水のコラム
お風呂のドアの掃除方法を解説。汚れる原因や予防方法も
浴槽や浴室の床や壁など、お風呂場は清掃場所が多く、一度始めるとなかなか終わりません。
床やドアまで丁寧に掃除をすると時間がかかってしまいます。
しかし、浴室を掃除する上ではドアの清掃も欠かせませんよね。
そこで浴室のドアが汚れる原因や、効率的なドアの清掃方法を解説します。
お風呂のドアが汚れてしまう原因とは
浴室のドアに付着している白い汚れの原因をご存じでしょうか。
落とすのが非常に厄介なドアに付着している白い汚れは、石鹸カスや炭酸カルシウムが原因です。
他にも、皮脂や水垢も原因の一つです。ドアに付着した石鹸の洗い落としや、水に含まれているカルシウムの成分が蓄積されると、白い汚れとなって残り続けます。
さらに、ホコリや水垢によってもドアのいたる所が汚れることも少なくありません。
効率のよいお風呂のドアの掃除方法
お風呂のドアといっても、取手や通気口など汚れる箇所はたくさんあります。
お風呂のドアの部位ごとによって掃除方法が異なるので、確認してみてください。
■アクリル板やガラスの掃除方法
ドアのアクリル板やガラスは、石鹸カスや炭酸カルシウムが主な原因です。
とはいえ石鹸カスの場合は、浴室用洗剤を使ったり、重曹を使ったりしてスポンジでこすれば簡単に落とせます。
固まった炭酸カルシウムには、お酢が効果的です。浴室用洗剤や重曹で落ちなかった汚れに対してお酢をかけ、10~30分程度放置して硬めのスポンジでこすると落とせます。
皮脂や水垢も同様にお酢で落とせますが、放置する時間が30分~1時間程度と長めに放置しなければなりません。
浴室用洗剤を使う際は、充分に換気を行って掃除することを心掛けましょう。
■通気口の掃除方法
ドアの下にある通気口は空気が通る場所であるため、非常にホコリが溜まります。
さらに、狭く細いうえに棒を使わなければならないので掃除がしづらく、厄介な場所です。
しかしながら、掃除機を使えば簡単に取り除けます。
一方、ホコリが水分を含んでいると上手く吸い取れず、歯ブラシのような細い棒を使って掃除しなければなりません。
また、水分を含んでいる状態のホコリを強引に掃除機で吸い取ると、掃除機に対しても悪影響を及ぼす恐れがあります。すべて掃除機で取り除こうとせず、臨機応変に掃除することがポイントです。
■取手やドア枠の掃除方法
取手やドア枠は、水垢やカビが残りやすく、定期的にメンテナンスすることが大切です。
掃除する際は、中性洗剤と歯ブラシを使って汚れを落としましょう。
なかなか落ちない汚れは水垢が皮脂や石鹸カスと一緒に固まってしまっているため、場合によっては根気が必要です。
アクリル板で使ったお酢を用いて、汚れを少し浮かせてから掃除するのがおすすめです。
■お風呂のドアを外して掃除をするのも手段のひとつ
自宅によって異なりますが、あまりにも汚れが目立つようであれば思い切ってドアを外して掃除することも手段のひとつです。
ドアを外して掃除をすると、通気口のような手が届かない場所も簡単に掃除できるので、汚れを確実に見つけられます。
とはいえ、ドアは非常に大きくかつ場所を取るので、自宅の中でもある程度スペースを確保しなければなりません。ベランダに運んで掃除をすることも検討しましょう。
また、ドアは重量があるため、とくに女性の場合はけがに注意して掃除を行ってください。
お風呂のドアをきれいな状態で保つには
お風呂のドアをきれいな状態で保つには、定期的な掃除が欠かせません。
ドアの掃除頻度は浴室側であれば毎日、洗面所側であれば週に1回程度行うのがおすすめです。
週に1度の掃除を実施すれば簡単な清掃だけで済むので、ドアを外した大掃除も必要ありません。また、月に1回はカビ取り剤を用いてしっかりと掃除をすれば、衛生面でも安心できるでしょう。
とくに、浴室側の面は湿気に触れる面でもあるので、カビ対策は必須です。
反対に洗面所側は浴室よりも湿気が少ないものの、皮脂の汚れが残りやすいことから、中性洗剤を使って掃除をするのがおすすめです。
とはいえ家族の人数やお風呂の使用頻度によって汚れ方が変わってくるので、上記の掃除頻度を増やしたり減らしたりして掃除しましょう。
■お風呂のドアの掃除をしないと
お風呂のドアの掃除を怠ると、黒いカビが大量に発生してとても見ていられない状況になり得ます。浴室はとくに湿度が高く、カビが好む環境であるため、使用後のメンテナンスが重要です。
さらにカビはしつこく、漂白剤を使っても落とせない場合は削り取るしかなくなります。
手の施しようがない状態になってしまうと、お風呂のドアのパーツを交換したり、ドア一枚ごと取り替えたりしなくてはなりません。
ドアをすべて交換するとなると、業者に依頼して対応しなければならないため、費用も高くなってしまい、掃除をしなかったこと後悔する可能性があります。
カビが大量に発生した分だけ清掃が大変になるので、絶対に掃除を行うようにしてください。
通気口の掃除は意外なポイント
ドアの通気口は簡単に掃除できそうに見えて注意点が多い意外な一面を持っています。
通気口を掃除する際の前提条件として「洗剤等の薬剤を使用しない」「傷ができないように配慮する」です。
通気口の掃除に対して洗剤を使ってしまうと、キレイにできなかった時に通気口内に石鹸カスとして残り続けるため、自ら汚れを増やしてしまうこともあります。
そして、掃除の際に通気口に傷が入ってしまうと、傷の中にカビが発生した時になかなか落とせません。
通気口の掃除は、力を入れすぎず、洗剤を使わない意識を持って行うことが大切です。
■通気口をキレイにし続けるコツ
まずは定期的に掃除機を使って通気口の中のホコリを吸う習慣を作るのがおすすめです。
水分を含んでしまって、固まる前のホコリを取り除くと、ホコリが取れなくなる心配があまりありません。
掃除機の先端にブラシを付けて吸い取るのもおすすめです。お風呂の通気口専用のホコリ取りフィルターも販売されているので、購入してみてください。
また、通気口に貼っておくだけで、フィルターがホコリを取ってくれるので、掃除機を使う手間がなくなります。
■最後は絶対にカビ対策をする
ドアの掃除が終わったら掃除を止めるのではなく、カビを予防して掃除を終わらせましょう。
とにかく浴室内に水分を増やさないようにして、カビが好む環境とは程遠い環境を作ることが必要です。
最後にお風呂に入った人が、浴室内の水気を拭き取り、換気を行うだけでも大分変わります。
まとめ
忘れがちなお風呂のドアの掃除は、放置しておくと最悪ドアすべて交換しなければなりません。しかし、日常的にできる掃除をしておけば、莫大な費用と時間を消費せずに済むので、最低でも週に1度を目安に掃除することがおすすめです。
とくに、通気口のホコリは放置するとどんどん取りづらくなってしまうため、水分を含む前に掃除機で吸い取りましょう。
黒カビ発生の対策を日常的にしておくと、大掃除の必要もなくなります。
意識的に掃除をすれば、掃除の手間もなくなって非常にメンテナンスが楽になるので、この記事を参考にお手入れしてみてください。