お風呂の蛇口で詰まりが発生したときの対処法について

水のコラム

2021年06月03日お風呂のトラブル

お風呂に取り付けられている蛇口の種類

お風呂場に設置されている蛇口は大きく分けて3つのタイプが存在します。
まずは2ハンドル混合水栓です。
名前の通りハンドルが2つ取り付けられており、このハンドルを操作して水の量や温度を調整しながら使用します。
カランとシャワーを切り替えるときには、中央部に設置されているバルブを操作することで切り替え可能です。
昔からある蛇口のタイプではありますが、現在でも製造されています。

次にシングルレバー混合水栓ですが、お風呂場ではあまり見る機会がありません。
レバーを上下左右に操作することで水を流し、温度の調節をして使用するタイプです。
可動範囲が広いことから他のタイプと比較して、適温の調節にほんの少し時間がかかります。
お風呂ではお湯が身体の広範囲に当たることから、温度調節がしやすいタイプが一般的に使用されるので、お風呂に取り付けられていることは少ないです。

最後はサーモスタット混合水栓です。
最近であればこのタイプがお風呂場の主流になっています。
バルブを操作しての温度調節がとても簡単なので、新築の家などにも取り付けられることが多いです。
ちなみに基本的な蛇口の耐用年数は7年から8年とされています。
もちろん目安というだけなので、使用状況や運が悪いと数年で壊れてしまうこともありますし、耐用年数以上の期間、使用を続けられるケースもあるでしょう。

どのタイプにもあり得るケースでは蛇口根本が汚れて老朽化していることで、トラブルにつながることもあります。
もし使用年数による不具合で本体を交換するとなった際には、サビなどの汚れはきれいに掃除しておきましょう。
放置して新しいものを取り付けても、すぐに水漏れや詰まりといったトラブルが発生する可能性が高いためです。

2ハンドル混合水栓で水の流れが悪い場合

水の流れがいつから悪くなったかで原因を特定できます。
もし最初から水があまり出てこないと感じたときには、止水栓をチェックしてみましょう。
水が流れ過ぎるのを防ぐために、きつく締められている場合があるためです。

今まで普通に使用できていたのが、急に水の流れが悪くなったというケースであればフィルターに溜まったゴミが原因でしょう。
吐水口のキャップは回すと取り外せるので、不要な歯ブラシなどを使用して汚れを落としていきます。
パーツが小さいのでなくさないように、慎重に取り扱いいましょう。
フィルターに原因が無ければバルブの故障、内部パーツのパッキンに不具合が生じているケースなども考えられるでしょう。

シングルレバー混合水栓で水の流れが悪い場合

こちらも基本的にはフィルターが原因となっていることが多いです。
説明書があればフィルター掃除の仕方も記載されているので、参考にしてみてください。
掃除は吐水口のキャップを外して、中にあるフィルターの汚れを落としていくことになります。
汚れがなくきれいな状態に見えても、膜のようなものが詰まっているケースも少なくありません。
歯ブラシなどを使用して、丁寧にこすってみてください。

シャワーヘッドタイプですとヘッドの根本にもフィルターが備え付けてあるので、同じように歯ブラシで磨くことで改善されるでしょう。
フィルターを掃除してみても症状が改善されない場合には、逆止弁というパーツに詰まりが発生している可能性もあります。
これは自力での清掃が難しいので、専門業者に連絡し修理を依頼します。
水の流れが悪くなっている原因が詰まりでなければ、カートリッジやハンドルに何かしらの不具合が生じている可能性が高いです。

サーモスタット混合水栓で水の流れが悪い場合

前述した2つのタイプと同様にフィルターの掃除が求められるのですが、サーモスタット混合水栓ではフィルターを取り外すのに工具が必要です。
マイナスドライバーもしくは開閉工具が必要になるので、準備しておきましょう。
フィルターの掃除方法は他2つのタイプと同じになります。

ただしサーモスタット混合水栓の場合は、お湯側と水側の2箇所にフィルターが搭載されているので注意です。
またお湯側のフィルターに触れる際には、熱くなっていることもあるので温度に気を付けましょう。
詰まりの他には開閉バルブや温度調節バルブが正常に機能していないケースもあります。

蛇口詰まりの予防策

詰まりの原因はフィルターにゴミなどが蓄積される場合がほとんどです。
そのため定期的に当たり前ではありますが、定期的にメンテナンスすることで詰まりを予防できます。
もし掃除の時間が確保できないといった際には、パイプクリーナーの使用をおすすめします。
フィルター部分に少し振りかけることで、詰まりの発生をある程度予防することが可能です。