水のコラム
お風呂のつまりはこう取る!こう予防する!
浴室の水の流れが悪い、あるいは完全につまってしまったら、どんな対処をすればいいの?どれが一番効くの?また、つまらせないための予防法は?今回は皆さんのこんな疑問にお答えしていきます。
浴室の排水の仕組み
浴室の排水には、他の水回りと同様に、排水トラップというものが設けられています。これは下水から上がってくる臭いや害虫を防ぐため、排水管の途中に水たまり(封水)を作る仕組みです。浴室の排水トラップには、3つの種類があります。
・ワントラップ
ワン(椀)トラップは、その名の通り排水管におわん型の蓋がかぶさったような形をしており、その周りに封水が溜められるタイプです。排水溝に手が届くので、構造上最も掃除がしやすいタイプです。
・ドラムトラップ
排水管の奥に封水を溜める場所が設けられているタイプで、ユニットバスなどに多く使用されています。封水を多く溜められるため、臭いや虫を防ぐ力は強いものの、掃除がしにくいというデメリットもあります。
・管トラップ
古い浴室に使用されていることが多いタイプで、排水管が途中でSやPの形に曲がって封水を溜めています。省スペースで使う度に封水が流れていくので、管がつまりにくい特徴があります。お風呂のつまりは、この排水トラップ部分か、排水管で起こります。
お風呂で排水管がつまる原因
浴室の排水管がつまる原因には、次の4つがあります。
・髪の毛
お風呂のつまりで一番多い原因です。
シャンプーなどで抜け落ちた髪の毛は、大半がヘアキャッチャーで阻止されますが、キャッチャーをすり抜けた髪の毛が排水管に付着することでつまりを起こします。
・皮脂や垢
身体を洗う際に出る皮脂や垢は、排水トラップや排水管に留まり、そこに雑菌が繁殖してヌメリとなります。その後ヌメリは徐々に成長し、最終的には排水管をつまらせる原因となります。
・シャンプーや石鹸カス
これらも皮脂や垢と同じく雑菌の栄養分となり、ヌメリの原因となります。
・固形物
ヘアピンやシャンプーのキャップなど、固形物と呼ばれるこれらのものは、長期間排水管にとどまり、そこに他のゴミが絡みついてつまりを引き起こします。パイプクリーナーなども効かず、自力での解消が最も難しい原因です。
自分でできる対処方法、どれが正しい?
ちょっと検索すれば、排水管のつまりを解消する方法は山ほど見つかります。しかしつまりの原因や場所、状況によって、対処方法は変わります。「浴室の排水管のつまり」を取るためには、どの方法が正しいのでしょうか?
・パイプクリーナー:正解
髪の毛や皮脂などは有機物と呼ばれ、たんぱく質が主成分です。パイプクリーナーは、有機物を分解するので、対処方法としては大正解です。浴室用には次亜塩素酸ナトリウムを含む、塩素系洗剤がおすすめです。つまりがひどい場合は、水酸化ナトリウムの配合量が多いものを選びましょう。
「パイプユニッシュ」を例に取ると、つまりを予防するためには1目盛、ヌメリを取るためには2~3目盛、つまりの解消には4~5目盛を目安に、排水口のキャッチャーやトラップなどの部品を外した排水溝に直接注ぎこみ、15~30分放置した後、充分な水を流してすすぎます。一度の使用で効かない場合は、数回試してみて下さい。また酸性の洗剤と混ぜないことなど、使用方法を必ず守って下さいね。
・ラバーカップ:正解
パイプクリーナーの次に有効なのが、ラバーカップや真空ポンプクリーナーです。これは、水圧の力でつまりを除去する道具です。排水口に合うサイズなら、100均で買ったものでも十分効果が上がります。
真空ポンプクリーナーは、ラバーカップの吸引力をより強力にしたもので、使い方もほぼ一緒です。ゴムのカップを覆うくらいの水を溜め、ゆっくりゴム部分を排水管に押し込んだら、一気に引き抜きます。こちらも、つまりが解消しなければ、何度かトライして下さい。
・重曹:ほぼ正解
重曹とお酢(クエン酸)を混ぜて、炭酸ガスの泡でつまりを取る方法が有名ですが、浴室で使う場合はつまりを取る目的よりは、研磨剤としての性質を利用して、トラップやヘアキャッチャーの掃除に使用した方が効果的です。
・お湯:不正解
熱いお湯を流してつまりを取る方法は、油を流すことが多いキッチンでは効果的ですが、油の量が少ない浴室に使っても効果は見込めません。
お風呂でつまりを起こさない!予防方法3つ
排水管が完全につまってしまったら、解消するのは大変です。もし、賃貸アパートなどでつまりを起こしてしまったら、排水が逆流して水漏れを起こし、階下の人に迷惑をかけてしまうなんてこともありえます。ですからつまりを起こさないよう、予防策を講じましょう。
・毎日のこまめな掃除
最後に入浴した人が、ヘアキャッチャーに残った髪の毛を取るだけでも、排水口のつまりを防ぐことができます。ヘアキャッチャーがセットされていない場合は、プラスチック製や、シート状のヘアキャッチャーなどが100均にも売っていますので、それを買い、排水管に髪の毛が流れないようにしましょう。
・月に一度はパイプクリーナー
1か月に一度、パイプクリーナーを使って排水管を掃除する習慣をつけておくと、急に水が流れなくなるといったトラブルを防ぐことができます。
・年に一度は徹底的に
定期的に掃除していても、手やパイプクリーナーの届かない場所に徐々にヌメリやゴミが蓄積してしまうのは、ある意味仕方のないことです。そんな時は、プロに排水管内部を徹底的に洗浄してもらうことで、長期的につまりを予防することができます。年に1度程度のタイミングで行いながら、パイプクリーナーを併用することで、つまりとは無縁の浴室をキープできますよ。
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