水のコラム

キッチン排水溝のヘドロを溶かしたい!|溜まる原因と対処法

2025年12月19日  キッチンのトラブル

キッチンの排水溝から漂う嫌な臭い、水の流れが悪くなったと感じたら、排水溝の内部にヘドロが溜まっているかもしれません。ヘドロは日々の調理や洗い物で少しずつ蓄積していくため、気づいたときには頑固な汚れになっていることもあります。

この記事では、ヘドロが発生する原因から自分でできる対処法、業者に依頼すべきケースまで詳しく解説します。

キッチン排水溝にヘドロが発生する原因とは?

キッチンの排水溝に発生するドロドロとした汚れは、一朝一夕でできるものではありません。毎日の調理や洗い物の積み重ねによって、徐々に排水管の内部に蓄積していきます。まずはヘドロの正体と、発生しやすくなる原因について見ていきましょう。

ヘドロの正体は「油・食べカス・洗剤カス」の蓄積

排水溝のヘドロは、主に3つの成分が組み合わさって形成されています。

  • ●油脂:調理中に使用した油や、食器に付着した油分が排水と一緒に流れ、管の内壁に付着します。特に動物性の油脂は冷えると固まりやすく、排水管にこびりつく原因となります。
  • ●食べカス:米粒や野菜の切れ端など、目に見えない細かな食材の残りが排水口から流れ込み、管の中で分解されていく過程でヌメリを発生させます。
  • ●洗剤カス:食器洗いの際に使用する洗剤が十分にすすがれずに残ると、他の汚れと結びついて粘り気のある物質を形成します。

これらの成分が混ざり合い、そこに細菌が繁殖することで、あの特有のドロドロとした状態になるのです。

ヘドロが悪化しやすいNG習慣

普段何気なく行っている習慣が、実はヘドロの発生を加速させている可能性があります。

まず注意したいのが、冷たい水で油を流してしまうことです。油脂は温度が下がると固まりやすくなるため、冷水で流すと排水管の途中で固形化し、そこに他の汚れが付着しやすくなります。

次に、洗剤の使いすぎも見落としがちな原因です。洗剤の適量は水1リットルに対して約0.75ml程度とされていますが、多くの方はそれ以上使用しているといわれています。過剰な洗剤は排水管内に残留し、ヘドロ形成を助長します。

また、ゴミ受けネットを使わずに食材の残りをそのまま流してしまう習慣も問題です。小さな食べカスでも蓄積すれば大きな塊になり、つまりの原因となります。

放置すると起こる悪臭・つまり・害虫のリスク

ヘドロを放置しておくと、さまざまなトラブルを引き起こします。

まず顕著に現れるのが悪臭です。ヘドロに含まれる有機物が腐敗し、細菌が繁殖することで強烈な臭いを放ち始めます。最近多いLDKの間取りの場合、この臭いはキッチンだけでなくリビングなど他の部屋にまで広がることもあります。

また、ヘドロが蓄積するほど排水管の有効な断面が狭くなり、水の流れが悪化します。最初は気づかない程度でも、放置を続ければ最終的には完全につまってしまう恐れがあります。

さらに、ヘドロの臭いに引き寄せられてコバエやゴキブリといった害虫が発生するリスクも高まります。温かい季節は特に細菌の繁殖が活発になるため、早めの対処が重要です。

ヘドロを放置すると起こるトラブル

ヘドロの蓄積を放置し続けると、単なる汚れでは済まない深刻なトラブルに発展します。排水の問題から衛生面への影響まで、具体的にどのような事態が起こりうるのかを把握しておきましょう。

水が流れない・逆流するなどの排水トラブル

ヘドロの堆積が進行すると、まず排水のスピードが目に見えて遅くなります。水を流した際にシンクにいつまでも水が残る、排水口から「ゴボゴボ」という音が聞こえるといった症状が現れたら要注意です。

これらは排水管内部が狭くなっているサインであり、そのまま放置すれば状況は悪化の一途をたどります。最悪の場合、排水経路が完全に塞がれて水がまったく流れなくなったり、シンク下のトラップから汚水が逆流して溢れ出したりする危険性もあります。

特にマンションやアパートの2階以上にお住まいの場合は、つまりによる逆流が階下への漏水事故につながる可能性もあり、建物全体に被害が及ぶことも考えられます。

悪臭や害虫が発生して衛生面にも悪影響

ヘドロが蓄積した排水溝は、細菌やカビの温床となります。そこから発生する悪臭成分や微生物が空気中に広がると、調理中の食材や調理器具に付着して汚染してしまう恐れがあります。

衛生面でのリスクは見過ごせません。特に小さなお子さんや高齢者、免疫力が低下している方がいるご家庭では、健康被害につながる可能性も否定できません。

また、腐敗した有機物の臭いはコバエやゴキブリなどの害虫を引き寄せます。一度害虫が発生すると駆除にも手間がかかり、キッチンの衛生状態はさらに悪化してしまいます。調理する場所だからこそ、清潔な状態を保つことが大切です。

キッチン排水溝のヘドロを自分で溶かす方法

軽度のヘドロであれば、ご家庭にあるものや市販の道具を使って自分で対処できます。ここでは効果的な方法をいくつかご紹介しますので、症状に合わせて試してみてください。

重曹とクエン酸で溶かす方法

環境にも手肌にも優しい方法として、重曹とクエン酸を使った洗浄がおすすめです。重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、油脂汚れや食べカスといった酸性の汚れを中和・分解する作用があります。クエン酸と混ざると発泡反応を起こし、その泡の力で汚れを浮かせて落としやすくします。

  1. 排水口のフタ、ゴミ受け、トラップなどを取り外す
  2. 重曹を100〜200g程度、排水口にまんべんなく振りかける
  3. クエン酸大さじ2杯を40℃程度のぬるま湯200mlに溶かして注ぎ入れる
  4. 発泡したら10分ほど放置する
  5. 40〜50℃のぬるま湯でしっかり洗い流す

注意点として、50℃を超える熱湯は絶対に使わないでください。塩ビ製の排水管やシンクが変形・破損する恐れがあります。

また、重曹とクエン酸を使った後にすぐ塩素系洗剤を使うのは厳禁です。残留成分と反応して有害なガスが発生する危険があるため、別の洗剤を使う場合は十分に水ですすいでからにしましょう。

市販のパイプクリーナーで溶かす方法

重曹で落としきれない頑固なヘドロには、市販のパイプクリーナーが効果的です。塩素系やアルカリ系の製品があり、有機物を強力に分解・殺菌する作用を持っています。

  1. 排水口のゴミ受けやトラップを外す
  2. 中の水を可能な範囲で取り除く
  3. 製品に記載された適量を注ぎ入れる
  4. 指定された時間(20〜30分程度が多い)放置する
  5. 十分な量の水で洗い流す

使用時の注意として、必ず換気を十分に行い、ゴム手袋とメガネを着用してください。

塩素系洗剤は酸性のもの(クエン酸や酢など)と混ぜると有毒な塩素ガスが発生します。複数の洗剤を併用する場合は、前の洗剤を完全に洗い流してから次を使うようにしましょう。

ラバーカップ(すっぽん)で物理的に除去する方法

洗剤で溶かしきれないほど固まったヘドロには、ラバーカップを使った物理的な除去が有効です。トイレ用とは別にキッチン用として1つ用意しておくと便利です。

  1. シンクに5cm程度の水を張る
  2. ラバーカップのゴム部分を排水口にしっかり密着させる
  3. ゆっくり押してから強めに引く動作を数回繰り返す
  4. 浮いてきた汚れを取り除く
  5. 水が勢いよく流れるか確認する

「押す」より「引く」動作を意識すると、つまりを引き出しやすくなります。

注意点として、力を入れすぎないことが大切です。強く押し込みすぎると配管を傷めたり、逆にヘドロを奥に押し込んでしまったりする恐れがあります。金属製のシンクの場合は、激しく引きすぎると凹む可能性もあるため、適度な力加減を心がけてください。

【愛媛県】ヘドロ対策グッズが買えるホームセンター

ヘドロ対策に必要な重曹やクエン酸、パイプクリーナー、ラバーカップなどは、お近くのホームセンターで手に入ります。愛媛県内で購入できる店舗をご紹介します。

DCM美沢店

住所:愛媛県松山市美沢1丁目9-33

営業時間:8:00~20:00

愛媛県内でも最大級の売場面積を誇るホームセンターです。掃除用品から日用品まで幅広い品揃えがあり、駐車場も広いため車でのアクセスに便利です。

コーナン三津浜店

住所:愛媛県松山市大可賀3丁目670-11

営業時間:8:00~20:00

日用品から農業資材まで取り扱う大型店舗です。敷地内にはプロ向け資材専門の「コーナンPRO」も併設されており、本格的な清掃道具も入手できます。

DCM新居浜店

住所:愛媛県新居浜市瀬戸町4101

営業時間:8:00~20:00

新居浜エリアにお住まいの方に便利な大型ホームセンターです。掃除用品や日用品など幅広い商品を取り扱っています。

自力で対応できない・業者に依頼するべきケース

ここまでご紹介した方法を試しても改善しない場合や、状況によっては最初から専門業者への依頼を検討すべきケースがあります。無理に自力で対処を続けると、かえって事態を悪化させてしまうこともあるため、見極めが大切です。

こんな症状があれば業者への相談がおすすめ

水を流してもまったく排水されず、シンクに逆流・停滞してしまう状態は、排水管の奥深くで完全閉塞が起きている可能性があります。家庭用の手段では除去が難しく、高圧洗浄などの専門機材が必要です。

重曹やパイプクリーナー、ラバーカップを一通り試しても改善の兆しがない場合も同様です。ヘドロが硬化・巨大化している、あるいは異物が混入している可能性が考えられます。

一度解消しても繰り返しつまりが発生する場合は、排水管内に広範囲の汚れが蓄積していたり、管の勾配に問題があったりする可能性があります。根本的な洗浄や改修が必要なサインかもしれません。

無理に対処すると起こりうる危険

自力での対処には限界があり、無理を続けると思わぬトラブルを招くことがあります。

強力な洗剤を誤って混ぜてしまうと有毒ガスが発生し、体調を崩す恐れがあります。ラバーカップの操作中に汚水が飛び散って目に入る、力を入れすぎて配管を破損させ漏水を起こすといった事故も起こりえます。

賃貸住宅にお住まいの場合は特に注意が必要です。自己判断で配管に手を加えて破損させてしまうと、大家さんや管理会社とのトラブルに発展する可能性もあります。

少しでも「難しそう」「不安だ」と感じたら、無理をせずプロに相談することが安全への近道です。専門業者であれば、長尺トーラーや高圧洗浄機、内視鏡カメラといった専用機材を使い、原因箇所を的確に突き止めて対処してくれます。

キッチン排水溝のトラブルは「えひめ水道職人」まで

キッチンの排水溝つまりや悪臭でお困りの際は、愛媛県広域に対応する「えひめ水道職人」にご相談ください。

当社は愛媛県の水道局指定工事店として、確かな技術と豊富な実績でお客様の水まわりトラブルを解決いたします。24時間365日、年中無休で受付を行っており、お電話をいただいてから最短30分〜1時間程度で現場へ駆けつけます。

作業前には必ず現場を確認し、修理内容と費用を明確にご説明いたします。お見積もりは無料で、内容にご納得いただいてから作業を開始しますのでご安心ください。お支払い方法も、現金のほかクレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、QRコード決済など幅広く対応しています。

急なトラブルで手持ちがない場合でも安心してご依頼いただけます。排水溝のヘドロつまりでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

お電話一本ですぐに駆けつけます!

えひめ水道職人 0120-492-315

えひめ水道職人 0120-492-315