床や天井で水漏れが発生する原因と二次被害

水のコラム

2021年06月03日水漏れトラブル

床下で発生する水漏れの原因について

床下で水漏れが発生した際に考えられる原因は、基本的に排水管か蛇口です。
どちらの場合でも本体を長期間使用することによる劣化は、理由として挙げられるでしょう。
内部に取り付けられている接続部品が劣化によって緩くなり、排水管に関しては排水管そのものが腐ることで水があふれてしまうこともあります。

排水管にのみ起こり得るケースだと、何かしらの影響でパイプが破損することにより破損した箇所から水が漏れてしまう場合もあります。
内部で食べ物屑や油が詰まりゴミの逆流を引き起こすことで、水があふれてしまうこともあるでしょう。

蛇口に原因があるときは本体の劣化以外に、蛇口の内部にあるパッキンの劣化も考えられます。
パッキンは金属と金属の接続箇所に挟まっています。
ゴム素材で隙間を埋める役割を果たしているのですが、劣化でゴムが固くなってしまい金属間の隙間を埋められなくなることで、水があふれてくる原因になるのです。

床下で水漏れが発生した際に取るべき行動

床が濡れていることが確認できたら、まず家具を守りましょう。
大きなものをすぐに寄せることは難しいので家にあるタオルを大量に用意して水の広がりを防ぎ、家具の周囲にビニールシートを用意して濡らないようにするといった対処が必要です。
木製の物であれば濡れてしまうことでカビが発生するきっかけにもなり、場合によっては家具の寿命が短くなってしまうこともあるでしょう。
ですので余裕があれば木製の家具を優先して移動させる、守る行動をしましょう。

電化製品も水に触れることで故障につながるため、優先して保護することが大切です。
家具家電を濡らさないようにしたら、次は排水管もしくは蛇口への対処をしていきます。
排水管に原因があるようでしたら、専門業者に連絡をして該当箇所で水を使用しないよう注意します。
排水管を自力で直すことは難しいので、専門業者への修理依頼がおすすめです。

一方蛇口が水漏れの原因になっている場合は、すぐにレバーやハンドルを閉めます。
閉めた状態で水があふれていないかチェックするのですが、このとき浴室であればシャワーヘッドも同様に確かめておきましょう。
レバーやハンドルを操作しても水が流れ続けているときは、止水栓を閉めての対処が必要です。
修理についてはどの部分から水があふれているかによって交換する部品が変わってきます。
部品を交換するためには蛇口を分解する必要があるので、自力での部品交換が不安で内部の破損状況が深刻であると判断可能な際には、専門業者に連絡し、修理してもらいましょう。

天井で水漏れが発生する原因について

天井からの水漏れは珍しいことではなく原因もさまざまです。
まずは水道管の破損が原因として挙げられるでしょう。
長期間の使用や、寒さが厳しい時期であれば水道管の凍結も考えられます。

強い地震が発生したときには、激しい振動や衝撃で破損してしまう場合があるので注意が必要です。
建物が古い場合ですと屋根や壁からの雨漏りが原因になっている可能性もあります。
水漏れが起こるタイミングを把握し、もし雨が降った日や翌日に水漏れが気になるといった場合には雨漏りが原因となっている可能性が高いです。

最後はマンションやアパートに住んでいる場合に限り起こり得る、上層階で水に関するトラブルが発生しているというケースです。
これは真上の部屋だけでなく、斜め上の部屋で水が漏れている際にも起こり得ることは覚えておきましょう。

床や天井からの水漏れで想定される二次被害

すぐに対処できるレベルであればよいのですが、大量に水があふれて問題の解決に時間がかかると、二次被害が発生します。
最初に挙げられるのが建物の劣化です。
長い時間床が水に浸っていて、水漏れに気が付かず放置してしまうと、湿気でカビが発生し家の劣化が早まるでしょう。
もし家具や家電が濡れてしまうと壊れてしまい、今後使用することが難しくなるかもしれません。
そうなるともちろん買い替えが必要で、必要以上に出費がかさむでしょう。

家の中が湿気を含んでしまうため、シロアリが発生する可能性もあります。
繁殖のスピードが非常に速いことも特徴のため駆除にも費用がかかり、建物へのダメージも少なくありません。
水漏れの発生がきっかけで火災や漏電が起こる可能性があることも怖い点です。
状況によっては命にかかわる事態に発展することもあるので、可能な限り早急に対処することが大切になります。

最後は水道代についてです。
少ししか水が流れていないように見えても、長い時間放置しているとその水量は少なくありません。
水漏れが起こってしまった際には、普段より多く水道代が必要になることは覚えておきましょう。