水のコラム
シャワーが出ないときの原因は?確認すべきポイントと対処法
服を脱いで浴室に入り、いざシャワーを浴びようとしたらシャワーが出ない」といった状況は、ショックですよね。また、シャワーから水は出るけれどお湯にならない場合は、冬場はとても辛い状態に陥ってしまいます。
今回はシワ―が出ないときの原因と確認すべきポイント、さらには対処法までも解説します。
シャワーが出ないときの原因と症状
シャワーが出ないときの症状は大きく3つあり、それぞれの症状で原因も異なります。
ここでは「水もお湯も出ない症状」「水は出るけれどお湯が出ない症状」「シャワーの水の勢いがまるでない症状」の、3つの症状について解説します。
■水もお湯も出ない症状について
水栓のハンドルを回しても、シャワーヘッドから水もお湯も出ない症状は、シャワーでなく水道自体に問題がある場合です。
冬場であれば、水道管が凍結して、水自体が流れなくなっている場合が多いです。
仮に洗面所では水が出ていても、シャワーの配管と同じでない場合があり、お風呂場の給水管だけが凍結することもあります。また、給湯器の中の配管が凍結しているケースもあるので、お風呂場だけが水がでないケースはよくあるのです。
また、近くで水道工事を行なっていて、断水になっているケースも考えられます。この場合は、お風呂場だけでなく洗面所の水も出ないはずなので、家中の水が出ないときは断水を疑いましょう。
滅多にないことですが、水道の止水栓が閉まっているケースも考えられます。もしも、家中の水が出ないときは水道メーターの横にある、止水栓をチェックしてみましょう。
水道の止水栓は家の外にあるので、いたずらで栓を閉められている可能性もあります。また、前日水栓の交換をした際に、止水栓を開けるのを忘れていたなども考えられます。
■水は出るけれどお湯が出ない症状について
シャワーヘッドから水は出るけれど、お湯が出ない症状には給湯器の故障や混合水栓の故障が考えられます。たとえば雷が近くに落ちた際に、瞬間的に停電することがありますが、このときに給湯器のブレーカーが落ちてしまうことがあります。
部屋の電気のブレーカーが落ちないので、一瞬電気が消えただけでその後は普通に電気もテレビも利用できるので気が付きませんが、給湯器のブレーカーだけが落ちていて電源が入っていないので、お湯にならないケースがあります。
また、給湯器本体の電源が外のコンセントである場合、何かの拍子にコンセントが抜けて、給湯器の電源が入っていないこともあります。給湯器の電源に問題ない場合は、故障が考えられますがどこが悪いのか素人には判断が付きません。
給湯器以外に考えられる原因は、混合水栓の故障があります。給湯器から温水が入って給水管から水道水が入り、水栓の中でお湯と水を混ぜて適温にするのが、混合水栓です。この混合水栓のハンドルを「熱」の方に回しても、お湯が出ない場合は混合水栓の故障が原因かもしれません。
確認する方法としては、洗面所やキッチンではお湯が出る場合は、給湯器に問題はなくお風呂の混合水栓に問題があると考えて良いでしょう。
■シャワーの水の勢いがまるでない症状について
シャワーの水の勢いがまるでない症状とは、シャワーヘッドから勢いよく水が出ない症状をいいます。原因は2つ考えられて、1つ目は止水栓の開け方が中途半端になっているケースです。
何らかの理由で水道の止水栓を閉めた後に、止水栓をフルオープンしないで中途半端に開けている場合だと、水は出ますが水圧は低くなってしまい、その結果、シャワーの水が勢いをなくしてしまうのです。
もう1つの原因は、蛇口にあるフィルターが詰まっているか、シャワーホースとシャワーヘッドのつなぎ目にある、フィルターが詰まっているケースです。
両方とも水の中のゴミを止める役割を持っていますが、このフィルターが詰まると水の勢いが失われてしまいます。
シャワーが出ないときの対処法
ここでは、先に解説したシャワーが出ないときの症状に対しての、対処法を解説します。それぞれの症状に対して解説していくので、わかりやすいはずです。
■水もお湯も出ない症状の対処法
水もお湯も出ないときの対処法は、まず「凍結の対処法」です。
水道管や給湯器の凍結によって水が出ないときは、気温が上昇して自然に溶けるのを待つのが、費用がかからず確実な方法です。
早朝にどうしてもお湯が必要な場合で、家中の水道管が凍結している際は、業者に頼んで溶かしてもらうこともできます。
次に、断水の場合は工事が終了して断水が解除されるのを待つしかありません。
最後に、止水栓が閉まっていた場合は、単純に止水栓を開ければ水もお湯も使えます。
■水は出るけれどお湯が出ない対処法
水は出るけれどお湯が出ない症状の対処法は、まずは給湯器のブレーカーを確認します。
ブレーカーが落ちていれば、復帰させればお湯を使うことができます。
併せて外にある給湯器の電源コンセントの状況も確認しましょう。コンセントが緩んでいたり抜けていたりした場合は、しっかり指し込み直せばお湯を使うことができます。
混合水栓が故障していた場合は、同じタイプの混合水栓を購入し、取り替えることでお湯を出すことができますが、知識と技術、専用の道具が必要となります。なので、混合水栓が故障した場合は、プロの水道業者に修理を依頼しましょう。
■シャワーの水の勢いがまるでないときの対処法
シャワーの水の勢いがまるでない症状には、止水栓を確認して中途半端な開け方であれば、全開にしましょう。全開にして水圧を強くすれば、勢いよくシャワーが出てきます。とくに水漏れなどを起こしていなければ、止水栓を全開にしても水道代などには影響しません。
次に、蛇口のフィルター、シャワーホースとシャワーヘッドの間にあるフィルターを確認しましょう。フィルターの目が詰まっていたら、歯ブラシなどを使って汚れを落とせば、元通りの勢いを取り戻します。
「シャワーが出ない」と慌てないためには
「シャワーが出ない!」と慌てないためには、心構えといくつかの対応策を施しておけば、慌てなくて済むはずです。ここでは、その対策と心構えについて解説します。
■寒冷地では凍結防止対策をしておく
凍結による原因では、予めの対応が必要となってきます。とくに寒冷地ではサーモスタットなど、水道管を温めて凍結を防止する装置などを施しておく必要があります。
メインの水道管には施しているけれど、お風呂の水道管はカバーだけだと、いつ凍結しても不思議ではありませんから、家中の水道管に対策を施しておきましょう。
■滅多に雪が降らない地域では、寒い日のみ凍結防止策をしておく
滅多に雪が降らない地域では、凍結防止対策に水道管を温めるまでは必要ないでしょう。
そのため、天気予報で「明日の早朝はかなり冷え込む」などのアナウンスに注意しておきます。
冷え込む予報があった場合には、水道管専用のカバーを巻いたり、少しずつ蛇口から水を出したりして、その日のみの凍結防止対策を行ないましょう。
■シャワーの出が悪くなったと感じたらメンテナンスを行なう
フィルターの目詰まりでは、いきなりシャワーが弱くなるのでなく、徐々に勢いが衰えていきます。ですから、必ず予兆はあるはずなので、「いつもよりシャワーの勢いが弱いな」と感じたら、フィルターを掃除するなどメンテナンスを行なっておきましょう。
■給湯器の故障や混合水栓の故障もあり得ることを知っておく
凍結やフィルターの目詰まり以外のケースでは、給湯器の故障や電源が落ちること、混合水栓が故障するなどの症状があることを知っておくだけで、慌てずに済みます。
シャワーが出ないときはヘッドの交換も検討しよう
給湯器の故障や混合水栓の故障によるシャワーが出ない症状では、プロの修理業者に依頼しないといけません。また、これら以外でも原因が分からないときは、プロの修理業者に依頼するしか直す方法がありません。
そんな場合には、修理と共にシャワーヘッドの交換も行なってはいかがでしょう。
とくに、シャワーを設置して10年近くなって故障した際には、シャワーヘッドの部品も消耗しているので、新しいシャワーヘッドに交換するとお風呂が楽しくなります。
■最近のシャワーヘッドは高機能が満載
10年前のシャワーヘッドと現在のシャワーヘッドの機能を比較すると、驚くほど機能がアップしています。一例を挙げると、切り替えレバーによってシャワーの水流が選べるようになっていたり、マイクロバブルが利用できたりと、さまざまな機能が搭載されています。
その結果、肌触りの心地よいシャワーを体験でき、洗浄力が強化して汚れが良く落ちる効果も期待できます。
さらに、水道代の節約もできるので、古いシャワーヘッドを使い続けるよりも、新しいシャワーヘッドに変えることで、年間数万円の節約となり嬉しい限りです。
まとめ
シャワーが出なくなったときの症状と対処法を、詳しく解説してきました。もしもシャワーが出なくなったときのために、記事の内容をしっかり把握しておくと、焦らなくても済みます。
もしもシャワーが出なくなって、プロの修理業者に依頼するなら、新しくシャワーヘッドも交換してみることをおすすめします。
とくに10年前など、古いシャワーヘッドを使っているなら、水道代の節約もできて、気持ちよいシャワーを利用できるメリットがあります。
プロの修理業者に依頼しなくても、シャワーのトラブルをきっかけに、シャワーヘッドを変えてみるもの「有り」でしょう。