水のコラム

浴室塗装の劣化によって起きる可能性があるトラブルとは?

2022年01月21日  お風呂のメンテナンス

長年浴室を使用していると「浴室塗装が劣化してきて、見た目が汚くなってきた」「塗装が剥がれてきた」といった問題が発生することがあります。

こうした問題は見た目がよくないだけでなく、トラブルを引き起こす原因となるため、早めの対処が必要です。

今回は、浴室塗装の劣化によって起きる可能性のあるトラブルや、浴室塗装を行う際の注意点などご紹介します。

浴室塗装の劣化によって起きる可能性があるトラブル

浴室塗装が剥がれると、その隙間から水が入ってしまい、カビや錆びが発生しやすくなります。

カビや錆がひどくなると塗装では対応できず、浴槽を交換しなければキレイにならないことも。

しかしそうなる前には、必ず前兆があります。

■浴室塗装の劣化が起こる原因
浴室塗装の劣化の主な原因は2つあります。

1つは経年劣化です。長年使用していて状態が悪くなってくるのは、ある程度仕方がないでしょう。しかし、浴槽を設置してからさほど期間が経っていないのに「浴槽の色が変わってきた」「カビが生えやすくなった」と感じたら、違った理由かもしれません。

可能性として考えられるのは「日頃の掃除」です。

頑固な汚れを取り除くために研磨剤や、研磨効果のあるスポンジを使用しているご家庭は注意してください。ゴシゴシと力を入れて擦っているうちに、浴槽にたくさん傷を付けている恐れがあります。

しかし、最近は塗装技術のレベルも上がっているため、余程のことがない限り簡単に塗装が剥がれることはありません。ただ、およそ築30年を超えてしまったときは、再塗装を考えた方がいいでしょう。

■浴室塗装を検討するべきサイン
もし、浴室にてカビが発生する頻度が最近増えてきたと感じていたり、こまめに掃除をしていても汚れが落ちにくく感じたりしたときは、浴室塗装を検討しましょう。

浴槽や浴室の壁は、汚れが付着しにくいようにコーティングされています。それが塗装です。それなのに汚れが付着しやすくなるということは、塗装の効果が薄れてきている証拠と言えます。
また、浴室の塗装は10~20年で効果がなくなると言います。

たとえば「15年経ったら浴室塗装する」というように、あらかじめ決めておくのも1つの手です。最初から塗装の時期を決めておくことで、突然出費に悩まされることがなくなります。

浴室塗装を行ったときのメリットとデメリット

浴室塗装を行ったとき、メリットとデメリットがあります。そのメリットとデメリットを元に、今後自分が浴室塗装をするべきかどうかの参考にしてください。

■浴室塗装のメリット
浴室塗装をすると、交換リフォームと比べておよそ半額程度の費用で新品の見た目を蘇らせることができます。これは浴室塗装の1番のメリットと言えるでしょう。

低価格でキレイにしたいのであれば、浴室塗装がおすすめです。また、浴室塗装の工事日数は早くて1日で終了し、大きな浴室でも2日あれば完了するので「工事の間浴室が使えなくて困る」といった人にもおすすめです。

浴室は毎日使う場所ですから、すぐに使えるのは嬉しいですよね。

■浴室塗装のデメリット
塗装は交換とは違って、浴槽や浴室を取り換えるわけではないので、機能性の面では変化は得られにくいです。

また、もし見えない箇所にカビが発生していても、そのままの状態で放置されてしまいます。見た目はキレイになったとしても、老朽化は進んでいます。そのことは忘れないでください。

また、浴室塗装はどんな業者でも対応できるわけではありません。そのため、業者選びには時間がかかってしまいます。地域によっては、浴室塗装に対応できない箇所もあります。そのため、確実に浴室塗装ができるわけではないというデメリットがあるのです。

浴室塗装を行う際に意識するべきポイント

せっかく浴室塗装を行うことが決まっても、何か問題が起こることは避けたいですよね?そのために、以下の4つのポイントを意識してみてください。

■浴槽塗装が可能な素材
浴槽に使われている素材は、さまざまあります。素材によっては塗装できないものもあるため注意しましょう。塗装可能な素材は主に2つあります。

それは「FRP素材」と「人工大理石」です。FRP素材は、ガラス繊維強化プラスチックです。軽量で耐久性が高いのに、価格がお得な素材になります。人工大理石は本物の大理石ではありませんが、大理石によく似た素材で、質感やデザイン性の高さから人気な素材です。

ポリエステル系とアクリル系があり、ポリエステル系の方が安価ですが、アクリル系の方がより表面がなめらかで光沢が美しく人気になります。この2つであれば、浴室塗装が可能になります。

■浴室塗装が不可能な素材
反対に、浴室塗装が不可能な素材もあります。浴槽の場合、キッチンでも人気な素材である「ホーロー」や、昔の浴槽でよくある「ステンレス」は塗装が不可な素材です。また、壁に使用されるタイルやモルタルなども避けましょう。

他にも、木材やポリエステルなど、塗装できない素材はたくさんあります。あらかじめ業者に確認をとっておくべきでしょう。

■DIYでの浴室塗装はおすすめしない
人によっては「DIYに慣れているため、自力で浴室塗装をしよう」と考える方もいるかもしれません。しかしDIYは、元職人などでもない限りはやめておきましょう。

浴室の塗装は、家の壁を塗装するとはまったく勝手が違います。失敗すると、塗装を業者に頼めない場合もあります。初めからプロに頼みましょう。

■損傷の状態がひどいと塗装できない場合がある
浴室や浴槽への傷がかなりひどい場合、業者に塗装を断られることがあります。塗装しても、再生が難しくなってくるためです。そのときは諦めて、新しい浴槽に交換しましょう。

浴室塗装業者選びのコツ

浴室塗装をすることが決まったとしても、そこから業者を選ばなければいけません。浴室塗装は通常の塗装とは違い、かなり難しい作業です。満足のいく仕上げを任せられる業者を選びたいなら、以下の3点を気にしてみましょう。

■浴室塗装の実績があるか
まず、浴室塗装の実績があるかが最重要です。また、似ているもので「コーティング業者」というものもあります。そうではなく、塗装を使った「塗装業者」を選びましょう。

また、実績があっても短ければ不安です。最低でも5年は継続している塗装業者を選びましょう。

■FRPライニングができるか
FRPライニングとは、繊維強化プラスチックを劣化や破損などが原因で空いた穴を補修する作業になります。この作業ができない業者だと、塗装の腕がかなり低いと判断されます。

「FRPライニングができますか?」と尋ねてみて「できない」と答えた業者には、塗装を任せないのが得策です。

■保証期間があるか
塗装は、そのときは上手くできたように見えても、時間が経過すると剥がれてしまうことも珍しくありません。

塗装を終えた後も、2年は保証が約束されている業者を選びましょう。また、その期間の補修は無料でしてくれるかどうかの確認も必要です。

まとめ

浴室塗装は、簡単にできる工事ではありません。場合によっては塗装以外の手段に切り替えることもあるため、あらかじめよく調べておきましょう。

また、浴室塗装はかなり難易度の高い作業になります。いい仕上がりにするためにも、業者選びは慎重に行いましょう。また、塗装が可能な素材かどうかの確認も忘れないようにしましょう。

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