トイレの詰まりが直らない！？何が原因？

水のコラム

2021年09月05日トイレのトラブル

どういう時に物が詰まっているの？

トイレに物が詰まっているかどうかは、トイレに起こっている異変からわかります。

・便器内の水がいつもより多い、少ない
何かが詰まってはいますが、完全に流れが堰き止められている状態ではありません。
流した直後は水位が高く、時間が経つにつれ徐々に引いていく場合もこれに当てはまります。

・水が逆流している
便器内もしくは排水管内に物が詰まっていると、流した水が逆流してくることがあります。
ただし、水の逆流は排水ポンプの故障でも起こるため、専門家の判断を仰ぎましょう。

・便器の奥から異音がする
聞き慣れない「ゴボゴボ」という音がいきなり鳴ったら、固形物が詰まっているのかもしれません。
普段鳴っていない音は、トイレからの異常サインです。
少しでも異変を感じたら、即座に対処した方がよいでしょう。

・便器の奥から異臭がする
排泄物が流れたのに異臭がする場合、排泄物が流れ切っていない恐れがあります。
また、排水管内に引っかかったものが腐敗していることもあるため、早めの対処が必要です。

・水の流れが悪い、流れない
タンクの中の水がいっぱい入っているのにトイレの水が流れない時には、物が詰まっている可能性が高いです。
排水管の中に物が詰まっていると、水の流れを堰き止めてしまいます。
酷くなってくると水が便器から溢れ出してしまいますので、そうなる前に対処しなければなりません。

なぜ詰まるの？

トイレの排水管はS字になっており、元々流れにくくなっています。
S字にすることで虫や下水の臭いが上がってくるのを防ぐことができるのです。

管の形が複雑であるため、落ちた物は排水管内を流れ切ることができず、水の流れを堰き止めてしまいます。
落とした物が小さくてもそれが原因でトイレットペーパーが詰まることもあるため、物を落としてしまったらすぐに取り除きましょう。

詰まりを引き起こす物とは？

アクセサリーやスマートフォンなど身につけている物は落としやすく、詰まりの原因となりやすいものです。
特にアクセサリーは落としたことに気づかないこともあるでしょう。
眼鏡を落としたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

お子さんがいる家庭では、おもちゃにも気を付けてください。
大切なおもちゃを隠したいという気持ちやちょっとしたいたずら心から、便器の中におもちゃを入れるお子さんもいます。
トイレにおもちゃを持ち込めないようにする工夫が必要です。

トイレに流しがちなものでも詰まりの原因となるものもあります。
ティッシュペーパーはトイレットペーパーよりも水に溶けにくい構造になっています。
お尻拭きやペーパークリーナーも同様です。
「トイレに流せる」と謳っている商品でもトイレ詰まりを引き起こす恐れがある、と消費者庁も発表しています。
使用の際は注意してください。

また、吐瀉物や食べ残し、ペットの便も詰まりの原因です。
便器や排水管内の突起物に食べ物や毛が引っかかってしまう可能性があります。
トイレットペーパーも大量に流してしまうと、詰まりを引き起こす原因となってしまいます。
小まめに流しましょう。

異物が詰まった時の対処法

トイレに異変が起きた時、まずは使用を中止してください。
便器や排水管の破損、水漏れにつながってしまいます。
止水栓も閉めましょう。
その後は詰まりを解消させなければならないのですが、自分で対処しようとせず専門業者に相談した方がよいでしょう。

ラバーカップで取る方法もありますが、紙類やペットの便にのみ有効であり、固形物による詰まりには無効、それどころか詰まりを悪化させてしまうかもしれません。
詰まっている原因が分からない時は、すぐに専門業者に相談してください。

トイレが詰まった際にしてはいけないこと

・熱湯を流す
熱湯は便器のひび割れ原因の1つです。
トイレの詰まりの原因が熱湯で溶けるトイレットペーパーであっても、便器にひび割れが起こってしまったら便器ごとの交換になってしまいます。

・酢と重曹を流す
キッチンや洗面台の詰まり解消に使用される方法ですが、トイレの詰まりには使用しないでください。
酢と重曹を混ぜると発生する炭酸ガスは、空気や水の流れがある箇所の詰まりには有効ですが、固形物が詰まり流れが堰き止められている箇所では効果がありません。
それどころか、炭酸ガスにより水が溢れ出てしまう恐れがあります。

・薬剤を使用する
詰まりの原因がわかっている時には、薬剤も有効です。
しかし、薬剤には便器を傷めてしまう可能性があることを承知しておきましょう。
詰まりの原因がわからない時に薬剤を使うことで、詰まり解消には効果がなく、便器にダメージを与えるだけになってしまうかもしれません。