水のコラム
家庭内にある排水口の掃除方法を場所ごとに紹介
水回りには必ず排水口があります。しかし、排水口のお掃除を完璧にこなすのは、はなかなか難しいことではないでしょうか。
この記事では、場所別に排水口の掃除方法を紹介しています。こまめな掃除と徹底した掃除を組み合わせることで、効率よくきれいな排水口がキープできます。
排水口には多くのカビや雑菌が繁殖しています。掃除に使うスポンジや歯ブラシは、使い古したものを使用し、掃除が終わったら処分するようにしていきましょう。
キッチンにある排水口の掃除方法
まずは、キッチンの排水口の掃除方法についてご紹介します。キッチンは油や食べ残しなど、ゴミや汚れが多く集まります。食べ物を扱う場所なので、衛生的に保つことが大切です。こまめな掃除のほかに、週に1度はしっかりと掃除するようにしましょう。
パイプクリーナーを使った排水管の掃除も定期的に行うと消臭効果も期待できて、効果的です。
用意するもの
ゴム手袋、キッチン用液体塩素系漂白剤、高粘度のパイプクリーナー、スポンジと歯ブラシ、ゴミ袋
掃除方法
・排水口のフタ、ゴミ受け、排水トラップなど外せる部品を取り外す
取り除けるゴミは取り除き、排水管へ流れないように注意しましょう。
・排水管へ高粘度パイプクリーナーを流し込む
液体の成分が薄まらないように、水分が多く残っているときは、しっかり拭き取ってから流し込みます。
・キッチン用液体塩素系漂白剤を薄め、取り外した部品を30分程浸けて除菌する
・部品を洗う
薄めたキッチン用液体塩素系漂白剤から部品を取り出し、スポンジや歯ブラシでこすり洗いをしていきます。細かい汚れも残さず、落とし切りましょう。
・排水口を洗う
部品を取り外した状態の排水口を、スポンジと歯ブラシを使って洗います。
・排水管や取り外した部品、排水口を水でしっかり洗い流す
・部品を元通りに戻す
刺激臭のある塩素系漂白剤が苦手な場合は、重曹とクエン酸を使うことをおすすめします。
洗濯機にある排水口の掃除方法
ほかの排水口と違い、洗濯機の排水口は洗濯機の下にある場合が多く、排水ホースも繋がれている状態です。掃除は行いづらい場所でもあるので、無理のない範囲で行うようにしましょう。
特に、洗濯機を動かそうとしてケガなどしないように十分に注意してください。洗濯機の排水口の掃除は、半年~1年に1度くらいを目安に行うようにしましょう。排水口もきれいにしておかなければ、洗濯物に嫌な臭いの付く原因になってしまいます。
用意するもの
ゴム手袋、浴室用洗剤、液体パイプクリーナー、スポンジ、歯ブラシ
掃除方法
・蛇口を閉めてコンセントを外す
洗濯機の排水口を掃除するときは、蛇口を閉めることと、コンセントを抜くことを忘れないようにしましょう。
・排水ホースを外し、排水口の取り外せる部品は全て取り外す
排水口の部品を外す際は、どの順番で外したのかきちんと覚えておきましょう。逆の手順で戻していくためです。
・排水管に液体パイプクリーナーを流し入れる
タブレットタイプもありますが、液体タイプが使いやすいでしょう。頻繁に洗うことは難しいので、規定量の範囲で多めに入れて、放置しましょう。
・部品を洗う
取り外した部品を浴室用洗剤と歯ブラシを使って洗います。汚れがひどい場合はつけ置き洗いをし、その後歯ブラシやスポンジで汚れを丁寧に落とします。
・排水管を洗い流す
一定時間放置したら、水で洗い流しましょう。水が溢れないよう気をつけてください。
・部品を元に戻す
外した部品を逆の手順で戻します。排水口には水が溜まっている状態になるので、水が溜まっていることも確認してください。
洗面所にある排水口の掃除方法
洗面所では、髪の毛をセットする人も多いため、髪の毛が最も多い汚れとなります。髪の毛のセットをした後は、できる限りすぐに落ちた髪の毛を取り除きましょう。
また髪の毛に絡んで、ほかの汚れやゴミも溜まっていきます。日々こまめに取り除いて、蓄積させないようにしていれば、普段はささっとした掃除でも問題ないでしょう。
しかし月に1回程度は、しっかりと掃除することも必要です。
用意するもの
ゴム手袋、重曹、クエン酸、スポンジ、歯ブラシ
掃除方法
・髪の毛やホコリ、汚れを取り除く
歯ブラシを使って、できる限り細かい汚れまで取り除きましょう。
・重曹1カップを排水口にまんべんなく振りかける
・重曹の上から、1カップのお湯にクエン酸小さじ2杯を混ぜたものを静かにかける
・発泡したら、そのまま30分程度放置する
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜると化学反応が起こります。この化学反応によって発泡するのですが、泡には排水口に付着した汚れを柔らかくして浮かせる働きがあります。この作用を利用して、さまざまな掃除に活用されているのですね。
・お湯を流して泡と汚れを洗い流す
・汚れが残っていたら、スポンジや歯ブラシでこすり洗いをして、洗い流す
重曹とクエン酸には消臭作用もあります。排水口から漂う悪臭の解消、予防に効果もあるので、おすすめです。家中の排水口に使えます。
浴室にある排水口の掃除方法
お風呂の排水口は、家中の排水口で最も汚れる場所でしょう。掃除を怠れば、汚れはあっという間にドロドロのヘドロ状になって、掃除するのも気が重くなってしまいます。
また雑菌やカビが増殖しやすい環境なので、月に3回程度は徹底して掃除するようにしましょう。雑菌が増殖すれば、悪臭も放つようになります。汚れがひどくなれば、掃除の負担も大きくなってしまいます。負担を軽減させるには、こまめな掃除で汚れをひどくさせないことが重要です。
用意するもの
ゴム手袋、浴室用洗剤、重曹、クエン酸、スポンジ、歯ブラシ、ゴミ袋
掃除方法
・排水口のフタを外し、ヘアキャッチャー、排水トラップなど外せる部品を全て外す
・髪の毛や、汚れ、ゴミなどをできる限り取り除く
取り除いたゴミは、排水管に流れないように気をつけてください。つまりの原因になるので、必ずゴミ袋に入れて処分しましょう。
・排水口に重曹と、重曹に対して半分の量のクエン酸をふりかけ、1カップ程度のぬるま湯を静かにかけて放置する
重曹とクエン酸が化学反応を起こして、発泡してきます。そのまま15分程度放置しましょう。
・取り外した部品を洗う
浴室用洗剤と、スポンジを使ってこすり洗いをします。ヘアキャッチャーなど細かい箇所の目詰まりもきれいに落とすようにしましょう。歯ブラシを使って、わずかな汚れも残さず落とし切ることが大切です。
・お湯で十分に洗い流す
15分程たったら、泡と汚れをお湯で洗い流します。汚れが残っていたら、スポンジや歯ブラシでこすれば、簡単に落ちるでしょう。
・部品を元に戻す
取り外したときと逆の手順で、取り外した部品を元に戻します。
重曹とクエン酸はどちらも自然由来の成分です。小さなお子様やペットがいても安心して使えるのでおすすめです。
まとめ
家中の排水口の掃除方法について見てきました。排水口の掃除はついつい面倒に感じて、後回しにしてしまっている人も多いことと思います。
しかし気付いたときには、あまりにも汚れがひどく「とても触りたくもない…。」そんな状況になってしまったら、悪循環ですよね。
排水口は汚れるだけではなく、次第に悪臭も放つようになります。各排水口に合った掃除方法で対処しましょう。日頃からこまめに汚れやゴミを取り除くことが何よりも大切です。使い終わったらゴミを取る、習慣化していくことで、負担に思うことなくゴミの処分ができるでしょう。
排水口がすっきりきれいだと気分も良くなります。ひとつずつ、そんな排水口を目指していきましょう。