お風呂場の異臭の原因とは？正しい対処法について詳しく解説！

水のコラム

2021年09月10日お風呂のトラブル

お風呂場から下水のどんよりとした臭いや、腐敗臭がする原因にはさまざまなものがあります。
異臭はお風呂場の排水路の異常を知らせるサインでもあるので、臭いが染みつく前にも、早めの対処が必要です。

今回は、浴室に異臭が発生する原因から、臭いを解決する正しい対処法まで、詳しくご説明いたします。

お風呂場の異臭の原因

浴槽や排水口のあたりから嫌な臭いがする時は、普段の掃除だけでは臭いが取りきれない場合がほとんどです。
そのようなお風呂場の異臭にはさまざまな原因があり、それぞれ違った臭いを放ちます。

むわっとした重さを感じる臭いや、下水のような臭い、カビ臭さなど、どのような臭いがしているのかによって、その後の対処も変わってくるのが特徴です。

・むわっとした臭いの原因
浴室から油っぽい汗のようなむわっとした臭いを感じる場合は、日頃から流された皮脂や汚れが原因となっている場合が多くあります。

毎日掃除をする浴槽だけでなく、洗い場の壁や床の隅っこなどにも付着する汚れは、気づかない間にどんどん溜まっていってしまうのが特徴です。
そのような汚れを放置してしまうと、ぬめりやカビとなって、あまり目立たないものでもやがてお風呂場全体の臭いに影響を出すようになっていきます。

・下水のような臭いの原因
どんよりとした下水のような臭いが充満している場合は、排水口に溜まったゴミや髪の毛、パイプ内の汚れが原因となっている可能性が高いです。
浴槽の排水栓や排水口のヘアキャッチャーなどの部分掃除を怠ってしまうと、蓄積した汚れが生ゴミのような異臭を放つようになります。

またその汚れに水が流れていくことで、奥の排水路へと流れ込み、水と混ざり合うことで下水のような臭いがお風呂場に広がってしまうのです。

・カビの臭いの原因
カビ臭さの原因は、その名の通り浴室に発生したカビによるものになります。
水を使用する場所であるお風呂場では、密室であるが故に湿気がこもりやすいのが特徴です。

適度に換気をしないでいると、その湿度の高さからカビが発生しやすくなり、お風呂場のカビ臭さの原因に直結してしまいます。

臭いを解消するには

これらの臭いを解消するには、原因となっているものをきちんと排除して、お風呂場をきれいに保つ必要があります。
まずはお風呂場の異臭がどのような臭いなのか、しっかりと分析して臭いのもとを特定するようにしてください。

そしてそれぞれの臭いごとに正しい対処を行うことが大切です。
汗や油っぽい臭いには壁やお風呂場全体の掃除を、下水のような臭いには排水口や排水栓の掃除を、カビ臭さにはハイターで徹底的にカビを撃退する掃除をするようにしましょう。

またどの方法においても、掃除中や掃除後は、お風呂場の窓を開けるか換気扇を回してしっかりと換気し、お風呂場の空気を入れ替えることを心がけることが大切です。

修理が必要な場合

上記でご紹介した方法を試しても臭いがなかなか取れない場合は、原因が浴室や排水口だけでなく、排水パイプや排水管が劣化してダメになっている場合が多くあります。
設置されてから長い年月が経過した排水管は、これという理由がなくても、経年劣化により劣化してサビてきてしまうことがほとんどです。

そのように劣化してサビてしまっている状態だと、水が流れにくくなり、サビた水道管が内側から剥がれて汚れが蓄積し、お風呂場に臭いを放つようになってしまいます。
また経年劣化だけでなく、定期的な排水口の掃除をせずに放置してしまうことによって、溜まっていたぬめりや皮脂汚れが排水管へと流れ込んで圧迫し、劣化させてしまうこともあります。

このような排水管の劣化が異臭の原因となっている場合は、劣化状態によっては排水管の修理や交換などの取り替え作業が必要となるので、業者にまかせるようにしましょう。

比較的難しいい作業である排水管の交換は、国が定めた一定の技術レベルの基準をクリアした水道局指定工事業者でないと、作業ができないようになっています。
排水管が設置されてから長い年数が経過していて、劣化が異臭に原因であると考えられる場合は、状態の調査も兼ねて、水道局指定工事業者に相談することをおすすめします。