キッチンの詰まりに困った時の対処法

水のコラム

2020年12月26日キッチンのトラブル

キッチンの蛇口が水漏れしたら

毎日使うキッチンのシンクに備わる蛇口が水漏れを起こしたら、お料理も洗い物も思うようにできなくなって困るものです。
水漏れといっても、様々な状態があります。パイプや蛇口の合間から大量に水が噴き出してしまうようなケースから、蛇口を閉めたのにポタポタとたれているケース、さらに蛇口を閉めれば水はストップするものの、水が出る際に変なところから漏れ、思うように水が使えないといったケースもあります。

大量の水が漏れているケースや蛇口を締めても水滴が滴っている場合、そのままでは水道代がかさんでしまうので要注意です。
まずは、キッチンの給水栓を止めましょう。

キッチンのシンクの下を開けると、たいていは収納スペースになっていると思いますが、排水管の横に水道管があり、そこに蛇口がついています。それを締めれば、キッチンのシンクの水道への水の供給をストップできます。
水漏れが生じている原因としては、大量の水漏れはパイプの亀裂やネジの緩み、パッキンの損傷など、ポタポタ漏れのケースは蛇口を構成する様々な部品のいずれかの劣化やナットの緩みなど様々です。

一般の方には原因の特定が難しいため、止水したうえで、修理業者を呼ぶのが安心です。
この点、水漏れのトラブルに焦ってしまい、水が垂れ流しになった状態で業者を探して、連絡をされる方も少なくありません。まずは止水をしたうえで、落ち着いて連絡をとりましょう。

ご自身で解決できる場合も

水が蛇口の出口付近で散らばり、少ししか出なくなってしまい、他の場所から漏れているといった場合、蛇口に装着されているキャップが詰まっていることが一つの原因として考えられます。

蛇口に装着するタイプの浄水器などをお使いの場合は、キャップに網状のフィルターなどが装着されているケースもあります。ここが細かなゴミやカルキ、水垢などが付着して詰まってしまうと、水が思うように流れなくなり、漏れたような状態になることがあるのです。
キャップを取り外して、使い古した歯ブラシなどで目をきれいに掃除してください。これだけで詰まりが解消され、水漏れが直ることもあります。

キッチンの排水溝を詰まらせないために

シンクの水道の水漏れも困りますが、シンクの排水溝が詰まるのも困ります。
キッチンは実は詰まりやすいご家庭と、ほとんどトラブルが起こらないご家庭の差が大きな場所です。お料理や洗い物の仕方やお手入れの仕方などで、詰まり易さに差が出るためです。
揚げ油などを排水溝に流すのはもってのほかですが、食べ残ったポタージュスープや豚骨スープなど油分や脂肪分が多いものを捨て、油汚れを拭き取らずに洗い物をするご家庭は、詰まることが多くなります。

これに対して食べ物は基本的に食べきる、食べ残さない、油脂の多いものは市販の凝固剤を使って固めて生ごみとして捨てる、油を拭き取ってから洗い物をする、そもそも油料理はほとんどしないといったご家庭では、詰まることはほとんどありません。

また、日々、シンクや排水溝のお手入れを欠かさず、頻繁にパイプクリーナーで排水管を掃除しているご家庭でも、詰まりは起こりにくいものです。
ライフスタイルの違いで大きな差が生まれるため、キッチンを使う際には配慮やひと手間かけるようにしたいところです。

キッチンの排水溝や排水管が詰まったら

もし、キッチンの排水溝や排水管が詰まったらどうすればいいでしょうか。
一番考えられる原因は油汚れの蓄積、そして、食べ物屑の堆積です。
まずは、排水溝に設置されているバスケットとその下の部分をきれいにするところから始めましょう。キッチンが詰まるご家庭の多くで、お手入れがなおざりになり、バスケットが汚れやヌメリ、食べ物屑でいっぱいになり、流れなくなっていることが少なくありません。
バスケットと排水溝の手が届く部分を、スポンジに洗剤をつけて洗いましょう。

バスケットと排水溝に重曹を振りかけ、温めた酢をかけるのもおすすめです。重曹と酢が反応してできる泡の力で、洗剤だけでは落ちにくいヌメリや黒ずみもスッキリ分解してくれます。

バスケットが装着されていない、バスケットを掃除しようとした弾みで、スプーンやフォークなど固形物などを落としてしまった場合、ラバーカップを使って落とそうとする方がいますが、適切な方法ではありません。
排水管に固形物が詰まって詰まりの原因になりますので、無理せず、修理業者に相談しましょう。