水のコラム
水道メーターが回り続ける!?原因と対策で水漏れトラブルを解決
水道を使っていないのに水道メーターがくるくると回り続けている…。そんな現象に気づいたことはありませんか?これは家のどこかで漏水が起きている可能性が高い危険信号です。
放置すると水道料金の高騰だけでなく、家屋の劣化やカビの発生など様々な問題を引き起こします。
この記事では、水道メーターが回り続ける原因や対処法、自分でできる漏水チェック方法から専門業者への依頼が必要なケースまで徹底解説します。
水道メーターが止まらない…その原因とは
水道メーターのパイロット(銀色や赤色の小さな円盤)が水を使っていないのに回り続けるのは、どこかで水が漏れている証拠です。まずは主な原因を知り、早期発見・早期対処につなげましょう。
蛇口からの微漏れに注意
見落としがちなのが蛇口からのわずかな水漏れです。完全に閉めたつもりでも、パッキンの劣化によってじわじわと水が出続けていることがあります。キッチン、洗面所、浴室、そして屋外の蛇口まで、家中すべての水栓を確認することが大切です。
特に古い蛇口や使用頻度の高い場所では蛇口の劣化が進んでいるため、パッキンが摩耗して微細な隙間から水が漏れ出すことは珍しくありません。蛇口のハンドル部分や接続部からにじみ出る水は、すぐに気づかないほどわずかなこともあるため、定期的な点検が欠かせません。
トイレは隠れた漏水の温床
意外と多いのがトイレからの漏水です。タンク内の部品(フロートバルブや浮き球など)の不具合で、水が常に少しずつ便器に流れ続けていることがあります。目に見えにくいうえに下水に直接流れるため発見が遅れがちで、気づいた時には高額な水道料金を支払う羽目になることもあるのです。
トイレタンクに食用色素を数滴たらして水を染め、30分ほど放置してみましょう。その間、流さずに便器を観察し、色のついた水が便器に流れ込んでいれば漏水の証拠です。また、タンク内からチョロチョロという微かな水音が聞こえる場合も、漏水している可能性があります。ウォシュレット一体型の場合は、ノズル洗浄機能による定期的な水使用との区別も必要です。
家電からも漏れる可能性
洗濯機や給湯器などの家電からも漏水が起こり得ます。給水ホースの接続部分が緩んでいたり、機器内部のパッキンが劣化していたりすると、使用していない時でも水が漏れることがあるのです。
洗濯機の場合、ホース接続部や本体の下が濡れていないか、給湯器では配管周りや機器本体から水が滴っていないかチェックしましょう。特に室外設置型の給湯器は、冬場の凍結によって配管が破損し、知らぬ間に漏水しているケースも少なくありません。機器を使用していない時間帯にも定期的な確認が重要です。
目に見えない配管トラブル
目に見える部分をすべてチェックしても原因が見つからない場合は、壁の中や床下、地中に埋まった配管からの漏水かもしれません。老朽化した配管の継手部分が劣化したり、小さなひび割れが生じたりして、じわじわと水が漏れ出すことがあります。
この場合の漏水サインとしては、外壁に湿ったシミができる、床がふかふかと沈む、庭の特定の場所だけいつも湿っているなどが挙げられます。築年数の古い住宅では、経年劣化による配管トラブルのリスクが高まるため注意が必要です。
メーター自体の不具合も考えられる
可能性は低いですが、水道メーター自体の故障で誤表示している場合もあります。メーター内部の不具合や電子式メーターの誤作動によって、実際には水が流れていないのにパイロットが回っているように見えることがあるのです。
ただし、メーター故障はごく稀なケースで、大抵は本当に漏水が起きています。メーター不具合の疑いがある場合は、お住まいの市町村水道局に連絡し、点検を依頼しましょう。
放置は危険!水道メーターが回り続けるリスク
水道メーターの異常を放置すると、様々なトラブルに発展する可能性があります。早期発見・対応の重要性を理解するため、主なリスクを確認しておきましょう。
水道料金の無駄な支払い
最も直接的な影響は水道料金の増加です。わずかな漏水でも24時間365日続くと、月間使用量に換算すると驚くほどの量になることがあります。例えば、1分間に10滴程度の漏れでも、1ヶ月で約1,000リットルもの水が無駄になると言われています。
特に気付きにくい微小な漏水は、「なぜか最近水道料金が高い」と感じた時にはすでにかなりの期間漏れ続けていることが多く、請求額を見て初めて異変に気づくケースも少なくありません。定期的に水道メーターをチェックする習慣をつけておくと安心です。
家屋の劣化とカビの発生
漏水した水が壁や床下に染み込むと、木材の腐食やカビの発生を引き起こします。これらは単なる見た目の問題だけでなく、住宅の構造的な劣化や居住者の健康被害にもつながりかねません。
長期間の漏水は建物の基礎部分にもダメージを与え、最悪の場合は大規模な修繕工事が必要になることがあります。目に見えない場所での漏水は湿気を増加させるため、シロアリ被害のリスクも高めるでしょう。健全な住環境を維持するためにも、漏水は早期に対処することが重要です。
設備機器への二次被害
漏水による水分は電気設備や家電製品にも悪影響を及ぼします。壁内の配線に水が浸入すると漏電や火災の危険性が生じるだけでなく、床下の漏水がエアコンの室外機やその他の設備に及んで故障の原因にもなるのです。
また、水を使用する家電(洗濯機や食洗機など)の近くで漏水が起きると、それらの機器の寿命を縮める可能性もあります。一つの小さな漏水が、連鎖的に様々な設備トラブルを引き起こすことも少なくありません。
水資源の無駄遣い
見過ごされがちですが、漏水は貴重な水資源の無駄遣いでもあります。特に水不足に悩む地域では、一人ひとりの節水意識が重要です。知らず知らずのうちに大量の水を無駄にしている状況は、環境面から見ても望ましくありません。
世界的に水資源の重要性が高まる中、日常生活での無駄な水使用を減らすことは社会的責任とも言えます。漏水の早期発見・修理は、地球環境保全にも貢献する行動なのです。
まずは自分でできる漏水チェック
水道メーターの異常に気づいたら、まずは自分でできる範囲で漏水箇所を特定してみましょう。専門知識がなくても可能な簡単なチェック方法をご紹介します。
メーターパイロットの見方
水道メーターには「パイロット」と呼ばれる小さな銀色または赤色の回転板があります。これが水の使用量を示す重要な指標です。
チェック方法
- 家中の水を使う場所(蛇口、トイレ、洗濯機など)をすべて止めます
- 水道メーターのボックスを開け、パイロットを観察します
- パイロットが完全に止まっていれば漏水はありません
- わずかでも回転し続けていれば、どこかで漏水が起きています
デジタル式メーターの場合は、滴マークの点滅や流量表示で漏水を知らせる機能があります。使用説明書を確認するか、水道局に問い合わせて正確な見方を確認しましょう。
家庭内の漏水ポイントをチェック
メーターのパイロットが回り続けている場合、次のポイントを順に確認していきます。
キッチン・洗面所・風呂場の蛇口
すべての蛇口が完全に閉まっているか確認し、ハンドル部分やつなぎ目から水が染み出していないかチェックします。一度水気を拭き取り、しばらく置いてから再確認すると微小な漏れも発見しやすくなります。
シャワーヘッドからの漏れも見落としがちなので、ヘッドを上向きにして水が出ていないか確認してみましょう。また、蛇口下の収納部分も開けて、配管接続部からの漏れもチェックします。
トイレの点検
トイレタンク内の水が止まっているか確認します。水が流れ続ける音が聞こえる、タンク内の水位が一定しないといった場合は部品の不具合が考えられます。前述の色素テストも有効ですので試してみてください。
また、ウォシュレット一体型の場合は本体と便器の接続部分や、給水ホースの接続部も確認しましょう。ウォシュレットの自動洗浄機能が作動していないか、取扱説明書を参考に確認することも大切です。
洗濯機・給湯器周り
洗濯機のホース接続部や給湯器の配管接続部を確認します。普段見落としがちな場所なので、機器の裏側や下部もしっかりチェックしましょう。
特に給湯器は屋外に設置されていることが多く、風雨にさらされて劣化しやすいため、定期的な点検が欠かせません。冬場は凍結による配管破損にも注意しましょう。
できる範囲での応急処置
漏水箇所が特定できたら、緊急措置として以下の対応を検討してください。
蛇口の漏水
パッキンの劣化が原因であれば、ホームセンターで適合するパッキンを購入して交換します。蛇口の種類によって必要なパッキンは異なるため、古いパッキンを持参して適合品を選びましょう。
交換の際は、水の元栓を閉めてから作業を行い、工具を使う場合は蛇口を傷つけないよう注意します。自信がない場合は無理せず専門家に依頼するのが安全です。
トイレの漏水
タンク内の部品が原因の場合、ホームセンターで交換部品を購入できるかもしれません。ただし、最近の節水型やタンクレストイレは構造が複雑なため、メーカーの専用部品が必要なことも多く、素人の修理が難しい場合があります。
応急処置としては、トイレタンクのレバーを少し持ち上げるとタンク内の水が止まることがあります。また、水道の元栓を少し締めて水圧を下げることで一時的に漏れを軽減できる方法も試してみてください。
修理後の確認方法
応急処置を行った後は、再度メーターのパイロットを確認して漏水が止まったかどうかを確認します。パイロットが完全に停止していれば、ひとまずの対処は成功です。
ただし、応急処置はあくまで一時的な対応であり、根本的な解決にはなりません。パイロットが依然として回り続ける場合は、別の漏水箇所があるか、修理が不十分である可能性があります。早めに専門業者による本格的な修理を検討しましょう。パ
愛媛県でおすすめのホームセンター
自分で修理する場合に便利な愛媛県内のホームセンターをご紹介します。パッキンや工具など、水回り修理に必要な部品が手に入ります。
DCMダイキ 美沢店
住所:愛媛県松山市美沢1丁目9-33
営業時間:8:00〜20:00(年中無休)
愛媛県発祥の大手ホームセンターです。水道修理部品の「クイックパーツ」コーナーが充実しており、プロ向け部品も豊富に取り揃えています。伊予鉄・衣山駅から徒歩7分と好アクセスです。
コメリパワー 西条店
住所:愛媛県西条市飯岡2209番地
営業時間:本館 9:00〜20:00 / 資材館 7:00〜20:00(※日曜は本館のみ9:00〜20:00)
建築資材から園芸用品まで幅広く取り扱う大型店で、早朝から営業している資材館は、職人も利用するほど品ぞろえが豊富です。購入品の運搬用に1時間無料の軽トラック貸出サービスもあります。
ホームセンターコーナン 三津浜店
住所:愛媛県松山市大可賀3丁目670-11
営業時間:8:00〜20:00
全国チェーン「コーナン」の郊外型店舗で、朝8時から営業しているため出勤前の買い物にも便利です。隣接する「コーナンPRO」では大工道具や建築資材も豊富に揃います。
プロに任せるべきケース
自分での対処が難しい場合や、対処しても解決しないケースもあります。そんな時は専門家の力を借りることを検討しましょう。
自力での特定が難しい漏水
壁内や床下、地中に埋まった配管からの漏水は、一般の方では特定が困難です。次のような場合は、プロの漏水調査が必要となります。
- ●目に見える場所をすべてチェックしても漏水箇所が見つからない
- ●床下や壁がじめじめしている、カビ臭いなどの異変がある
- ●外壁に水染みのような変色がある
- ●庭の特定の場所だけが常に湿っている
専門業者は音聴棒やサーモグラフィーなどの専用機器を使って、目に見えない漏水箇所を特定できます。早めに依頼することで、被害の拡大を防ぐことができるでしょう。
賃貸住宅での正しい対応
賃貸物件にお住まいの場合、漏水を発見したらまず管理会社や大家さんに連絡することが大切です。勝手に修理を進めると、かえってトラブルの原因につながります。
賃貸契約書を確認し、緊急連絡先に連絡しましょう。共用部分からの漏水であれば、オーナー負担で修理されるケースもあります。専有部分でも、通常の使用をしていて経年劣化による漏水と分かれば基本はオーナーが修理費を負担します。部屋を汚さないよう養生するなどの応急処置をした上で、管理会社の指示を仰ぐのがベストです。
水道局に相談するタイミング
次のような場合は、お住まいの市町村の水道局に相談することも検討しましょう。
- ●水道メーター周辺で漏水している
- ●メーター自体が故障している可能性がある
- ●道路側の本管からの漏水が疑われる
水道メーターボックス内の配管やメーター本体は水道局の管轄です。不具合があれば、担当者が点検に来てくれます。メーター交換が必要な場合も、水道局が対応します。
水道料金の減額制度を活用しよう
多くの自治体では、漏水が確認された場合に水道料金の一部を減額する制度を設けています。ただし、適用には条件があります。
- ●指定工事店による修理証明書が必要
- ●申請期限が設けられている(修理完了後〇か月以内など)
- ●故意や重大な過失による漏水は対象外
漏水修理後は速やかに水道局に連絡し、減額申請の手続きを行いましょう。なお、減額の対象となるのは通常の使用量を超えた部分の一部であり、全額免除ではないことに注意してください。
参考:水道料金の減額・下水道使用料の減免申請について(松山市)
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