水のコラム

お風呂の汚れは原因別に落とそう!

2021年06月08日  お風呂のメンテナンス

一日の疲れを癒してくれるお風呂は、私たちの生活に欠かせないものですよね。しかし、浴室は多湿&高温のため、カビなどが発生しやすい場所でもあります。今回は毎日の快適なバスライフのために、お風呂掃除のコツなどをご紹介します。

浴室はなぜ、すぐに汚れてしまうのか?

大好きなお風呂で湯船にゆっくりと浸かれば、一日の疲れも吹き飛びますよね。湯船に浸かると体がほぐれて緊張が解け、ストレスが軽減すると同時に体温が上がり、免疫力も高められるため、入浴の効果は心身ともに絶大なのだそうです。

そんなお風呂ですが、ちょっと掃除をサボっていると、いつの間にかあちこちに赤っぽい色をしたぬめりや黒ずみ、白くうろこ状の模様が浮き出てきたりしませんか?色や形状は違いますが、これらは全て水回りで発生しやすい「汚れ」です。キッチンや洗面所、トイレなどでも同じものを見ることができます。しかし、発生のサイクル(スピード)が他の水回りに比べて早いのが、お風呂の汚れの特徴です。

なぜお風呂のカビの発生スピードは早いのでしょうか?それは浴室という場所が、汚れが発生する条件を他の場所よりも満たしているからです。例えば、ぬめりやカビといった細菌類が発生&繁殖する条件は、高温、多湿、そして栄養源です。浴室は湿気や水が外に漏れないよう、気密性高く作られていますので、一旦濡れてしまうとなかなか乾燥せず、湿度が高い状態が続きます。

同じく気密性の高さによって、お湯で温まった浴室は冷めるのに時間がかかります。そして私たちがシャンプーしたり体を洗うことで、皮脂や垢、髪の毛、石鹸カスなどが浴槽や壁、床に付着し、それらは全て細菌の栄養源となります。細菌にとってお風呂はまさに「パラダイス」な環境とも言えるため、カビが爆発的に繁殖するのも仕方のないことと言えるでしょう。

浴室の主な汚れ一覧

ここでは、浴室に発生する汚れの正体や性質を簡単に説明します。

・黒ずみの正体は黒カビ
浴槽と床の接地面や床と壁の境目、ドアのゴムパッキン、排水口によく見られる黒い点々、そのまま放置していると、いつの間にか点が線になり広がっていきます。この黒ずみの正体は黒カビです。

黒カビを発生させる菌は、空気の中を漂いながら、繁殖する機会を伺っています。そして浴室の床や壁・天井などに付着すると、皮脂や垢などの栄養分を吸収して成長し、黒カビになります。黒カビが厄介なのは、菌糸と呼ばれる根のようなものを周囲に伸ばして成長するため、表面のカビを取っても、またすぐに発生してしまうところです。これが「黒カビ=しつこい汚れ」と言われている理由です。

・ピンクヌメリの原因は赤カビ
シャンプーやリンスの容器の裏や床と壁の境目など、黒ずみとほぼ同じ場所に発生するピンク色をしたぬめりの正体は、赤カビとも呼ばれる酵母の一種です。黒カビと違い、根を張らないため、スポンジでこするだけで簡単に落とすことができます。しかし、黒カビよりも繁殖スピードが速いため、菌が残っているとあっという間に元の状態に戻ってしまうのが難点です。そしてさらに問題なのは、この酵母自体が黒カビの栄養源であることです。発生場所がほぼ同じなのは、そういう理由もあるのです。

・白いうろこ状の汚れは水垢
浴槽や鏡、蛇口、床、壁など、水が流れる場所にならどこでも発生するこの汚れの正体は、「水垢」です。水垢は、水道水に含まれるミネラル分(カルシウムなど)が、水分が蒸発した後に残ってしまったものです。時間が経っていなければ、水で濡らしたスポンジで擦るだけで落とすことができます。しかし、時間が経てば経つほど強固になり、一旦固まってしまうと、除去するのが大変になります。

汚れの原因によって、掃除の方法を変えよう

浴室に発生するこれらの汚れを効率的に落とすなら、原因に合った掃除方法を選ぶのが正解です。

・黒ずみには重曹か塩素系洗剤
黒ずみの原因である黒カビは、酸性の性質を持っています。
酸性の物質は、アルカリ性の洗剤で中和することで、汚れを落としやすくなります。

弱アルカリ性の性質を持つ重曹はまさに適役です。重曹小さじ1杯をぬるま湯200mlに溶かしてスプレーボトルに入れ、黒ずみ部分にスプレーしたら、5分程度放置します。その後スポンジなどでこすり洗いを行い、最後はシャワーで流しましょう。

塩素系洗剤(防カビ剤)は、アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、カビ菌の除菌、殺菌を行うことができます。また、排水口に使うことで、消臭効果も見込めます。塩素系洗剤は人体に有害な成分を含んでいるため、ゴム手袋をして使用し、決められた用法容量を守って使用しましょう。

・ピンクヌメリには中性洗剤
黒カビと違い、根を張らない赤カビは、いわゆるお風呂用の中性洗剤で十分落とせます。中性洗剤のいいところは、お風呂のどの部分でも、どのような素材でも使えるオールマイティーな点です。毎日のお掃除にはこれだけで十分です。繁殖力の高い赤カビには、間を開けずに掃除することが一番の予防策です。ただし中性洗剤には殺菌作用がないため、根絶を目指すなら塩素系洗剤がおすすめです。

・白うろこにはクエン酸
水垢は、アルカリ性の性質を持っているため、アルカリ性の重曹や塩素系洗剤では落とすことができません。逆に酸性の性質を持つクエン酸は、アルカリ性を中和することができます。水200mlにクエン酸を小さじ1杯溶かし、スプレー容器に入れたクエン酸水を作り、水垢のついた部分に吹きかけます。5分ほど放置した後、スポンジでこすり洗いを行い、シャワーで流した後乾拭きすればOKです。壁などにスプレーする場合は、液だれしないようにラップで覆っておくといいですよ。

キレイなお風呂の秘訣は、温度を落とし、乾燥させること

ここまで、浴室の汚れ別掃除方法について説明してきましたが、せっかくきれいにしたお風呂ですから、できるだけその状態をキープしたいですよね。そのためには、最後に入浴した人が、浴槽のお湯を抜くついでに浴槽を軽く洗い、床や壁に冷たいシャワーをかけて浴室の温度を下げ、最後に乾拭きして水滴を残さないようにするのが一番です。このひと手間が、驚くほどカビや水垢の発生を防いでくれますよ。

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