台所の排水口で詰まりが発生する原因と対処法

水のコラム

2021年06月03日キッチンのトラブル

排水口に溜まる汚れとその種類

台所の排水口にはさまざまな汚れが付着しています。
水回りでは、水垢の存在は代表的です。
水垢は水道水に含まれるミネラル分が固まることで発生する汚れになります。
水は蒸発でなくなっても、ミネラル分はその場に残ってしまいます。
これが蓄積されることで、白いウロコ状の汚れになるのです。

排水口ではヌメリも気になるところです。
ヌメリは油と雑菌が主な原因になります。
油は冷えると固まる性質があり、これがゴミ受けといったパーツに付着することでヌメリへと変わるのです。
雑菌は食べ物屑などを餌に繁殖してヘドロのようなヌメリに変わり、悪臭を放ちます。

排水口の掃除方法

掃除する際には手を汚さないように、ゴム手袋の装着が大切です。
各パーツを隅々まできれいにするためにも、排水口をカバーとゴミ受けに分解します。
このとき排水口に落としてしまわないように、注意して取り扱いいましょう。
まずキッチン用洗剤でこすり洗いをし、汚れを落としてください。
ゴミ受けのカゴはスポンジだと細部まできれいにすることが難しいので、歯ブラシの使用が有効です。

一通り洗い終えたらパーツをもとの場所に戻して、次はヌメリを取り除いていきます。
ヌメリ除去には重曹とクエン酸が有効です。
クエン酸の役割はアルカリ性の汚れを落とすことにあるため、酸性の液体であるお酢でも代用可能です。
重曹をゴミ受けのカゴに振りかけるのですが、そこが見えなくなるくらいを目安にしてください。
その上からクエン酸を注ぎ込むことで発泡し、泡がヌメリを落としてくれます。
30分程度放置したら、ぬるま湯で泡を洗い流して作業終了です。

詰まりが発生した場合の対処について

詰まりが発生して水が流れない状態であっても、いくつか対処法があるのでご紹介します。
手順も難しくありませんし、家にあるもので取り組める方法もあるので、専門業者に連絡する前に一度試してみる価値はあります。

まずは軽く詰まっている状態、詰まりが発生して間もない段階で効果を発揮する方法です。
使用するのはお湯と雑巾のみです。
雑巾は少し大きいサイズがあればそれを使いましょう。
排水溝のワントラップを取り外すことで、排水管が見えてきます。
そこに用意しておいた雑巾を詰めてください。
このとき雑巾の端をつかめるくらい外に出しておくことが重要です。
その後50～60℃のお湯をシンクの1/4から半分くらいを目安に溜め、詰めていた雑巾を引き抜きます。
シンクに溜まっていたお湯の勢いで、油汚れやヌメリを落とすことが可能です。

水の通る隙間も塞がってしまうほど詰まりが深刻なときは、ペットボトルでの解消を試してみましょう。
ワントラップを取り外すところまでは、前述の方法と手順は同じです。
排水管が見えたらペットボトルの口を排水管の口に合わせます。
雑巾のときと同じように、隙間が生じないようしっかりとあてがいましょう。
ボトルを凹ませて空気を送り込む動作を何度か繰り返すことで、水圧をあげて詰まりを解消させることが可能です。

パイプクリーナーの使用について

詰まりの解消作業に時間を割けないときは、パイプクリーナーの使用がおすすめです。
液体タイプであれば強力な粘度で排水パイプのなかにとどまります。
流し込むだけで汚れを溶かしてくれるので、手間もかからず簡単に取り組めるのも魅力でしょう。
パイプクリーナーを始めて使用するのであれば、液体タイプを選択することをおすすめします。

粉末タイプは最初に排水口に粉を振りかけます。
そこに水を流し込むことで発泡し、この泡が汚れを落としてくれるのです。
液体タイプと比較するとほんの少し手間がかかりますが、洗浄力が強いというメリットがあります。
どちらを使用する場合でも、含まれる成分が強力なため慎重な取り扱いが求められます。
換気することであり、直接肌に触れない対策もしておくと安全です。