水のコラム

水道が凍結してお湯が出なくなったときの解消法!

2022年11月29日  水道管の凍結

水は出るのにお湯だけ出ないとき、理由の一つとして水道の凍結があります。

台所のカランのみお湯が出ない、浴室のシャワーのみ出ない、家全体で水は出るけどお湯だけが出ないなど不具合の状態はさまざまですが、やるべきことは決まっています。

今回は、水道の凍結以外で水は出るけれど、お湯だけ出ない原因の見つけ方や対応法、水道業者に修理を依頼したときの料金についてご紹介します。

水道からお湯が出ないときの原因と対処

水道からお湯が出ない場合は、さまざまな原因があります。

その主な原因は以下の3つです。

・給湯器本体の問題
・ガス元栓が閉まっている
・ガスメータが遮られている

給湯器本体の問題
家に置いている給湯器が壊れていると、カランを開けてもお湯が出ないことがあります。給湯器の機能が水を熱くしてお湯を作り出しているからです。

例をあげると、ガス給湯器は熱くした給湯熱交換機器に水を供給することでお湯を作り出します。給湯器本体の不具合でこの段階に何かしらの問題が起こるとお湯を出せなくなります。

この他にも、お湯が出てこないトラブルの原因は多くあります。対応方法は、以下の通りです。

給湯器の状況は、リモコンのモニターに表示されるエラーコードでチェック可能です。
例をあげると、リンナイの給湯器のケースでは、エラーコード13番はCO2センサーの動作をあらわします。給湯器の空気フィルターを取り外して、水や柔らかなブラシなどで清掃しなければなりません。

もしくは、エラーコード111番は給湯器が点火できていないことを示します。ガス栓に不具合がなければ、何かしらの問題が起こっていると考えられます。専門業者に連絡して、修理手配する必要があります。

リモコンのモニターにエラーコードが表示されると、お知らせ音が鳴ります。ただし、リモコンが壊れていると、お知らせ音が鳴らないこともあります。

お湯が出ないときは、お知らせ音の有る無しに関係なく、リモコンのモニターを調べて給湯器の状況を確認するようにしましょう。

ガス元栓が閉まっている
ちょっとした理由でガス元栓が閉まっているときもお湯が出てこなくなります。ガス給湯器は、お湯を沸騰させるためガスに火を付けなければならないからです。

元栓が閉まっている理由はさまざまですが、長期間外に出る前に閉めたことを忘れている、新しい住まいで住み始めてからガス元栓を一回も開けていないなどが考えられます。

ガス元栓の箇所は、使っているガスにより違ってきます。

都市ガスはメーター周辺や給湯器のガス管周り、プロパンガスはメーター周辺や給湯器のガス管周り、ボンベ周辺に置かれていることがほとんどです。

ガス元栓が閉まっているときは、これらの箇所を調べるといいでしょう。

ガスメータが遮られている
自分でガス元栓を閉めた記憶がなくても、ガスメータの安全システムが稼働し、ガス供給が停止することがあります。

安全システムは、わりと新品のガスメーターに搭載されているケースが多いようです。このケースでもガスに火をつけられないため、お湯を供給ができなくなります。

安全システムは、大地震・ガス漏れ・ガス圧の低下・所定時間を超えた使用によって稼働します。

安全システムが稼働すると、手で直接解除しないとガス供給は再び始まりません。

安全システムが稼働すると、ガスメータのモニターやランプに表示が出ます。例をあげると、都市ガスのメーターは、表示ランプが点滅します。したがって、表示ランプが点滅しているときは、安全システムによりガス供給がストップされているのです。

解除する方法は、使用のメーターで違ってきますが、おおまかな解除方法は以下の通りです。

・外を含め全ガス機器の運転を止める(もしくは器具栓を閉める)
・メータに設置されている復帰ボタンのカバーを取り外す
・復帰ボタンを奥の方まで押し込み表示ランプが点灯しはじめたら元通りにする
・ランプが消えるまで待つ
・ガス機器をチェックして使用再開する
以上の操作を試してもガス供給が再開されず表示ランプが点滅し続けているケースでは、ガス漏れなどが考えられます。

確認のため、すべてのガス機器の運転を停止しているかチェックしましょう。

解除できないときや心配なときは、ガス会社へ問い合わせしてみてください。

水道からお湯が出ないときのチェックポイント

カランからお湯が出ないとき、以上の原因などが考えられます。
原因と対応方法がわかっても、現状がなぜこのようになっているか判断できない人がほとんどでしょう。

ここからは、症状ごとに考えられる原因をご紹介します。
下記の情報を踏まえれば、現在の状態がなぜ起こっているか予想できるはずです。

お湯・水両方出てこない
カランを開けても何も出てこないときは、複数の原因が考えられます。

本記事の冒頭でお伝えしましたが、寒期は給水配管の凍結が考えられます。冬シーズンの到来で気温が急に下がったときは注意が必要です。

凍りつき以外では、水道元栓や止水栓がいつの間にか閉まっていることが考えられます。
元栓は家全体で使う水を調節している栓、止水栓はそれ以降で使う水を調節している栓です。

戸建て家屋の元栓は外のメータボックス内部、集合アパートの元栓は玄関脇のボックス内部に置かれていることがほとんどです。

止水栓は住宅のそれぞれの場所に設置されています。

例をあげると、台所の止水栓はシンク下に取り付けられていることが多いです。どれかが閉まっていると、水の供給が断たれるのでカランからお湯・水ともに出ません。

その他のケースでは、断水によって水・お湯両方出ないこともあります。ちなみに断水情報は、各自治体の公式ホームページなどで調べるられます。

一部のカランだけお湯が出てこない
一部のカランだけお湯が出てこないこともあります。考えられる原因は、バルブカートリッジの不具合です。

このパーツが壊れると、このカランだけ温度の調節ができなくなるので、お湯が出てこなくなります。他のカランを問題なく使えるときには、このパーツの不具合の可能性が高いです。

なお、壊れているときは、取り替えが必要になります。

お湯が出ないとき調べるべき場所

ここからはお湯が出ないときに調べるべき場所を、カランと給湯器それぞれ説明します。
予想しない問題が起こると慌ててしまいますが、落ち着いて対応することが大事です。

カランが原因のケース
カランの不具合でお湯が出ないと考えられるときは、カランの種類をチェックします。
ほとんどのご家庭で使用されているカランは以下の2種類に分けられます。

・ツーハンドル型混合水栓
・レバー型混合水栓

ツーハンドル型混合水栓は、水量を調節するハンドルとお湯の量を調節するハンドルが付く混合栓です。混合栓とは、水とお湯を混ぜ合わせてひとつの吐水口から出すカランのことです。

ツーハンドル型の混合水栓では、それぞれのカランをひねって水量と温度を調整します。
基本的な構造は単水栓と変わりません。つまり、カランを開くとスピンドルが上がり、コマと本体の間に空間ができて水あるいはお湯が出ます。

ハンドルを回してもスピンドルやコマが動かないときやハンドル本体が硬直してしまったケースではお湯が出なくなります。

ツーハンドル型の混合水栓では、これらの修理工事や取り替えが必要です。レバー型混合水栓は、1つのレバーだけで水・お湯の量、温度を調節できる混合水栓です。

具体的には、レバーの操作と関連して動作するバルブカートリッジが、お湯の通路を開閉し水量や温度を調節します。

単水栓やツーハンドル型の混合水栓とは、構造が大幅に異なっています。
バルブカートリッジが壊れると、水やお湯の調節をスムーズにできなくなるので、お湯が出なくなることがあります。

トラブルが発生しているときは、パーツ交換が必要です。

お湯だけ出ないときの業者依頼ケース

給湯器の不具合でお湯が出なくなり、修理や交換工事を専門業者にお願いする場合、費用がいくらかかるのか気に掛かると思います。

修理の作業内容や取り替える製品の価格、工事作業の内容によって費用は違ってきますが、各業者によってその料金システムも異なります。

例えば、お湯が出なくなった給湯器の取り替え費用の相場は、基本工事や諸経費を含めて8万円弱、不具合による給湯器を一式交換する場合、10万円くらいかかります。よくリサーチをして、料金相場を調べてから修理依頼することをおすすめします。

まとめ

今回は、水道が凍結してお湯が出なくなったときの解消法、またその他の原因でお湯が出なくなったときの対処方法を解説してきました。本記事内でご紹介したように、お湯はさまざまな理由で出てこなくなります。日頃からメンテナンスはしっかりしておきましょう。

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