水のコラム
お風呂の排水口の掃除方法とは?用意するべきアイテムについても解説!
毎日使用するお風呂には、髪の毛や皮脂垢からシャンプーや石けんカスまで様々な汚れが発生します。そしてこれらの汚れの多くは最終的に排水口に流れ込みます。排水口に汚れを溜めておくと、カビやヌメリが発生し臭いや詰まりの原因になります。
そこでこの記事では、お風呂のあらゆる汚れが集まる排水口の掃除方法と掃除に必要なアイテム、そしてめんどうな排水口の掃除回数を減らす方法についても解説していきます。
お風呂の排水口を掃除する際に用意するべきアイテム
お風呂の排水口には皮脂汚れや垢、石けんカス、髪の毛や固形物などあらゆる汚れが溜まります。そのため、それぞれの汚れに合った掃除アイテムを用意する必要があります。ここでは排水口の掃除に必要なアイテムを紹介していきます。
■ゴム手袋
排水口の掃除を行う際は必ずゴム手袋を着用します。排水口には雑菌が多く繁殖していますし、カビキラーやパイプユニッシュなどが直接皮膚にかからないようにしましょう。
■重曹
皮脂汚れは頭や体を洗った時に出るぬるぬるした汚れです。皮脂汚れや垢は弱酸性のため、アルカリ性の重曹が効果的です。
■クエン酸
排水口付近にできる白い汚れは石けんカス、シャンプーやボディーソープによる汚れです。放置しておくとそれぞれくっついて大きな塊になり落ちにくくなります。これらはアルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸を使用すると効果的です。
■塩素系洗剤
カビやヌメリがある場合は塩素系洗剤がおすすめです。塩素系洗剤は簡単に除菌と洗浄が行えるので便利です。注意点として酸性の洗剤と混ぜないことやしっかり換気する点が挙げられます。
■パイプユニッシュ
排水口が詰まりの1番の原因が髪の毛です。髪の毛は1日に50本~100本抜けると言われています。シャンプーをしている時に抜けた髪の毛が排水口に溜まり、そこに石けんカスや垢などが流れてきて付着し、詰まりの原因にもなります。ヘアキャッチャーをこまめに掃除することが大切ですが、取り切れない場合はパイプユニッシュを使用します。パイプユニッシュの成分は水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩です。水酸化ナトリウムはタンパク質を溶かす作用があり、タンパク質でできている髪の毛は30分ほどで完全に溶けてしまいます。また次亜塩素酸塩は漂白と殺菌効果があります。
■真空式パイプクリーナー
排水口にはシャンプーやボディーソープのキャップや詰め替え袋の切れ端、カミソリの刃など固形物が流れてしまうことが頻繁にあります。真空式パイプクリーナーの吸引力で固形物や詰まりの原因を取り除きます。
お風呂の排水口の掃除方法
排水口の掃除方法をアイテム別に紹介していきます。まず換気を行ってゴム手袋を着用します。
■重曹とクエン酸の使用手順
排水口には酸性とアルカリ性の汚れが混ざり合っています。そのためアルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を一緒に用いて掃除を行うことで両方の汚れを落とすことが出来ます。重曹とクエン酸を混ぜてできる泡は汚れに入り込んで浮き上がらせてヌメリや汚れを洗い流します。
手順はまず排水口のフタやヘアキャッチャー、筒状の排水トラップなどを取り外し、取り除けるゴミや髪の毛を取り除きます。排水口と取り外したパーツに重曹100gをパラパラとかけます。重曹がしみ込むまで15分ほど放置し、次にクエン酸50gを重曹の上からかけます。その後、ぬるま湯をコップ1杯ほど全体にかけると発泡し始めます。汚れを浮き上がらせるため、30分~1時間ほど放置します。放置した後に目立った汚れをスポンジや歯ブラシで磨き、水で洗い流して完了です。
■カビキラーの使用手順
排水口のフタやヘアキャッチャー、筒状の排水トラップなどを取り外し、ゴミや髪の毛を取り除きます。全てのパーツにカビキラーをかけます。表も裏も全体にまんべんなくかけます。汚れに合わせて10分から15分ほど放置して、その後洗い流します。
■パイプユニッシュの使用手順
まず使用前に取り除けるゴミは事前に取り除きます。髪の毛も量が多いと溶かしきれませんので、取り除ける分は取り除きます。パイプユニッシュを必要量流し込み、15分から30分放置して汚れにパイプユニッシュを浸透させて分解します。その後、水でしっかり洗い流します。
使用する際の注意点はいくつかありますが、まず酸性のものと混ぜないようにすることです。パイプユニッシュは塩素系のため酸性のものと混ぜると有害なガスが発生します。クエン酸や酸性洗剤とは混ぜずにパイプユニッシュ単体で使用しましょう。
また、時間を置きすぎても固まってしまうので、15分~30分放置したら流しましょう。なお固形物を溶かすことはできないので、固形物は真空式パイプクリーナーなどで取り除きます。
■真空式パイプクリーナーの使用手順
真空式パイプクリーナーは圧力をかけて固形物など詰まりの原因を引っ張り出します。ラバーカップよりも真空式パイプクリーナーのほうが、吸引力が強く高い効果が期待できます。
使い方は排水口に真空式パイプクリーナーのカップ部分を密着させ、持ち手のレバーを押し込みます。その後にカップを押し付けたまま、持ち手を引き上げます。この押し込みと引き上げを何度か繰り返します。
お風呂の排水口の掃除頻度を減らすためには?
ここまで排水口の掃除方法を説明しましたが、こまめに行うのはやはり面倒ですよね。排水口は毎日汚れが溜まりますし、排水口以外にも浴槽や床・壁など他にも掃除をしなければいけない場所があります。そこで、ここからはできるだけ簡単に排水口の汚れを溜めないようにする方法をご紹介します。
■アルミホイルを入れておく
アルミホイルは水に触れるとアルミニウムイオンが発生し、細菌などの発生や繁殖を防ぎます。アルミホイルを3cmくらいの大きさに丸めて、ヘアキャッチャーに入れておきましょう。ヌメリが発生しにくくなるので髪の毛を取っておけば洗剤を使って掃除する必要がなくなります。
■排水口にカバーを付ける
排水口に髪の毛が詰まらないようにするためには使い捨ての排水口除去シートを活用すると便利です。排水口の上から張り付けて髪の毛が溜まってきたら交換するだけです。
■お風呂全体を乾燥させる
お風呂は湿度や温度が高い場所です。湿度の高さがヌメリやカビの原因になり、臭いも発生させます。使用後は浴槽のお湯を抜いて浴槽や床、壁にシャワーで熱いお湯をかけて汚れを落とします。その後に今度は冷たいシャワーを浴室全体にかけて温度を下げていきます。そして換気扇を回すことで、湿気を外に出すことを心がけましょう。乾燥機能があれば使うことで水分を飛ばし、さらに湿度を下げることでヌメリやカビが防げます。
■高温のお湯を流す
雑菌は50度以上の熱で死滅します。あまりに高温だと排水管が傷みますので、50度~60度のお湯を排水口に流すことで雑菌の繁殖を防げます。
まとめ
今回はお風呂の排水口の掃除方法について解説しました。排水口は酸性とアルカリ性両方の汚れが溜まる場所なのでアルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜて使うと有効です。カビやヌメリにはカビキラーなど塩素系洗剤、取り切れない髪の毛にはパイプユニッシュが効果的です。
排水口に入ってしまった固形物を取り出すには真空式パイプクリーナーを活用しましょう。排水口の掃除回数を減らすためにはヘアキャッチャーにアルミホイルを丸めて入れておくとヌメリの発生が抑えられます。
また排水口の上に排水口除去シートなど使い捨てのカバーをすることで、髪の毛が溜まっても交換するだけで済みます。お風呂を良い状態に保つには湿度と温度を下げて、カビやヌメリそして汚れを溜めないことです。そのためにも浴室の換気と乾燥を日々心がけて、気持ちよく使えるようにキープしましょう。