トイレの便器が詰まる原因と対処法について

水のコラム

2021年06月03日トイレのトラブル

トイレの便器を詰まらせるもの

トイレの便器で詰まりを引き起こすものは多く存在しますが、なかでもトイレットペーパーはトラブルの原因によく挙げられます。
いつも使用するものなので、これが詰まりの引き金になることはあまりイメージできないかもしれません。
トイレットペーパーが詰まりの原因になるときは、いくつかの条件があるのです。

まずは一度にたくさんのトイレットペーパーを流したときです。
水に溶ける構造になっているとはいえ、どれだけ多く流してもスルスルとほぐれていくわけではありません。
他には水を流すときに小洗浄を使用したときも、詰まる確率が高くなってしまいます。

次はティッシュペーパーです。
そもそも水に溶けるものではないので前提条件が異なりますが、基本的に流してはいけません。
詰まりを引き起こす際には、かなり奥の方で詰まってしまうので除去するのも大変です。
少しなら…と思わず、ティッシュはゴミ箱に捨てましょう。

おむつや生理用品は水で膨らんでしまうので、流すことはないかもしれませんが、もし便器内に落としてしまったらすぐに回収してください。

食べ残しや嘔吐物も危険です。
これらには元々使用されていた油が含まれるので、流れた先で冷えて固まりトイレを詰まらせてしまいます。

最後はライターやハンカチといった、固形物の落下についてです。
ポケットにしまっているものなどは落下しやすく、小さいものが多いので注意しましょう。
もし落としてしまったら、おむつなどと同様にできるだけ早く回収することが大切です。

専門業者に修理を依頼する判断基準

詰まりには多くのパターンがありますが、自力で解消できるケースは多くありません。
一つはトイレットペーパーが詰まったときです。
水に溶ける性質のおかげで、いくつか手を打てます。
固形物が流れていったという場合には、自力での解決は早々に諦めて専門業者に修理を依頼しましょう。

もう一つは水が少しずつ流れていくケースです。
水が引いていくことは、水が通れる程度の隙間があるということです。
こちらも完全な詰まりではないことから、自力で解消可能な場合もあります。

ただし下手に動かして詰まりの原因をさらに奥に押し込んでしまったとなれば事態の悪化につながるでしょう。
ひどい場合ですと大量の水があふれてきて、便器が壊れてしまうことも起こりかねません。
もし不安に感じる点があり自力で解消する自信がないときは、無理せずプロの力を借りましょう。
専門業者に修理してもらうときには、いくつかの業者に見積もりを依頼してください。
業者によって料金も多少違ってきますし、提案される作業も変わってくることがあるので、自分に合う条件の業者を選択しましょう。

トイレ詰まりの解消法について

解消法もいくつか存在しますが、トイレットペーパーの詰まりに効果的な方法をピックアップして紹介します。
まずはぬるま湯を使用した方法です。
40℃から60℃くらいの温度に調節したぬるま湯を、排水口に何回か流し込むだけです。
流し終えたら60分程度時間を空けて、水を流してみましょう。
うまく排水され、水位も問題なければ詰まりは解消です。

もう一つの方法はラバーカップの使用です。
作業前にはトイレをビニールシートで覆います。
方法は簡単でカップの部分を排水口にしっかりと押し付け、引っ張り上げての動作を繰り返すだけです。
詰まりの取れた感覚があれば、少しずつ水を流し込み排水状況をチェックします。

トイレ詰まりの予防に大切なこと

詰まりを予防するときに大切なのはトイレを使用するときの意識です。
一度の使用でたくさん流し過ぎないこと、何か異物を落下させてしまったら目視できる場所にあれば直ぐに取り出すことなどです。

こうした心がけを普段からしておくだけでも、トラブル発生の確率を下げられます。
日常的に排水管や便器を清掃しておくことも、詰まりのリスクを軽減してくれるので、時間に余裕があるときは小まめに掃除しましょう。

詰まりを放置しているとどうなるか

詰まりを放置すると下水が逆流してくる危険性があるので注意が必要です。
症状や状況によっては便器の外にまで水が溢れ出すことも珍しくありません。
とても不衛生なので、詰まりが発生したら早い段階で対処しましょう。

アパートやマンションにお住まいであれば、他の部屋にも影響を及ぼしかねないです。
高額な請求を求められるケースもありますので、やはり逆流などが起こる前に詰まりを解消させておきたいです。
ちなみに放置していて症状が改善される可能性があるのは、水に溶ける性質を持つものが原因となる詰まりだけですので覚えておきましょう。