水のコラム
引っ越したばかりなのにお風呂が臭い！どう対処すれば良い？
新居へ引っ越して当日、はじめてお風呂に入るにもかかわらず強烈な臭いを放っていて困った経験はありませんか？引っ越したばかりなのにお風呂から悪臭を感じるのは異常事態です。
要因次第では、専門業者に依頼すべき深刻な問題かもしれません。お風呂の状況を見極めて、適切な悪臭対策をきちんととりましょう。
引っ越したばかりなのにお風呂が臭い
引っ越したばかりなのに浴室の悪臭に悩む人はゼロではありません。特に賃貸物件ではよくある問題だといわれています。
集合住宅の場合だと管理会社への相談も選択肢に入りますが、修繕費が自己負担になる可能性があります。「自分で使っていないのに、費用が掛かるのは納得がいかない」といった声も見受けられました。換気扇をずっとつけて過ごすにも、電気代や騒音を考えると限界があります。
こうした背景から自分自身でどうにかしようと試みる方が多いのですが、臭いの原因はどこなのか、どういった対策が必要なのかといった点がきちんと把握できていないと問題解決に時間を要します。
管理会社に相談するとしても具体的に説明できるよう、まずは自分で浴室内を確認し、簡単な掃除は試しておくべきです。業者へ説明する際に自ら行った確認結果や清掃方法を伝えると、プロの目線で「設備が破損していて、正しく設置できていない」「専用の機械を用いた高圧洗浄が必要な汚れ」といった正しい対策を提案してくれるはずです。
お風呂の臭いの原因は？
お風呂の臭いの原因には、主に4つのポイントが考えられます。
・排水トラップの破損
・排水トラップに水がない
・排水口が汚れている
・浴槽内が汚れている
引っ越したばかりにもかかわらずお風呂の臭いが気になる場合だと設備の破損や汚れは考えにくいため、排水トラップに水が入っているかどうかを真っ先に確認すべきです。
排水トラップとは排水管に直接つながっている設備で、水を溜めておくことで虫の侵入や悪臭を防ぐ役割を担っています。長い期間人が住んでいない物件は、当然お風呂も使われていません。本来水が溜まっているべき排水トラップが空っぽになっていると、ドブのような不快な臭いが発生してしまうのです。
排水トラップには椀トラップ、ドラムトラップ、管トラップなどあらゆる種類が存在します。トラップ自体の役割は全く一緒ですが、お手入れ方法や構造は異なるため必ず浴室の排水トラップのタイプを確認してください。
また、高層階の住居では小動物のフンや死骸によって悪臭を放っていたケースもありました。滅多にありませんが、排水系統以外の原因も極稀に考えられることも覚えておきましょう。
お風呂の臭いを消す対処法は？
自分自身で試せるお風呂の悪臭対策は、浴室で水を流すことです。排水トラップに溜めておく水はカバーのような働きをします。あまりに勢いよく水を流しても意味がないため、ほどよいスピードで流しましょう。
浴室で水を流しても悪臭問題が解決しない場合、次に考えられる要因は下水管の汚れです。ただし下水管の汚れは自分だけで落とせるものではありません。必ず独断で動かず、専門業者に依頼してください。集合住宅の場合は管理会社を通じて指示を仰ぎましょう。
新居でお風呂の臭いが気になる場合の対処法を説明しました。今後生活することを考えると、毎回臭いが発生してから対処するのは効率的ではありません。臭いを放ちにくくする根本的な工夫も重要です。流れた髪の毛を集めるネット「ヘアキャッチャー」を設置したり、パイプ用洗剤で定期的に流したりすると、掃除の手間が削減できます。
さらに防臭効果を強めるアイディアとして、ヘアキャッチャーにアルミホイルを用いる予防法があります。3センチほどにカットしたアルミホイルを丸めてヘアキャッチャーに入れておくと、金属イオンが発生してぬめりがなくなり、菌の繁殖を抑えてくれるのです。
ヘアキャッチャーの交換やパイプ用洗剤の使用もこまめに行う必要がありますが、いずれも安価で手に入るもので実践できます。普段の浴室掃除に＋αと考えれば、そこまで面倒ではありません。無理なく続けていくことが一番なので、自分の生活に取り入れやすい方法を見つけ、予防を習慣化してくださいね。
まとめ
悪臭は、どこかで汚れが溜まっているサインです。新居のお風呂で不快な臭いがしたとき、まずは水を流すことを試してください。
水を流しても臭いが収まらない場合は早急に次の対策を考える必要があります。集合住宅の場合は管理会社への相談もひとつの手です。しかし引っ越してから時間が経ってしまうと、管理会社へ相談しても「使い方が悪いのでは？」と断られてしまう可能性は否めません。
「引っ越したばかりで面倒だから、もう少ししてから考えよう」と思いがちかもしれませんが、カビなどの深刻な汚れは健康状態に悪影響を及ぼします。快適な入浴時間を過ごすためにも、最速のスピード感をもって行動しましょう。
