水のコラム

カランとシャワーが切り替えられない!お風呂の蛇口が止まらないときの対処法

2023年09月11日  お風呂のトラブル

お風呂の蛇口が故障すると、カランとシャワーが切り替えられなかったり、蛇口の水が止まらなかったりします。発生すると焦ってしまいがちなトラブルですが、実はDIYで修理できるのです。

対処法を知っていれば、故障しても自分で直せるので安心でしょう。今回はお風呂の蛇口によくあるトラブルの修理方法を解説します。

お風呂の蛇口トラブルが発生する原因

お風呂の蛇口でトラブルが起きると、シャワーとカランが切り替わらない、シャワーやカランの水が止まらないまたは出ない、お湯の温度が変わらないという症状が生じます。

症状はそれぞれ異なりますが、どれも蛇口内にあるバルブが故障したために起きているのです。壊れたバルブを交換する方法を身に付ければ、家庭でも改善が可能です。

お風呂場に使われている蛇口の種類

お風呂の蛇口についているバルブを交換する方法を身に付ける前に、蛇口の種類による違いを知っておきましょう。

蛇口のバルブは、種類により取り付け箇所やつけ方が異なります。種類ごとに異なる修理方法を理解するためにも、まずは蛇口の種類とその特徴を学びましょう。

混合水栓
混合水栓は、お湯と水の両方が使える蛇口を指します。混合水栓の中でも複数種類がありますが、お風呂で使われているのは、蛇口のハンドルがお湯と水で分かれているツーハンドル混合水栓です。

ツーハンドル混合水栓は、ふたつの蛇口の開閉で温度調節します。手動で温度調節するため、この後解説するサーモスタット混合栓に比べると使いにくいと感じる方もいるでしょう。お風呂についているものの中には、シャワーとカランの切り替えバルブがハンドルの舌についているタイプがあります。

サーモスタット混合栓
温度調節機能である、サーモスタットが搭載された蛇口です。蛇口内に内蔵されたカードリッジで温度調節やシャワー・カランの切り替えを行います。

温度調節や切り替えが簡単にできるため、さまざまなところで利用されているのです。便利ですが、中のカードリッジが故障すると新しいものに交換しない限り使えないため、少々不便な点もあります。

混合水栓の修理方法

お風呂で使う蛇口の特徴を押さえたところで、修理方法に移りましょう。まずは混合水栓の修理方法を解説します。

用意する道具
まずは、マイナスドライバー、プラスドライバー、モンキーレンチ、バルブを用意します。

マイナスドライバーは止水栓を閉めるときや、蛇口のハンドルを外すときに使います。プラスドライバーは切り替え弁のネジを外すための道具です。モンキーレンチは蛇口のナットを外すのに使います。

蛇口に使われているパーツは、メーカーや型番ごとに異なります。混合水栓のバルブも例外ではありません。修理する蛇口に使われているバルブと同じものを用意しましょう。

なお、パーツは生産が終了しているものもあります。修理の前に、パーツがあるかも含めてホームセンターやメーカーサイトで確認してください。

止水栓を閉めて切り替え弁のネジを外す
まずは作業中の水漏れを防止するために、止水栓を閉めます。蛇口が壁などにつながっているところに溝があるので、マイナスドライバーをさして反時計回りに回してください。

このとき回した回数はメモしておきましょう。あとで栓を開けるときに使います。止水栓を閉めたら、切り替え弁のネジを外します。プラスドライバーで外してください。外し終わったネジは、なくしたり排水口に流してしまったりしないように、大切に保管しましょう。

ナットを外してバルブを交換する
ネジとハンドルを外すと、中にナットが入っているのが見えます。モンキーレンチで外しましょう。中からバルブが出てくるはずです。故障しているバルブを、新しいパーツに交換してください。

パーツをすべて戻して止水栓を開ける
バルブの交換が終わったら、パーツを外したときとは逆の手順で取り付けていきます。ナットやネジが緩んでいると、そこから水漏れが起こるのです。緩まないようきちんと閉めましょう。

ナットは締めすぎると別の故障を生み出す原因になるため、閉めすぎにも注意してください。

パーツをすべて戻したら、止水栓を開けます。マイナスドライバーを栓の溝に入れ、時計回しに回してください。回す回数は閉めたときと同じ回数だけ回します。回数が少なくても多くても別のトラブルにつながるため、注意が必要です。

止水栓を開けたら、水やお湯を流したり、切り替え弁を操作したりして、動作確認しましょう。問題がなければ修理は完了です。故障が改善できていない場合は、再度止水栓を閉めて修理し直してください。

サーモスタット混合栓の修理方法

次に、サーモスタット混合栓の修理方法を解説します。作業自体は、混合水栓の修理とほぼ変わりません。ただし、サーモスタット混合栓のほうが使われているパーツが多いです。作業中パーツをなくさないようご注意ください。

用意する道具
作業には、マイナスドライバー、プラスドライバー、モンキーレンチ、新しいカードリッジまたはスペーサーを使います。使う道具と役割は混合水栓とほぼ同じです。

蛇口のハンドルを外す際に、マイナスドライバーを使うときがあります。また、プラスドライバーは蛇口がネジ止めされていない場合は必要ありません。モンキーレンチは必ず使うので用意してください。

サーモスタット混合栓のカードリッジやスペーサーも、メーカーや型番により使われているものが異なります。故障中の蛇口と合致するものを購入してください。

止水栓を閉めてハンドルを外す
まずは止水栓を閉めます。やり方は混合水栓と同じです。回した回数を忘れないよう、メモを必ず取ってください。栓を閉めたらハンドルを外します。

故障しているハンドルに、ネジカバーがないか確認しましょう。ハンドルにネジをカバーするパーツが付いている場合は、カバーをマイナスドライバーで外し、中に入っているねじをプラスドライバーで抜きます。

ネジカバーがないハンドルは、外側に引っ張れば外れるでしょう。うまく動かないときは、ハンドルと蛇口の隙間にマイナスドライバーを差し込んで抜いてください。

表示リングとナットを外す
ハンドルを外すと、温度表記やシャワー・カランの切り替え表記の入ったラベルが外せるようになります。その下にナットがあるので、モンキーレンチで外してください。

ナットを外すと、蛇口内のパーツが出てきます。故障パーツ以外はなくさないよう安全な場所で管理しましょう。また、外したときの順番が分かるようにしておいてください。

ナットやほかのパーツを外したら、次の工程に移ります。

蛇口内にあるスペーサーとカードリッジを確認・交換する
パーツを外すと中に白い棒状のパーツと、それにくっついている黒いパーツが出てきます。この白いパーツがスペーサーで、黒いパーツがカードリッジです。故障しているほうを外し、新しいパーツを取り付けてください。

スペーサーとカードリッジをセットするときは、カチっと音が鳴るまで差し込みましょう。交換が終わったら、蛇口内にセットします。

パーツをすべて戻して止水栓を開ける
古いパーツの交換が終わったら、ほかのパーツを外したときとは逆の手順で取り付けましょう。すべてのパーツをもと通りにしたら、止水栓を開けて動作確認してください。

問題がなければ作業は完了です。もし修理がうまくいっていない場合は、再度止水栓を閉めて修理しましょう。

まとめ

お風呂の蛇口は、中にある弁が故障すると発生します。いきなり起こるとビックリしますが、パーツをそろえればDIYでも修理できるのです。落ち着いて対処しましょう。

なお、これまでの修理方法を見て自分で修理するのが難しいと感じた方や、修理してもうまくいかない方がいるかもしれません。そのような場合は、無理をせず業者へ修理を依頼してください。

故障は放置すると悪化します。修理を依頼する際は、できるだけ早めに依頼しましょう。

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