水のコラム

台所の床が水浸しになってしまう原因と対処法をまとめました!

2022年03月03日  お風呂のトラブル


台所で水漏れが発生し、床が水浸しになってしまうと焦りますよね。すぐに原因を突き止めて対処したいところです。しかし、知識がない方では、すぐに原因を把握することは難しいかもしれません。

今回は、そんな水漏れについて、原因と対処法をはじめ、未然に防ぐ方法をご紹介します。知っておくといざというときに役に立つので、ぜひチェックしてください。

台所の床が水浸しになってしまう原因とは?

台所の床が水浸しになる原因はさまざまですが、最も多いといわれているのが、排水管からの水漏れによるものです。

排水管は水や油、その他生ゴミなどの通り道となる部分です。そのため、負担が多く何かとトラブルが発生しやすい場所です。流れ出たゴミは、長い年月をかけて蓄積され、やがてつまりを引き起こし水が流れにくくなって溢れてしまうことで水浸しが発生します。

次に考えられるのが、排水トラップから水漏れが起こるケースです。

キッチンの下には、ニオイや害虫の侵入を防ぐ排水トラップという部分が存在します。この排水トラップは、さらに下へ延びる排水パイプへとつながっており、排水トラップと排水パイプの接続部分の部品の緩みや劣化によって水漏れが発生するのです。この2つを繋いでいる部品は主に、水漏れや摩擦を防ぐゴムパッキンがあり、このゴムの劣化は10年から15年といわれているので中々気づきにくい部分でもあります。

また、排水パイプや排水ホースから水漏れが起こるケースです。排水トラップの下を伝う部分にも原因が考えられます。ホースの場合もパイプの場合も基本的な素材は塩化ビニール製でできています。そのため、劣化していくと水漏れだけではなく、大きく穴が空いてしまったり、折れてしまったりすることがあるのです。

そして排水トラップと同様、ゴムパッキンのような接続部分からの漏れも可能性として挙げられます。

排水系の部分から水漏れが起きると、これらはすべてシンク下へつながっているので、普段あまり目が行き届かない部分であるうえに、シンク下全体が水浸しになり食器や調理器具が根こそぎ被害に遭ってしまうことになります。

その他に、可能性としては低いですが、バスルームの排水管やトイレの排水管が原因である可能性もゼロではありません。家の水回りの排水管は、やがて一つにまとまり下水となるので、髪の毛が原因でつまったり、トイレットペーパーがつまることで水が流れて行かなくなり、逆流して水漏れが発生する恐れがあります。

このように、水漏れにはさまざまな原因が考えられるので、突き止めるのが難しいです。そのため、定期的な点検をしておく必要があります。

床の水漏れを放置すると起きてしまうトラブル

水漏れを放置してしまうと、さまざまなトラブルが発生します。

最初に起こりやすいトラブルが木材への影響です。多くの家の床は木製でできています。水漏れが発生して浸水が進むと、床が吸ってしまい腐食やひび割れが起きるのです。

さらにそのまま放置してしまうと、木製の食器棚にも影響を及ぼします。水分を吸った木材は、重くなり膨張するため、放置し続けると扉が開かなくなってしまったり、動かせなくなってしまうことになります。

また木製だけではなく、金属製の棚にも注意が必要です。性質によっては錆びたり脆くなったりしてしまい、耐久性が弱くなります。

加えて、起こりやすいトラブルとして、カビや害虫の発生が挙げられます。腐食して劣化が進むだけではなく、湿気を帯びることにより、カビが生え、食材や食器を傷めてしまいます。

害虫は主にシロアリの発生が考えられ、繁殖能力が高く木を食べる習性があることから、木造の家によっては床のみならず構造自体に影響を及ぼしかねません。

次に起きてしまうトラブルは、電化製品への影響です。電化製品は水にめっぽう弱く、濡れてしまっただけで電源がつかなくなったりするケースもあります。その中でも一番怖いのは、漏電事故です。漏電すると配線が爆発し発火を起こすことも。

配線は、電化製品の裏にコードを回して設置していることが多いため、目に触れられにくく、気づいた頃には手遅れになるケースも珍しくありません。配線トラブルは、発火を起こし、何かに燃え移り火災を発生させます。最悪の場合、集合住宅やマンション、アパートは延焼する恐れがあるので、電化製品は床が水浸しになった際には、優先して確認したい場所になります。

このように、水漏れが原因で起こるトラブルは、瞬く間に広がってしまうので素早い対応がカギを握ります。

台所の水漏れ対処について

いざ、水漏れが起きてしまったら、慌てずに冷静な対応をしなくてはなりません。まず、使用しているすべての蛇口を閉め、水回りの大元である元栓を締めましょう。

すべての水回りの蛇口を閉めて、先端部分の水漏れを確認します。ここでどこの箇所からも漏れていないようなら、別の部分から漏れていると考えることができます。

次に確認すべきは、排水トラップから排水パイプ、排水ホースにかけてのゴムパッキンなどの接続部分の確認です。

多くの場合、ここで水漏れが発覚するケースが多いです。そのため、元栓の締める工程は忘れずに行うのがポイント。水の流れを止めることができたら、流れ出た水を処理します。時間の経過でどんどん侵食してしまうので、ここも素早い対応が求められます。

モップや雑巾など吸水性があるものとバケツを準備し、手早く吸水を行います。床の対処をしている時にどこまで浸水してしまっているかを同時に確認しましょう。

そんな中、家具の下や電化製品の配線には要注意です。水の侵食スピードはかなり早く、少しの判断ミスが大事になりかねません。そのため、普段からの備えや対策が大切です。

自力の対処が難しい時は業者に依頼しよう!

水漏れの程度がひどく、被害が拡大してしまう恐れがある場合には業者に依頼をするのがおすすめです。とくに棚が多い家や水漏れ箇所の周辺に電化製品が多く設置してある場合は、倒壊や感電の危険性もあるので注意しなくてはなりません。

全国には、生活110番という水漏れ修繕業者が多く加盟している機関があります。24時間体制で応援にかけつけてくれる業者も多いので非常に心強い存在です。

業者に依頼する際に気をつけるべきポイントが、自宅に到着するまでの時間です。この間にも、浸水はどんどん進んでいきます。そのため、タオルや雑巾で吸水しておくなど、自分でできる範囲の対処はしておく必要があります。業者が来るまでのつなぎ役として、簡易的な対処を行うことで、結果的にかかる費用を抑えられる場合もあります。

業者に依頼する際にもう一つポイントになるのが、料金面です。水漏れのトラブルの場合、事態が発生してから依頼を要請しますが、その間でも水漏れはし続けるので、サービス内容や料金見積もりをしている時間がありません。

こういう緊急性がある事態を考え、あらかじめ依頼する業者を絞っておく必要があります。水漏れは頻繁に起こることではありませんが、人間でいう病院と同じく、かかりつけの依頼先を見つけておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、床が水浸しになってしまう原因と対処法についてご紹介しました。原因が必ずしも1つではないことと、起こってしまってから迅速な対応が求められる部分では、いかに冷静で正確な判断ができるかが重要になります。

そのため、普段から定期的な点検をしておくか、水浸しになってしまっても被害が拡大しないように対策を施しておきましょう。

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