水のコラム
ゴムの日(5月6日)の由来は?暮らしの裏側を支えるゴムのあれこれ【水道職人:プロ】
5月6日は通称「ゴムの日」。
なんのためなのか、誰が決めたのか──はっきりした記録は残っていませんが、呼び名だけはいつの間にか浸透しています。
私たちの身の回りには、タイヤから文房具まで、ゴムが主役の製品があふれています。
まずはそんなゴムの基本的な知識に触れつつ、暮らしに役立つゴムの活用術などについてもまとめてみましたので、ぜひ読み進めてみてください。
ゴムの日の由来と背景
5月6日が「ゴムの日」と呼ばれる理由には、語呂合わせ(5=ゴ、6=ム)を挙げる説があるものの、実はいつ・誰が制定したかは定かではないそうです。
そんな名前だけが独り歩きしている少し不思議な記念日ですが、その曖昧さゆえに「ゴム製品の多彩さに目を向ける日」などとして親しまれるようになっているようです。
ゴムは19世紀後半の硫黄加硫技術(いおうかりゅう)の発明で飛躍的に実用化が進み、タイヤ産業を筆頭に生活インフラを支える存在へと成長しました。
「ゴムの日」をきっかけに、私たちの暮らしをかげで支えるこの素材へ目を向けることは、サステナブルなものづくりや、長く使える道具選びを考えるヒントにもつながるかもしれません。
暮らしを支えるゴムの基礎知識とトリビア
ゴム素材には大きく分けて天然ゴムと合成ゴムがあります。
それぞれの特徴を知ると、身近な製品が「なぜその素材を選んでいるのか」が見えてきます。
天然ゴムと合成ゴムの違い
天然ゴムは、ヘベアゴムノキから採れる乳白色の樹液ラテックスを固めて作られます。
柔らかく高い伸縮性があることから、消しゴムや医療用手袋など「細かい弾力」が重視される製品に向いています。
対して合成ゴムは石油をもとに化学合成した素材で、配合を変えることで耐熱性や耐油性を自在に高められるのが特長です。
このため、自動車のタイヤや工業用ベルトのように高温や摩耗が避けられない場面で実力を発揮します。
どちらが優れているというより、用途に合わせて最適な配合や硬度に仕上げられる点がゴム製品の大きな魅力と言えるでしょう。
身近なゴム製品と意外な活用例
私たちが普段手に取る製品にも、天然ゴムと合成ゴムが巧みに使い分けられています。
- ボールペンのラバーグリップ:天然ゴムのやわらかい感触で長時間の筆記疲れを軽減。
- スマートフォンなどの防振パッド:衝撃や紫外線、温度変化にも強い合成ゴムを使用。
- 免震ゴム:高層ビルの基礎などに埋め込み、地震の揺れを吸収。
- ゴムパッキン:防水性があり水圧にも強いため、水回りの設備には欠かせない部品。
水回りで活躍するゴム製パッキン
キッチンの蛇口や浴室シャワー、トイレタンクの接合部には、必ずと言っていいほどゴム製パッキンが挟み込まれています。
柔らかなゴムが金属と金属の間に密着し、わずかな隙間を埋めることで水漏れや振動を防いでいるんです。
しかしゴムは熱や塩素、経年による劣化を避けられません。
触ったときに弾力が失われて硬く感じたり、表面に細かな亀裂が入っていたり、締め付けてもじわじわ水がにじむようであれば交換の合図です。
一般的には3〜5年程度が目安とされていますが、使用頻度が高い蛇口周辺はもう少し早く傷むこともあります。
パッキン交換はサイズ選びが肝心です。
同じ径でも厚みの違うタイプが様々あり、間違えれば逆に水漏れを招いてしまうことも。
型番がわからない場合は取り外した現物を持参するか、説明書の部品表を確認してから購入すると失敗せずにすみますよ。
ゴムの日に始める水回りメンテナンス
ゴム製パッキンは普段目に見えにくい場所で働いているため、多少の劣化なら見過ごしてしまいがちです。
ただ、わずかな水漏れやにじみ程度でも、放置すれば水道代が増えるだけでなく、カビや腐食を呼び込む原因にもなります。
ゴムの日を良い機会に、蛇口やトイレまわりを一度見回して、異変がないか確かめてみてはいかがでしょう。
水回りの異変はえひめ水道職人へ!
パッキンを替えても改善しない水漏れや、水圧の急激な低下が起きた場合は、配管内部で詰まりや腐食が進んでいる可能性があります。
無理に強く締め付けたり、市販の薬剤を何度も流したりすると、かえってゴム部品や金属ネジ山を傷めて被害が拡大しかねません。
こういった場合は、専用機材や豊富な経験を備えたプロにお任せいただくのが安全です。
「えひめ水道職人」では、ゴムパッキンひとつの交換から、配管内部の高圧洗浄、老朽化した蛇口やトイレの総入れ替えまで一括して対応しています。
現場で水漏れ箇所を丁寧に調査し、ゴム部材の劣化だけでなく金属部の摩耗度も総合的に診断。
最適な修繕方法と費用をご提案し、納得いただいた上で作業を進めます。
水回りの小さな違和感をそのままにせず、安心して長く使える環境づくりにぜひ取り組んでみてください。
