洗面所の蛇口付近で水漏れが発生している場合の対処法について

水のコラム

2021年07月12日洗面所のトラブル

急なトラブルにも慌てずに落ち着いて対応するためには正しい知識を知っておくことが大切

普段通りに正しく使っているつもりでも、水回りのトラブルは突然発生して対応に困ってしまうケースも少なくはありません。落ち着いて行動して早急に処置をしなければ、被害はどんどん拡大して思わぬ事態に発展してしまうでしょう。

ただし、日頃からメンテナンスすることで予防につながり、知識があれば万が一の際にも冷静に対処できます。トラブルは頻繁に起こるようなものではないものの、あらかじめ予防策や対処法を知っておくことが大事です。不具合が生じてしまう前に危機管理の意識をしっかり持っておくことは、いざという時の対処能力の強化にもつながります。

複雑な構造ではない蛇口からの水漏れは経年劣化か部品の消耗が原因かも

蛇口は、メーカーによって大きく構造が異なることはありません。毎日拭き掃除するくらいの簡単なメンテナンスをすれば、突然破損するようなことはないでしょう。また、蛇口は日常のあらゆる場面で繰り返し使われるパーツではあるものの、耐用性も低くはありません。

ただし、使われているパーツには寿命があるので、定期的な交換作業が必要です。パッキンなどの消耗品とともに、蛇口本体にも寿命があるため、トラブルが起こる前にホームページなどで耐用年数を知っておくと安心です。シングルレバー混合水栓の場合は、パッキンのほか、カートリッジの寿命が原因とも考えられます。自宅で使用している製品の構造を、取り扱い説明書で確認しておくとよいでしょう。

使い始めて間もない場合には接続のゆるみを疑いましょう

耐用年数を把握したうえで水漏れの心当たりがない場合、パイプの付け根やハンドル部分など、接合部がゆるんでいないか確認してみてください。蛇口本体は強度が高く壊れにくいものの、レバーなどは使っている間にどうしてもゆるみが生じてしまいます。蛇口の接続部分から水漏れがみられる場合には、まずはナットがゆるんでいないかを確かめてしっかり閉めなおしてみましょう。

閉め直す際は、モンキーレンチをはじめとした、家にある器具で問題ありません。日曜大工で使うような器具ばかりなので、「専門の器具が必要なのかな」と、不安に思わなくても大丈夫です。洗面所だけではなく、バスルームやキッチンなど、自宅内のどの水周りでも活用できるため、基本的な工具は家庭内に常備しておきたいところです。

蛇口の根元で水漏れが起きている場合もゆるみを解消するだけでトラブルが解決することも

水道を使うたびに根本付近からじわじわ水が漏れている場合にも、ナットのゆるみを解消するだけでトラブルが解決する場合がほとんどです。ただし、閉め付けが強すぎてしまうと本体そのものを壊してしまいます。

また、工具の取り扱いになれていないと部品に傷をつけてしまいかねません。やわらかい布で乾拭きをしないと光沢が失われてしまうデリケートなものなので、長く使い続けるためにも慎重な作業が求められます。日頃の手入れにおいても、クレンザーや金属のたわしなどを使わずに、表面に傷がついてしまわないように気を配ってみてください。

些細なことだと判断して放置してしまうと予想外のトラブルに発展してしまうことも

知識が不足しているままにトラブルを放置してしまうと、予想できないほどの被害に拡大しかねません。自分勝手な判断により、事態をそのままにしてしまえば、二次的な被害から自力で対処できなくなってしまうこともあり得ます。

トラブルが大きく発展してしまえば、修復に多額の費用がかかってしまうでしょう。家屋全体にダメージを負ってしまい、取り返しがつかなくなってしまう可能性も出てきてしまいます。深刻な事態を引き起こさないためにも、できるだけ早期に対処して、トラブルを根本から解決する必要があります。

品質の不具合によるものだけが原因とは限りません

目の行き届く蛇口などのトラブルであれば、ほとんどの場合は老朽化したパーツの交換などで解消されるでしょう。しかし、被害が一向に収束しない場合、原因がほかにあることも十分に考えられます。原因として想定し得ることをすべて対処してもなお被害が続くようであれば、自力で対応することを諦めて専門家に相談するとよいでしょう。プロの視点なら、気づかなかった部分にまで点検が及ぶだけでなく、適切な対処法についてのアドバイスも受けられます。