水のコラム

ディスポーザーとは?正しい使い方と設置方法について解説

2022年06月22日  水回り

キッチンシンクを悩ませる生ごみ処理。そこで、現在、多くのマンションに取り付けられているディスポーザーというものがあります。しかし、聞き馴染みがなく使い方もわからないという人も多いのではないでしょうか?

ディスポーザーというもの自体どういったものなのか、そして取り付けることで得られるメリットには何があるのか気になりますよね。

今回は、ディスポーザーの概要や正しい使い方、設置方法について解説します。

ディスポーザーとは?仕組みと役割について解説

ディスポーザーとは、キッチンのシンク下にある生ごみ粉砕機のことをいいます。

このディスポーザーの内部に粉砕刃が取り付けられており、それが回転することで生ごみを細かくし、処理しやすくする機械です。

ディスポーザーの歴史は古く、1927年にアメリカで建築家として活躍していた、ジョン・ハムス氏が生ごみ処理用に作ったことが起源とされており、そこから約10年後の1938年に、InSinkErator社という会社を立ち上げ、ディスポーザーを普及させました。

日本でディスポーザーがメジャーになったのは、アメリカで普及され始めてから約30年後の1970年代で、シャープや松下電器、日立などの日本を代表する大手電機メーカーが製造や販売を開始しました。

日本で販売を開始した当時は、主に下水処理施設で導入され、一般家庭には普及していませんでした。一般家庭に普及したのは1990年代に入ってからで、分譲マンションをはじめ、排水処理システムと組み合わせる形で普及し始めました。

1999年には、農林水産省にてその利便性と安全性が高く評価され、現在もキッチンにおける便利アイテムとなって人気を集めています。ディスポーザーの仕組みは、生ごみを粉砕し下水に流されるまで数段階のステップを踏んで処理されます。
ディスポーザーの大まかな機能としては、シンク下にあるバスケットに生ごみを入れ、水道から水を流し、フタをします。その後、スイッチを作動させることでディスポーザーの内部の粉砕刃が回転し、生ごみを細かくしていきます。

水を流しながら粉砕を行うので、水と一緒に粉砕された生ごみが流れていきます。ディスポーザーは、排水処理槽で浄化処理がされ、生ごみを取り除いた後に下水へ水が放出される仕組みになっているため、環境に対しても大きな影響を与えることなく処理できるのが特徴です。

また、ディスポーザーを使用せず、焼却処理によって生ごみを処理する方が、環境コストがかかると言われています。そのため、環境への負荷を極力軽減できるのも、ディスポーザーの魅力です。

ディスポーザーの正しい使い方とは?

ディスポーザーの使い方には、大きく分けて2種類の方法があります。

電源を入れることで作動する連続投入方式と、止水栓のフタが電源となるバッチフィールド式の2つになります。では、この2つは、どのように使えば良いのでしょうか?

機種やメーカーによって、多少使い方に違いがある可能性はありますが、ここでは、一般的なディスポーザーの正しい使い方について解説します。

連続投入方式
連続投入方式のディスポーザーの使い方は、まず水道水を出し、少し跳ね上がる程度までの水量に調整します。この時、お湯を出さないように注意しましょう。

その後、ディスポーザーのスイッチを入れて生ごみを投入します。約15秒間運転するので、運転終了後にスイッチを切り、水を止めましょう。

バッチフィールド式
バッチフィールド式のディスポーザーの使い方は、まずディスポーザーの処理室に生ごみが溜まっていないことを確認してから、生ごみを投入します。

次に、水道水を出しますが、連続投入方式と同様、水しぶきが少し跳ねる程度に水量を調整し、お湯の使用は避ける様にしましょう。

その後、フタスイッチを所定の位置に合わせて、運転を開始させます。約15秒間運転するので、処理が終わった後、スイッチを切り、水を止めましょう。

このように、手軽に使用できるディスポーザーには、多くのメリットがあります。

ディスポーザーを生ごみが出る度に使用することで、生ごみが溜まらず、臭いや虫の発生を抑えることできます。また、掃除の手間を省くことができ、一度に生ごみを出す量も少なく抑えられるので、処分の負担も軽減できます。また、環境への負担も少ないので衛生的に使えるのが魅力です。

しかし、デメリットもいくつかあります。ディスポーザーを使用しても排水溝に残った生ごみが付着している可能性があるので、見落として放置し続けると、高圧洗浄機などでの処理が必要になってしまいます。

また、水道代や電気代が若干増えてしまうというデメリットもあります。ディスポーザーが付いている物件には、管理コストも発生し、定期的なメンテナンスが必要になります。水道代や電気代と同様、発生する費用負担は少ないですが、管理費用がかかることを覚えておきましょう。

ディスポーザーを使用する際の注意ポイント

ディスポーザーは、使用方法を間違えると故障の原因になります。ディスポーザーを使用する際には、いくつかの注意ポイントを押さえておきましょう。

ここでは、ディスポーザーを使用する際の注意ポイントについて解説します。

ディスポーザーに入れてはいけないもの
ディスポーザーは生ごみを細かく粉砕して楽に処理ができますが、何でも投入していいわけではありません。

例えば、玉ねぎの皮や長ねぎの皮、とうもろこしのヒゲなど、繊維質のある生ごみは、粉砕刃に絡まり故障する危険性があります。また、あさりやしじみなどの貝類、肉の骨などの固い生ごみは、本体が作動せず、粉砕刃では粉々にできずに残ってしまう場合があります。

このような、固形物でなくても、大量の油や熱湯にも注意が必要です。大量の油を流してしまうと、部品の劣化や排水管のつまりを引き起こします。熱湯も、ディスポーザー本体が損傷してしまうため、使用を控えましょう。

水を流さずに使用しない
水を流さずにディスポーザーを作動させてしまうと、水と混ざらずにうまく下水されず配管をつまらせる原因になるほか、ディスポーザー本体が安全に作動しない場合があります。必ず、水を出すのを忘れずに使用しましょう。

また、回転が止まった時に急に水を止めるのではなく、回転が止まってから数秒間は水を流すようにし、完全に流し切るようにしましょう。

洗剤によっては使用できないものがある
ディスポーザーの掃除の際、塩素系の漂白剤を使用するのは控えましょう。塩素が、ディスポーザーの金属部分と反応し、腐食させてしまうリスクがあります。

腐食することで、さらに水漏れなどのトラブルが発生してしまう可能性が高まるので、洗剤を使用する際は注意しましょう。

ディスポーザーの後付けは可能?

ディスポーザーの後付けは可能ですが、マンションやアパートの賃貸物件によっては、設置できない可能性もあります。ディスポーザーの後付けには、数々の条件をクリアしないといけないため、設置のハードルは高いと言えるでしょう。

条件には主に4つあり、規約でディスポーザーの設置が認められている賃貸物件であること、自治体の条例で設置が認められていること、シンク下に設置スペースがあること、専用の排水処理システムがあることの全ての条件を満たしている必要があります。

賃貸物件では、取り付け条件の多いディスポーザーですが、一戸建ての場合でも自治体や場所によって設置することが難しい場合があるので、事前に確認を取ることが大切です。

賃貸の場合でも、一戸建ての場合でも、無断で設置すると下水管がつまってしまい、工事費などのトラブルに発展しかねないので、許可なく設置するのは控えましょう。

まとめ

この記事では、ディスポーザーの正しい使い方や設置に関する注意点などについて解説しました。

家事を大幅に効率化できるディスポーザーですが、必ず管理にかかる費用や設置の難しさなどを理解した上で、使用を検討しましょう。

また、機械である以上、使い方を誤ると故障の危険性も高まるので、小さい子供や使い方がわからない高齢者がいる家庭は、気をつけて使用しましょう。

ディスポーザーはまず導入すべきか、導入しても使いこなせるかを考え直すことからが大切です。

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