水のコラム

お風呂の水が流れない!困ったときの原因や解消法をご紹介

2022年10月31日  お風呂のトラブル

突然お風呂の水が、排水されなくなったことはないでしょうか。予想していない出来事であるため、パニックに陥ることもあるかもしれません。しかしそういった場合でも、原因や対処法を理解しておけば、焦らずに落ち着いた対処ができるのです。

そこでこの記事では、水が流れなくなった場合の原因や解消法をお伝えしていきます。簡単な方法で解消できることもあるため、業者へ依頼するまえに、まずは自力で解消方法を試してみましょう。

お風呂の水が流れない原因は?

お風呂の水は、浴槽と洗い場の2箇所から排水口へと流れていきます。この場所に固形物を落としたり、汚れが溜まったりすることでつまりを起こします。そのため水が流れる空間が狭まって水が流れなくなるのです。

また一か所に集められてから排水管へと流れていくタイプと、それぞれの排水口から排水管へと直接流れていく2つのタイプがあることをご存知でしょうか。タイプによって原因が異なるため、ここから紹介していきます。

まずは排水口のタイプを確認する
まずは使用している浴槽のタイプを確認することが大切です。集合住宅の建物に多いユニットバスと呼ばれるお風呂は、洗い場と浴槽の排水口が繋がっているタイプになります。一か所に集められてから流れていくタイプと考えておきましょう。

戸建てに多いのは、従来工法の浴槽です。こちらは洗い場と浴槽の両方に排水口があるタイプです。それぞれから排水管へ直接水が流れていくタイプだと覚えてください。

もしどちらのタイプかわからない場合は、説明書を確認してください。

在来工法タイプの水が流れない原因
従来工法でつくられているお風呂は、浴槽と洗い場の排水口が別々です。そのため、浴槽の水が流れない場合は浴槽側に、洗い場の場合は洗い場側に原因があると考えましょう。

主な原因として挙げられるのは、髪の毛や固形物を落としてしまったことによるつまりが原因です。髪の毛や石鹸カスが原因で水が流れない場合は、自力での処理が可能ですが、固形物が排水管につまっている場合は、業者に依頼するのが適切です。

ユニットバスの水が流れない原因
ユニットバスの場合は、浴槽の水が洗い場下の排水口に集まり、排水管へと流れていく仕組みです。水がスムーズに流れないときは、洗い場下の排水口に汚れがつまっていることが考えられます。

この場合も、髪の毛や石鹸カス、垢や雑菌などが繁殖してつまりの原因をつくります。シャンプーなどの詰め替えキャップや、洗浄剤のフタなど固形物が排水管の奥まで流れてしまったときは、高圧洗浄などを業者に依頼しなくてはなりません。

お風呂の水が流れないときの解消法

水が流れない主な原因はつまりだということが分かりました。そこでここからはいくつかの対処法をお伝えしていきます。汚れによって使うものを変えるとより効果的に解消できます。まずは自力でトライしてみましょう。

重曹とクエン酸でつまりを溶かす
ヘドロ汚れがたまりやすい浴槽の汚れには、重曹とクエン酸が効果的です。ヘドロの中には皮脂などの弱酸性物質と石鹸カスなどのアルカリ性物質が混ざり合っています。重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、酸性のものを中和する働きがあります。

逆にクエン酸は弱酸性の物質なので、アルカリ性の汚れを落とす性質を持っています。この2つを3:1の割合で混ぜ合わせ排水口にふりかけてください。その上にコップ1杯の水を注ぎ、30分〜1時間程度放置して洗い流しましょう。

ラバーカップでつまりを引き上げる
トイレのつまりを解消させるアイテムとして知られているラバーカップですが、実は浴槽でも役に立つアイテムなのです。原因である汚れや固形物を一気に引き抜くことで、水の流れが正常に戻る場合があります。

使い方は排水口にカップをかぶせて、何度かくり返しひきあげます。押し込むときは力強く、引く時は優しくするのがポイントです。カップが埋まる程度に水をはっておくと、より吸引力がアップします。

真空式ポンプでつまりを取る
ラバーカップ同様、原因になっている汚れを吸い出す真空式ポンプもおすすめです。ラバーカップより吸引力が優れているため、より頑固な汚れも吸い出すことが可能です。ハンドルのような持ち手で、取り扱いも簡単にできます。

ポンプの力で吸いあげるため、水を浴槽にはることなく力を発揮します。ハンドルレバーを押し込んだ状態で本体を排水口に押し付けます。そのあとレバーだけを引き上げれば、溜まっている汚れが吸い出されるというアイテムです。

液体クリーナーで汚れを溶かす
市販の液体クリーナーでも効果があります。軽度なつまりであれば解消できるため、台所やトイレなどでも使用した方は多いでしょう。しかし、適切に使用しなければ効力がないだけではなく危険を伴う場合があるため注意が必要です。

まずはヘアキャッチャーや排水口のフタなどを取り外しましょう。液体を排水口に直接流し込み30分から1時間放置します。そのあと水を流し込んだら完成です。容器に記載されている時間や量は必ずまもりましょう。浴室の換気も必須です。

排水トラップを分解して掃除する
排水口の入り口には、封水筒であるトラップと呼ばれる部品が被さっています。このトラップの内側は、よごれがつきやすくヌメリが発生します。そのため分解してきれいな状態にすることでつまりが解消されるのです。

トラップは単純な構造であるため、誰でも分解することが可能です。取り出すときは、排水口のカバーを反時計回りに外します。その後ヘアキャッチャーとトラップを取り出し、スポンジで汚れを落とせば完璧です。

ワイヤーブラシで汚れをかきだす
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先にブラシがついているアイテムです。しかしいろいろな種類が販売されているため、選ぶ際には長さや太さ、ワイヤーの強度などを確認して購入してください。使い方は、排水管のなかにワイヤーブラシを入れていきます。

原因になっているものに到達したら、突いて穴を開ける方法や汚れをかきだす方法で解消させます。ワイヤーが届かない場所のつまりや、汚れの固まりが大きすぎるもの以外なら、解消させる効果は抜群です。

お風呂のつまりを再発させない予防策

きれいにしたお風呂のつまりを再発させないためには、日頃からの対策が大切です。毎日の浴槽掃除にプラスして、再発させないための予防策も心がけておきましょう。実際にどのような方法が有効であるかをご紹介していきます。

ヘアキャッチャーにネットをつける
まずはヘアキャッチャーに専用ネットをつけることです。排水口には、ヘアキャッチャーと呼ばれる髪の毛やゴミを受け止める部品がついています。しかし、細かい髪の毛やゴミは目皿をすり抜けて排水口へと流れてしまいます。

これを防ぐためには、ヘアキャッチャーの上に専用ネットを被せることが一番有効な方法です。細かいゴミは蓄積されるとつまる原因になるため、しっかりとネットを被せましょう。

定期的に掃除をする
完全につまってしまった場合、パイプクリーナーや重曹などのアイテムでは効果がありません。つまる前に使用することが大切なのです。そこで定期的に排水口を重曹やクエン酸、パイプクリーナーなどで掃除しておくことが再発防止につながります。

排水口専用のゴミとりシートを使う
排水口のフタに貼りつけるだけの専用シートも効果的です。100均やホームセンターでも手軽に購入できるアイテムです。シャンプーで抜け落ちた髪の毛やゴミなどをフタの上でキャッチします。交換も簡単にできるためおすすめです。

業者でないと対応が難しいケースもある

つまり原因によっては、自力で直せないケースもあります。下記の2つが原因の場合は、専門業者に相談してください。

排水管勾配の変化が原因
排水口は水の流れをよくするために、緩やかな勾配がつくられています。リフォームや地震、経年劣化により勾配の変化が生じた場合には、排水がうまくできなくなってしまいます。この場合は、専門業者の工事が必要です。

排水桝のつまりが原因
屋外に設置されている排水桝がつまっている場合は、排水が逆流することがあります。排水桝の洗浄をおこなえば解消されるのですが、高圧洗浄器などの機材が必要になるため、この場合も業者へ依頼することが適切です。

まとめ

お風呂の水が流れなくなってしまったときの主な原因と、解消法を解説しました。建物によって排水口の構造やタイプが違います。その原因もさまざまであるため、まずは落ち着いて原因を調べてみましょう。

また完全につまっている場合には、市販で売られているパイプクリーナーや手軽にできる重曹やクエン酸での解消が難しくなってしまいます。つまりを起こす前に対処することがポイントです。

原因を解消したら再発させないため、日頃からの対策を心がけることが大切です。手軽に購入出来るシートやヘアキャッチャーにネットを被せるだけでも効果的な方法です。ぜひ試してみてください。

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