水のコラム
止水栓の交換は自分でできる?水道修理業者へ依頼したいケースも紹介

止水栓はトイレやキッチン、洗面所などの給水を個別に止めるための設備です。閉めても水が止まらない、固くて回らない、本体から水漏れしている場合は、交換を検討するサインといえます。
ただし、止水栓は給水管に直接取り付けられている場合があり、自分で必ず交換できるとは限りません。地域の水道事業者が定めるルールや工事内容によっては、指定給水装置工事事業者への依頼が必要です。
この記事では、止水栓を交換する前の確認事項、交換を検討するタイミングや手順、水道修理業者へ依頼したいケースについて紹介します。
止水栓を自分で交換する前の確認事項
止水栓本体の交換は、工具があれば必ず自分で行える作業とは限りません。止水栓は給水管に直接取り付けられ、自治体によっては給水装置の一部として扱われます。
たとえば松山市では、給水管とそれに直接取り付けられた止水栓などを給水装置とし、給水装置工事は松山市指定給水装置工事事業者が行うとしています。そのため、交換前には居住地域の水道事業者へ確認し、自分で行ってよい範囲か判断してください。
配管工事を伴うか確認する
止水栓の交換では、既存の止水栓を給水管から外し、新しい部品を接続する作業が必要になります。配管を切断したり、新しい管を接続したりする作業まで必要になるなら、自分での交換は避けてください。
また、給水管の材質や接続方法によって必要な作業は異なり、古い配管では止水栓を外した際にねじ山や管自体を傷めるおそれもあります。
水道事業者のルールを確認する
給水装置工事に関するルールは、地域の水道事業者が定めています。止水栓本体の交換が給水装置工事として扱われる場合は、指定給水装置工事事業者への依頼が必要です。
そのため、ホームセンターなどで止水栓を購入する前に、居住地域を管轄する水道事業者へ交換の可否を確認してみてください。水道事業者の公式ホームページに給水装置工事の基準や指定事業者一覧が掲載されている場合は、あわせて確認しておきましょう。判断が難しい場合は、指定給水装置工事事業者として登録されている水道修理業者へ相談すると進めやすくなります。
賃貸住宅は管理会社へ連絡する
賃貸住宅の止水栓は、建物に備え付けられた設備として貸主側が管理している場合があります。入居者が無断で交換すると、設備の原状回復や修理費用をめぐる問題につながりかねません。
水漏れや固着などの不具合を見つけた場合は、まず管理会社や大家へ連絡し、修理の手配方法を確認してください。緊急時でも、可能な範囲で元栓を閉めて被害を抑えたうえで連絡しましょう。
止水栓の交換を検討するタイミング
止水栓は普段頻繁に操作する設備ではないため、不具合が起きても気づきにくいことがあります。水を止められない、固着して操作できない、水漏れしているといった症状は、交換を検討するタイミングです。
見た目に問題がなくても、操作した際に異常な重さやぐらつきがある場合は内部で劣化している可能性があります。
以下では、止水栓の交換を検討する主なタイミングについて解説します。
閉めても水が止まらない
止水栓を時計回りに最後まで閉めても水が止まらない場合は、内部のパッキンや弁などが劣化している可能性があります。止水できない状態では、蛇口やトイレなどの修理時に給水を個別に止められません。
一時的に建物全体の元栓で止水できても、日常的な操作に支障がある状態を放置するのは避けましょう。内部部品の交換で済むか、止水栓本体を取り替えるかを確認する必要があります。
固くて回せない
長期間操作していない止水栓は、さびや汚れの固着によって回しにくくなることがあります。
緊急時に水を止められないおそれがあるため、固着に気づいた段階で状態を確認しておきましょう。また、モンキーレンチなどを使用して強引に回すと、止水栓だけでなく接続する配管まで破損するおそれがあります。軽く操作しても動かない場合は作業を控えてください。
本体や接続部から水漏れしている
止水栓本体や給水管との接続部から水がにじむ場合は、パッキンやシール部分、止水栓本体の劣化が考えられます。少量の水漏れでも長期間続けば、床や収納内部を傷める原因になりかねません。まずは水分を拭き取り、どこから水が出てくるか確認してください。
接続部を締めても改善しない場合や、本体に腐食やひびがある場合は無理に操作せず、交換を検討しましょう。
水まわり設備を交換する
トイレや洗面台、蛇口などを取り替える際は、既存の止水栓の状態も確認する機会になります。止水栓が古く、さびや固着が見られる場合は、新しい設備の取り付けに合わせて交換する方法もあります。
ただし、設備本体が新しくても止水栓まで必ず交換する必要があるわけではありません。操作性や水漏れの有無、配管の状態を確認し、水道修理業者と相談しながら判断しましょう。
交換する止水栓の選び方
止水栓には、壁から給水管が出ている場所で使用するアングル形や、床から立ち上がる配管に取り付けるストレート形などがあります。操作部分にもハンドル式やドライバー式があり、設置場所や設備によって適した形状が異なります。
交換する際は、見た目だけで選ばず、既存の止水栓の接続口径やねじ規格、給水管の位置を確認してください。同じように見える製品でも接続できない場合があります。
また、適合する止水栓を判断できない場合は、既存部品の品番や設置状況を確認したうえで、水道修理業者やメーカーへ相談してください。配管側に腐食がある場合は、止水栓だけでなく周辺部品の交換が必要になることもあります。
ただし、既存の止水栓と同じ形状でも、接続部分の寸法や使用する給水管が異なれば、そのまま取り付けられない場合があります。止水栓だけを先に購入せず、現在の設備に適合することを確認してから用意しましょう。
止水栓の交換に必要な道具
地域の水道事業者へ確認し、自分で作業してよい範囲で止水栓を交換する場合は、事前に必要な道具をそろえます。主に必要な道具は、以下の通りです。
- モンキーレンチまたはスパナ
- マイナスドライバー
- 交換する止水栓
- シールテープ
- 雑巾やバケツ
モンキーレンチなどの工具は、ナットや止水栓の大きさに合うものを選びます。サイズが合わない工具で無理に回すと角を傷め、取り外しにくくなる可能性があるため注意しましょう。
なお、作業中は配管内に残った水が出ることがあるため、床や収納内部を養生しておくと水濡れを防ぎやすくなります。
止水栓を自分で交換する手順
ここで紹介するのは、地域の水道事業者へ確認し、自分での交換が認められる場合に限った一般的な手順です。給水装置工事として指定給水装置工事事業者への依頼が必要な場合や、配管の切断・加工を伴う場合は実施しないでください。
また、古い配管や固着した止水栓では、取り外す際に給水管が破損する可能性があります。少しでも異常を感じたら作業を中止し、水道修理業者へ相談しましょう。
手順①水道の元栓を閉める
作業前は、建物全体の給水を止めるために水道の元栓を閉めます。止水栓本体を取り外す作業では、その止水栓だけを閉めても給水管側から水が出るため、元栓で止水する必要があります。
元栓を閉めた後は、蛇口を開けて水が出ないことを確認してください。また、集合住宅では共用部分のバルブを誤って操作しないよう注意が必要です。元栓の位置が分からない場合は管理会社へ確認しましょう。
手順②配管内に残った水を流す
元栓を閉めても、給水管の内部には水が残っています。作業する設備に近い蛇口を開き、配管内に残った水を流して圧力を下げてください。
水がほとんど出なくなったことを確認してから作業へ進みます。止水栓を外した際に少量の水が出る場合に備え、接続部分の下へバケツや雑巾を置いておきましょう。
手順③古い止水栓を取り外す
接続方法を確認し、ナットで固定されている部分は適切なレンチを使用して反時計回りに緩めます。
特に止水栓本体をねじ込んでいるタイプは、配管へ過度な力がかからないよう慎重に取り外しましょう。また、固着して回らない場合は、工具に体重をかけたり延長工具で強い力を加えたりしないでください。配管まで動く、異音がするなどの変化があれば作業を中止します。
手順④接続部分を掃除する
古い止水栓を外した後は、配管のねじ山や接続部分に残った古いシールテープ、さび、ごみなどを除去します。汚れが残ったまま新しい止水栓を取り付けると、密着しにくくなり水漏れの原因になる場合があります。
そのため、ねじ山を傷付ける硬い工具で強く削るのは避け、状態を確認しながら掃除してください。ねじ山の欠けや強い腐食が見つかった場合は、新しい止水栓を取り付けないようにしましょう。
手順⑤シールテープを巻く
ねじ込み式の止水栓では、接続部からの水漏れを防ぐため、先端から2つ目程度のねじ山から時計回りにシールテープを巻きます。テープがねじ山から大きくはみ出さないよう整え、内部へ入り込まないようにします。
ただし、巻く回数や方法は部品や施工条件によって異なるため、製品の施工説明書も確認してください。
手順⑥新しい止水栓を取り付ける
シールテープを巻いたら、新しい止水栓をねじ山へ合わせ、斜めに入らないよう確認しながら時計回りに取り付けます。向きを整える際も、必要以上に強く締め込むと配管やねじ山を傷めかねません。
締め過ぎて位置を戻すため反時計回りに緩めると、シールテープがずれて密閉性が低下する場合があります。位置を戻す必要が生じた場合は、一度外してシールテープを巻き直しましょう。
手順⑦元栓を開けて水漏れを確認する
取り付けが終わったら、閉めていた止水栓の状態を確認したうえで、建物の元栓をゆっくり開けます。その際に、接続部分や止水栓本体から水がにじんでいないか、目視で確認しましょう。問題がなければ止水栓を少しずつ開き、接続した設備へ給水します。
なお、数分後にも接続部分を確認し、水滴やにじみが見つかった場合は元栓を閉めて使用を中止してください。
止水栓を自分で交換する際の注意点
止水栓の交換は、古い部品を外して新しい部品を取り付けるだけに見えても、配管の状態や地域のルールによっては自分で行うのが適さない場合があります。特に固着や腐食がある配管は、作業によって給水管まで破損すると修理範囲が広がるため、注意が必要です。
固い止水栓を無理に回さない
さびや汚れで固着した止水栓に強い力を加えると、本体だけでなく壁や床の内部につながる給水管まで破損するおそれがあります。
適切な工具を使用しても動かない場合は、それ以上作業を続けないでください。建物全体の元栓で止水し、水道修理業者への交換依頼を検討しましょう。
配管が劣化している場合は作業しない
止水栓周辺の給水管にさび、ひび、変色などが見られる場合は、止水栓だけを自分で交換するのは控えましょう。古い止水栓を外した際に配管が折れたり、ねじ山が崩れたりする可能性があるためです。
特に壁内や床下へ続く配管が破損すると、広い範囲の修理が必要になる場合があります。劣化の程度を判断できない場合も、水道修理業者へ状態を確認してもらいましょう。
一度緩めたらシールテープを巻き直す
ねじ込み式の止水栓では、シールテープを巻いた状態で締めた後、向きを戻すために反時計回りへ緩めると、テープがずれて水漏れにつながる場合があります。
一度緩めて位置を調整する必要が生じた場合は、そのまま締め直さず止水栓を外してください。古いシールテープを除去して接続部分を整え、新しいシールテープを巻き直してから取り付けます。
水道修理業者へ依頼したいケース
止水栓本体の交換が給水装置工事に該当し、地域の水道事業者が指定給水装置工事事業者による施工を求めている場合は、自己判断で作業せず水道修理業者へ依頼してください。
また、止水栓が固着して動かない、給水管まで腐食している、壁内や床下の配管工事が必要といった場合も、水道修理業者へ相談したほうがよいケースです。止水栓を外す途中で配管が折れると、止水栓だけではなく給水管の補修まで必要になる可能性があります。
さらに、賃貸住宅では管理会社や大家から指定された修理先へ依頼するケースもあります。先に費用負担や手配方法を確認し、無断で交換しないようにしましょう。
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止水栓に関するトラブルはえひめ水道職人へ
止水栓は、水漏れや設備交換の際に対象箇所への給水を止める重要な設備です。固着して回らない、閉めても水が止まらない、本体や接続部から水漏れしている場合は、無理に操作せず状態を確認してください。
えひめ水道職人では、愛媛県内の対応エリアで止水栓を含む給水設備や水回りのトラブルについて、365日24時間お問い合わせを受け付けています。
現地では設備や配管の状態を確認し、必要な作業内容とお見積もりをご提示したうえで作業へ移ります。止水栓だけでなく、接続する給水管に腐食やひびがないかも確認し、必要な修理内容をご説明します。自分で交換してよい作業か分からない場合や、配管の劣化が心配な場合もご相談ください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。













