水のコラム
蛇口ハンドルは100均のものを交換すればいい?種類や選び方について解説
水道の蛇口には水を出したり止めたりするための蛇口ハンドルが装着されています。蛇口ハンドルのメンテナンスはつい忘れられがちですが、消耗品であるため定期的に交換や掃除などが必要です。
しかし「蛇口ハンドルを交換する必要ってあるの?」「蛇口ハンドルは100均の安いものでもいいの?」という疑問や心配を抱えている方は少なくないでしょう。
そこでこの記事では、蛇口ハンドルを交換する必要性や蛇口ハンドルの種類、選び方について解説します。
蛇口ハンドルは交換した方がいい?
そもそも、蛇口ハンドルは交換した方がよいのか疑問に持たれている方もいらっしゃるでしょう。
まずこのトピックでは、蛇口ハンドルを交換しなければならない理由と、どんなものを交換すればよいのかということについて解説します。
ハンドル部分の部品の劣化
蛇口ハンドルの部品は何年にもわたって使用していくにつれて劣化していきます。劣化が始まると水漏れが発生したりハンドルの動きが悪くなったりします。
特に劣化が起こりやすいのはハンドル部分に使われているゴムパッキンです。ゴムパッキンは水を止める役割を持っているのですが、使用が長くなるにつれて劣化が始まって次第にその役割を失っていきます。
また、混合栓では温度や水量をコントロールするカートリッジという部品が劣化しやすいです。これが劣化するとかみ合わせが悪くなり、水漏れが起きたりハンドルのコントロールが難しくなったりします。
ハンドルはどんなものを交換したらいい?
蛇口ハンドルは劣化しやすいため定期的な交換が必要です。劣化を遅らせるために高級なものを買えばいいのかと考えがちですが、消耗品であるため特別なこだわりがない限りは100均などで売られているものを購入すればよいでしょう。
100均で売られているような安いものであっても機能はどれも優れています。そして、100均ではさまざまなタイプの蛇口ハンドルが用意されています。したがって、基本的には100均で交換用のハンドルを購入するのがよいといえます。
蛇口ハンドルの種類
蛇口ハンドルと一口に言ってもその種類はさまざまです。ハンドルによって大きさや搭載されている機能が異なるため、自分のニーズに合ったものを正しく選ぶ必要があります。
そこでこのトピックでは、蛇口ハンドルの種類について解説します。
単水栓
単水栓はもっとも普及している蛇口ハンドルです。機能としては「水を出す、止める」のコントロールを行うものとなっています。
単水栓の中にもさまざまな種類があり、横水栓や自在水栓、横型自在水栓があります。非常にシンプルな機能および作りとなっているため、手洗い場などでの使用が向いている蛇口ハンドルだといえるでしょう。
ツーバルブ混合栓
ツーバルブ混合栓は2つの蛇口を持っており、冷水用と温水用として使い分けられています。キッチンや浴室など冷水と温水の両方が使われやすい場所によく設置されています。
また、種類としては壁に取り付けるタイプやデッキに取り付けるタイプなどがラインナップとしてあります。
シングル混合栓
シングル混合栓は1つのレバーで水量や冷温水の調整ができる蛇口ハンドルです。この蛇口ハンドルではレバーハンドルとカートリッジが連動しているため、1つのレバーで複数の条件調整が可能となっているのです。
近年人気が上昇している蛇口ハンドルとなっており、掃除のしやすさやすっきりとした見た目が評価されています。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓は浴室でよく使われる蛇口ハンドルです。水の温度を自動で調整する機能を有しているため、お湯を利用する際に便利です。
そのため、浴室だけでなく洗面所やキッチンでの利用も増えてきています。水温の調整を自動的に行ってくれる機能が欲しいと思っている方にはおすすめの蛇口ハンドルといえます。
蛇口ハンドルの交換方法
蛇口ハンドルの交換は個人で十分に対応可能です。そして、作業内容も複雑ではないためすぐに覚えられるでしょう。
そこでこのトピックでは、蛇口ハンドルの交換方法について解説します。一度覚えてしまえばすぐに対応可能であるため、しっかりと覚えていきましょう。
型番を調べる
まずは型番を調べましょう。蛇口ハンドルの型番や品番が合致しないと水道管にはめることができません。交換する蛇口ハンドルを選ぶときにはつい機能面だけに目が行ってしまいがちですが、まずは型番が一致しているかどうかの確認を行いましょう。
なお、一度購入してしまうと返品が難しいケースがほとんどであるため、しっかりと型番を確認する必要があります。もし確認した内容に不安があれば、メーカーに一度問い合わせてみるとよいです。
止水栓を閉める
蛇口ハンドルを購入したら止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めておかないと作業中に水が急に飛び出してくるトラブルに巻き込まれる可能性があります。
場合によっては床が浸水する事態に発展しかねないため、この作業はしっかりと行いましょう。なお、止水栓はメーターボックスの中にあるバルブを回せばすぐに閉められます。すぐに作業に取り掛かれるように事前にメーターボックスの位置を確認しておくとよいでしょう。
ハンドルの取り替え作業を行う
止水栓を閉めたら次は蛇口ハンドルの取り換え作業を行います。作業は、レバーのキャップを外してレバーハンドルを取り替えるだけです。
キャップはマイナスドライバーを使えば簡単に開けられます。キャップとカバーを外して交換用の蛇口ハンドルを付け替えたら、再びマイナスドライバーを使ってネジを閉めましょう。
なお、作業が終わったらネジが緩くなっている部分がないかしっかりと確認しましょう。ネジの締まりが悪いと水漏れにつながるリスクがあるため、この点は留意しておく必要があります。
動作の確認を行う
蛇口ハンドルの交換が完了したら止水栓を開いて動作の確認を行いましょう。水はちゃんと出るのか、水漏れはないか、ハンドルは動くかといったポイントをチェックしてトラブルの有無を確認します。
この段階でもし不具合が見られた場合には、ネジの緩みがないかの確認や再度組みつけ直すといった作業を行いましょう。
個人での対応が難しいときは?
個人での対応が難しい場合には業者への依頼を検討しましょう。蛇口ハンドルの交換は基本的には自前で可能ですが、蛇口の種類や状態によっては個人での対応が難しい場合もあります。
また、交換作業自体は実施できてもその後に不具合が頻発してどうにもならないというケースもあるでしょう。こうしたときに無理に個人で解決しようとするとかえって状況を悪化させてしまいかねないため、一度業者に相談をしてみる必要があります。
なお、費用面に不安がある方は事前に見積もり依頼をかけてみるとよいでしょう。最近では無料で見積もりをしてくれる業者が多くなってきているため、複数社に見積もり依頼をかけて相場感を把握することをおすすめします。
まとめ
蛇口ハンドルは劣化が進みやすいパーツであるため定期的な交換が必要です。しかし、交換する蛇口ハンドルは安いものでよく、かつ交換作業自体も簡単です。したがってメンテナンス自体は非常に手軽だといえます。
また、メンテナンスをせずに放置してしまうと水漏れなどのトラブルを引き起こしかねないため、この点は留意しておきましょう。
なお、個人での対応が難しいと感じたときにはすぐに業者へ連絡しましょう。無理に独力で対応しようとすると蛇口を傷つけてしまうおそれがあるため、プロの手を借りながら慎重に対応するとよいです。