水のコラム

断水でトイレが使えない!?使ったらどうやって流す?【水道職人:公式】

2025年03月05日  トイレのトラブル


断水や停電で水道が使えないとき、トイレを使わないように気を付けていても、うっかり使ってしまうことがあるかもしれません。
また、日本は災害大国です。
トイレを使っている最中に断水が起こり、どうすれば良いか判断できない状態になることもあるでしょう。
 
このような場合、タンクの中に水がたまっていればトイレを流せます。
しかし、タンクの中が空っぽのときや、タンクレストイレのときは、便器の中に水を入れて水圧で流すしかありません。
ただし、排水管の状態次第で、トイレを流すことは控えた方が良いケースもあります。
 
今回は、断水でトイレを流せないときの対処法についてご紹介します。
 

トイレを流すかどうかはケースバイケース


断水や停電が起きた状況により、トイレを流して良いか、それとも流さない方が良いかが変わります。
 

流して良いケースと流さない方が良いケース

断水や停電が、設備点検といった定期点検、もしくは雷といった排水管が影響を受けない災害が原因の場合、トイレを流しても問題はありません。
 
しかし、地震や台風といった排水管が影響を受けるような災害、下水道の破損といったトラブルの場合には、トイレは流さないようにしましょう。
また、集合住宅の管理会社や大家、自治体から排水の使用禁止が出された場合にも、トイレを流すことは禁止です。
 
排水管が破損しているときは、災害用トイレを利用するようにしてください。
 

下水道トラブルで断水する理由

なぜ下水管の破損なのに、水道が断水するのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
下水道本管の破損で水道が断水することはありませんが、住宅敷地内の排水管(下水管)が破損した場合には、排水を止めるために断水となるケースがあるかもしれないのです。
とくに集合住宅の場合、多くの部屋への被害を防ぐために、管理会社や大家が判断して水道を止めることが考えられます。
 

汚水の逆流

地震や台風などの災害で排水管が破損しているときにトイレを流すと、流れていかずに汚水が逆流してトイレから溢れ出す可能性があります。
逆流程のひどい状態にならない場合にも、逆流した汚水で完全につまって排水管が使えなくなることがあるでしょう。
 
集合住宅の場合、管理会社や大家の出した禁止令を破ってトイレを流すと、自室ではなく階下で逆流の被害が起こり得ます。
この場合、トイレを流した住民が汚水が溢れ出した部屋の住民から、原状回復や損害賠償を請求されることになるでしょう。
それだけに留まらず、お住まいの集合住宅から退去勧告が出る恐れもあります。
 

流せる場合にはどのようにすれば良い?


トイレを流して問題がない場合には、バケツに水を準備して便器の中に流し入れると、水圧で流せます。
 

準備する物

  • バケツなどの5L以上の水が入る容器
  • 新聞紙やビニールシート
  • 養生テープ
  • 雑巾
  • エプロンや汚れても良い服

 

最初に養生を行う

トイレを流すために、便器の中に水を入れます。
この際、汚水が飛び散る可能性があるため、事前に養生を行うことで、トイレを流した後に掃除の手間が発生しません。
 
養生の際は新聞紙やビニールシートを、トイレまわりの床に敷きつめたり、壁に貼ったりしてください。
養生テープで端を留めると、風や風圧で剥がれません。
 
また、飛び散った汚水が服に付着することを予防するために、エプロンを着用したり、不要な服に着替えたりしましょう。
 
養生した範囲以上に汚水が飛び散ったときは、雑巾できれいに拭き取ってください。
 

トイレを流す

トイレを流すときは、バケツに汲んだ5~6L程度の水を、便器の中に一気に流し入れます。
この際、手早く行うようにしてください。
ゆっくりと便器の中に水を流し入れると、水圧が足りずに流れていきません。
 
水を流し入れても排泄物が流れていかないときは、もう一度水を流し入れましょう。
短時間で手早く一気に流し入れると、排泄物は水圧で流れていきます。
 
排泄物が流れた後は、臭い消しのために3~4L程度の水を、便器の中にゆっくりと流し入れましょう。
この作業は、便器の中にたまっている封水と呼ばれる水を作るために必要な作業です。
一気に流し入れて便器の中が空っぽになっては意味がないため、ゆっくりと行ってください。
 
なお、繰り返し何度も手作業でトイレを流す場合には、排水管がつまるリスクを軽減するために、2~3回に1回は、バケツ2杯程度の水を流し入れましょう。
このときは、排泄物を流すときと同じように、一気に流し入れてください。
 

トイレを流すときの注意点

事前に断水することが分かっているときや、地震や台風などで断水するかもしれないと思ったときは、浴槽の中に水をためるようにしましょう。
浴槽にためた水は、トイレや汚れを落とすときの水として使えます。
 
なお、残り湯をトイレに流すことは控えてください。
残り湯には、髪の毛や石けんかすなどの水以外の物が混ざっていることがあります。
髪の毛や石けんかすはトイレの排水管がつまる原因となるため、二次被害へと発展するケースがあるでしょう。
 
また、地震や台風などの排水管が影響を受ける災害のときは、排水が正常に流れるかを確認した後に、トイレを流してください。
キッチンや洗面所などで水を流してみて、異音を発するときや、スムーズに流れていかないときは、排水管が損傷している可能性があります。
この状態で流すとトイレで汚水が溢れ出す恐れがあるでしょう。
 

断水明けも注意が必要


断水が明けると、水道が自由に使えることが嬉しくて、そのときに最も使いたい場所で水道を使うかもしれません。
しかし、断水が明けた直後の水道管の中には、エアー(空気)がたまっており、エアーハンマー現象が起こる可能性があります。
 
断水が明けると、水道管の中を水が通るようになったことにより、水道管の中にたまっていた空気が行き場を失い、圧縮されます。
その結果、圧縮された空気の働きによって水圧が急激に変化し、衝撃波が発生するでしょう。
 
この衝撃波は、水道設備にぶつかり、水道設備を破壊するだけの威力があるのです。
そのため、断水明けにエアー抜きをする前にトイレを使ってしまうと、トイレのタンクや水道管の中でエアーハンマー現象が起こり、破損へとつながります。
 
断水が明けた後は、水道管の空気抜きを行ってください。
エアー抜きバルブがある場合は、バルブを開けば簡単に空気抜きができます。
エアー抜きバルブがない場合は、キッチンや洗面所の蛇口をゆっくりと開き、エアー抜きを行いましょう。
蛇口から正常に水が出るようになったら、エアー抜きは完了です。
 

愛媛県宇和島市で防災フェスタ


2025年3月2日に、愛媛県宇和島市で「防災フェスタ」が開催されました。
宇和島市の住吉地区には、昨年秋に完成したばかりの、新しい公民館があります。
このきれいな公民館が会場となったのです。
 
防災フェスタでは、簡易トイレを作る体験や、心臓マッサージの講習などがありました。
さらに、災害時に公民館の調理施設をスムーズに使えるように、カレーを調理し参加者に振る舞われました。
 
災害時、この公民館は避難場所の一つです。
防災フェスタで実際に公民館に足を踏み入れたり、公民館の調理施設の利用方法を知っておくことで、災害時に不安が少なく過ごせるでしょう。
また、事前に簡易トイレの作り方を知っておくことで、災害時にトイレトラブルへの不安が軽減されます。
 
今回の防災フェスタに参加されなかった方も、次回の開催がある際には、参加をご検討ください。
 
参考:災害時に断水しても使える 段ボールで簡易トイレ組み立て 愛媛・宇和島市で防災フェスタ┃あいテレビ
 

トイレのトラブルはえひめ水道職人へ!


断水によるトイレのトラブルは、えひめ水道職人にお任せください!
 
断水の理由次第では、トイレの排水管が破損したり、トイレそのものが損傷したりすることがあります。
見た目では分からないトラブルが起きているケースがあるため、違和感を覚えたときは、すぐにえひめ水道職人にに依頼することがおすすめです。
 
また、断水明けのエアーハンマー現象によりトイレが破損するケースも少なくはありません。
断水によるトイレのトラブルは、意外に多いのです。
 
えひめ水道職人は、地域密着型の水まわりのメンテナンスサービスを提供している会社です。
ご連絡をいただきましたら、最寄りの作業員が最短30分で駆けつけます。
 
トイレがトラブルを起こすと、トイレを使えないことで多くの不便とストレスを感じると思います。
すぐに現場に駆けつけ、迅速に原因を特定し、修理内容を正確に提案することは大切なことです。
 
トイレのお困りごとは、えひめ水道職人にお気軽にご相談くださいませ。

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