水のコラム

そのまま流したらダメ!油や洗剤を安全に捨てる方法

2023年02月21日  キッチン

食器や鍋を洗う際、ごくわずかな油が残ることがあります。そんなときほど洗剤をたくさん使って、しっかり洗い流す方も多いのではないでしょうか。しかし、油や洗剤はできるだけ最小限に抑えてから流すことが望ましいです。

本記事では、油や洗剤を安全に捨てる方法と、なぜ安全に捨てることが求められるのかを解説します。毎日使うものだからこそ、適切な方法を取り入れ、人や地球にとっても快適な暮らしを維持しましょう。

油や洗剤を安全に捨てないとどうなるの?

毎日各家庭からは、油や洗剤が汚水とともに排出されます。どれだけ少ない量であっても毎日、日本中の家庭から継続的に油や洗剤が流れ続ければ、以下のようなトラブルにつながる恐れがあります。

・環境汚染
・排水管や塩ビ管にこびりつき詰まりの原因になる

環境汚染につながる
料理に使う動物性油は微生物によって分解可能ですが、その速度は非常に遅いといった特徴があります。また、ひとつの家庭から出る量は微量でも毎日各家庭から継続的に排出され続ければ、分解には膨大な時間がかかります。

洗剤も、できるだけ環境に配慮した成分が使用されていますが、毎日流してしまえば分解速度が間に合わなくなります。これが継続されれば、油、洗剤ともに、生態系に悪影響を及ぼすでしょう。

排水管や塩ビ管にこびりついてしまう
環境汚染のほかにも各家庭にとっては、トラブルの原因になることもあります。それは、油が冷えて固まったことで、下水管や排水管、塩ビ管などがつまることです。

毎日お湯や水を流していれば、温度変化によって冷え固まった油が徐々に肥大化し、汚水の通り道がなくなってしまう可能性もあります。通り道がなくなれば、逆流してシンクやトイレ、お風呂場など、排水管につながった水周りへと流れ込んでしまいます。

油を安全に捨てる方法

使用した油は環境汚染や排水管などのつまりの原因になります。ここからは油を安全に捨てる方法を5つご紹介します。

毎日微量でも流してしまいがちな油ですが、適切に捨てる方法を取り入れながら環境汚染やトラブルを予防しましょう。

油凝固剤を使う
揚げ油として大量の油を使った場合は、多くても4回ほどで捨てるのがマストでしょう。手軽に処理をしたいのであれば、油凝固剤を使って可燃ゴミとして捨てるのがおすすめです。

最近では、ダイソーやセリアなどの100円均一でも油凝固剤が販売されています。できるだけ費用を抑えて油を処理したいなら100円均一などを利用して、適切に油を処理しましょう。

余ったオムツを使う
小さな子どもがいる場合は、サイズの小さくなったオムツの処理に困ることがあるでしょう。そのようなときは、油を処理する際のタオルとして保管しておきましょう。オムツには吸水ポリマーが配合されていることから、油にも効果的です。

油が漏れないか不安であれば、ハンバーガーなどが入っていた紙袋にオムツを数枚開いて入れ、そこに油を流し入れましょう。油をしっかりと吸い込んだら、ビニール袋に包んで可燃ゴミに捨てると安心です。

新聞紙+紙袋を使う
油凝固剤やオムツなどがない場合は、新聞紙と紙袋でも捨てられます。まずは紙袋に新聞紙を細かくちぎって入れます。その上に油を流し入れ、少し浸しておきましょう。油が新聞紙に染み渡ったら、ビニール袋に包んで可燃ゴミと合わせて捨てます。

不要な雑巾(タオル)+ビニール袋を使う
不要になった雑巾やタオルとビニール袋でも代用可能です。乾いた雑巾やタオルをビニール袋に入れたら、その上から油を流し入れます。雑巾、またはタオルに油が染み渡ったら、ビニール袋に包んで可燃ゴミとして捨てましょう。

ビニール袋が破けてしまう可能性を考えて、できれば2枚ほど重ねてから捨てると、油漏れの可能性を最小限に抑えられます。

片栗粉を溶かして固める
ご自宅にある身近なものだと、片栗粉を油に溶かして固める方法も効果的です。この場合は粉の状態のまま熱い油に投入しましょう。

水溶き片栗粉を熱い状態の油に投入すると、気体が変化することで油がはじけ飛ぶ可能性があるため、使用してはいけません。また、水溶き片栗粉の量によっては爆発を引き起こす可能性があります。

油がドロッとしたら、フライ返しなどを使ってビニール袋に入れ、可燃ゴミとして捨ててください。

洗剤を安全に捨てる方法

毎日の洗い物に欠かせない洗剤ですが、洗剤もまた環境汚染の原因につながります。毎日使用する際は最小限の量に留め、ボトルやパックの捨て方は適切な方法で捨てるよう心がけましょう。ここでは、ボトルやパックなどに残った洗剤を安全に捨てる方法を3つご紹介します。

自治体の決まりに沿って捨てることが一番
洗剤のボトルやパック、箱などは、各自治体の決まりに沿って捨てることが一番です。各自治体の市区役所公式ホームページでは、ゴミの分別方法や捨て方について記載したページがあります。

具体的な方法を知りたい方は、お住まいの地域にある市区役所公式ホームページから、ゴミの分別について記載されたページをチェックしてみましょう。

粉末洗剤は可燃ゴミで捨てる
洗濯で使うことの多い粉末洗剤は、可燃ゴミで捨てても問題ありません。洗剤を入れるゴミ袋には注意書きも必要ないので、工夫せずに捨てられます。

また、湿度などによって粉末洗剤が箱にこびりつき、完全に取り切れていない状態であっても、可燃ゴミとして捨てましょう。

液体洗剤はできる限り古新聞に染みこませてから捨てる
食器用や洗濯機用などに多い液体洗剤は、新聞紙やコットン、不要になった雑巾などに、染みこませてから捨てましょう。

中身がほとんど出ないほど洗剤を使い切った場合は、ごくわずかな量しか残っていないことがわかります。この場合は、そのまま捨てても大きな問題にはなりにくいでしょう。

ただ、液体洗剤のボトルはプラスチックでできていることが多いため、微量でも残っていると問題があるのではと考える方も多いです。

ごくわずかな量であっても、きれいに取り除いてから捨てたい場合は、ボトルにお湯を入れてすすぎ、少しずつ排水口に流しながら捨てるとよいでしょう。

油・洗剤を捨てる際の注意点

油や洗剤を捨てる際は、それぞれの注意点に留意しましょう。

油の場合
油を捨てるときは自治体のルールに従いましょう。可燃ゴミとして捨てるのが一般的ですが、できればリサイクルに回してほしいと考える自治体もあります。

リサイクルに回す場合は、検索エンジンに「お住まいの市区町村名」「油」「リサイクル」と入力して検索してみてください。

地域によっては、お店やガソリンスタンドで廃棄用油を受け付ける場合があります。リサイクルにまわす場合は、リサイクル可能な容器に入れましょう。ペットボトルなどに廃棄用油を入れると、漏れ出ないので安心です。

洗剤の場合
洗剤の場合も、各市区町村のルールに従って捨てましょう。可燃ゴミとして出せる場合や、パッケージによっては、きれいにしてからプラスチックゴミとして、出すのが望ましいケースもあります。

まずはお住まいの地域の市区町村公式ホームページを確認し、適切な方法を調べるとよいでしょう。

まとめ

本記事では油や洗剤の安全な捨て方と、なぜ安全に捨てる必要があるのかについてご紹介しました。毎日使う油、洗剤だからこそ、適切な方法にそって捨てることが大切です。

大きなトラブルや環境汚染につなげないためにも、工夫を取り入れた捨て方を押さえておきましょう。

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