お風呂場の臭いの原因と対処法を解説！

水のコラム

2021年07月12日

お風呂場の嫌な臭いの原因は？

自宅のお風呂場で、我慢できないような悪臭を感じるときはないでしょうか。下水や生ゴミのような臭いだったら、原因は排水口の可能性が高いので、排水口をチェックしてください。入浴中に流れた髪の毛や石鹸カスなどが、ヘドロのようにドロドロに張りついているはずです。

カビのような臭いであれば、お風呂場の換気扇にカビや埃でかなり汚れていることが考えられます。もわっとするような臭いの場合は、入浴の際にお風呂場の床や壁などについた皮脂や垢が原因です。硫黄臭や腐敗臭であれば、原因は風呂釜の可能性が高いです。

お風呂場の嫌な臭いの対処法

お風呂場の嫌な臭いは掃除で対処できます。臭いの原因別で対処法を紹介します。

・下水や生ゴミのような臭いの場合
まずは下水や生ゴミのような臭いのケースです。使用済みの歯ブラシやゴム手袋、浴室用洗剤、スポンジを用意して排水口の掃除をします。作業を始める前に身支度をします。排水口にある雑菌が手につかないように、ゴム手袋をきちんとはめてください。

最初に排水口の内部や周辺をチェックして、たまっているゴミを取り除き、洗剤とスポンジ、歯ブラシを使ってごしごし洗います。とくに内部はヘドロのようなものがついて汚くなっているので、歯ブラシをフル活用して細かい部分も念入りに洗うことが大事です。排水口内のものは、取り外して洗います。取り外せない部分は、歯ブラシの柄の上部を持ってしっかり洗ってください。洗い終わったら、水かぬるま湯のシャワーをかけて、洗剤の泡がなくなるまですすぎます。

・もわっとする臭いの場合
もわっとした皮脂や垢の臭いも掃除で対処できます。用意するものは、重曹10ml、クエン酸20ml、ぬるま湯500ml、100円ショップで売っているようなスプレーボトルです。最初に、掃除に使う汚れ落とし用の洗剤を作ります。スプレーボトルにぬるま湯を入れ、クエン酸と重曹を混ぜてください。よく混ぜたら、お風呂場全体にスプレーし、15分以上放置しましょう。臭いがしなくなったらシャワーで流します。場合によっては、1時間くらい放置しないと臭いが消えません。

風呂釜の洗浄方法

硫黄臭や腐敗臭がする風呂釜の洗浄方法です。風呂釜には一つ穴タイプと二つ穴タイプがあり、それぞれ洗浄の仕方が異なります。

・一つ穴タイプの風呂釜の洗浄方法
風呂釜洗剤か酸素系漂白剤、ゴム手袋、スポンジを用意してください。浴槽の穴から7～8cm前後のところまで水を入れ、使用方法通りの量の風呂釜洗剤か酸素系漂白剤300～500gを入れます。そして40℃くらいの温度で追い炊きをし、3時間くらいそのままにしておきます。このとき、汚れが気になる洗面器やお風呂用の椅子も一緒に浴槽に入れると、風呂釜と一緒にきれいになるのでお試しください。

時間が経ったら、さらに5分間追い炊きをして水を捨てます。その後、また先ほどと同じ量の水を入れて、さらに5分追い炊きをします。これが最後のすすぎです。風呂釜のフィルターもゴミや髪の毛で汚れています。スポンジを使ってていねいに洗い、しつこい汚れを落としましょう。

・二つ穴タイプの風呂釜の洗浄方法
用意するのは、二つ穴用の風呂釜洗剤か酸素系の漂白剤、古いタオル、やかん、ゴム手袋です。まずは、二つ穴の下部の穴をタオルで覆ってください。上の穴に、説明書に書いてある分量の風呂釜洗剤を入れます。酸素系漂白剤の場合は50gくらいです。

次に40℃くらいのお湯をやかんに用意して、溢れない程度の量を上の穴に注ぎ、2時間そのままにしておきます。時間が経ったら、ゴム手袋をはめて下の穴のタオルを取り除き、シャワーの水を勢いよく上下の穴に向かって流しましょう。これで風呂釜の汚れが落ちます。フィルターのあるタイプの場合、スポンジやタオルでフィルターについた汚れも落としてください。

お風呂場の臭いを防ぐためにできること

お風呂場は、日々の小まめな掃除によって臭わなくなります。たとえば、お風呂から出るときに、さっとブラシやスポンジなどで床や壁の掃除をしておくだけでもいいです。また、乾いたタオルで濡れた部分を拭いておくとカビの防止にもなります。もしも、掃除のみで臭いがなくならない場合は、水道関係の業者に相談してみましょう。

大掛かりな清掃や修理交換などプロに頼むことも考えてみよう

換気扇のカビ掃除をする場合は大掛かりになるため、素人には難しい場合があります。自分では不安と思う方や忙しくて時間が取れない方は、水回りのプロに頼むと安心です。また、お風呂の老朽化が心配な方は、修理や交換、リフォームも考えてみてください。

天井裏や排水口の内部、浴槽などは、年月が経って古くなると、腐敗臭のような強烈な臭いを発するケースもあります。リフォームの場合は工事になるため、それなりの費用もかかりますが、きれいな新しいお風呂場に生まれ変わるのもうれしいものでしょう。