10年近く蛇口を使っていたら要注意！

水のコラム

2021年02月07日蛇口のトラブル

新築で家を建てても、10年という月日が経ってしまうのはあっという間です。
そのうち自宅のあらゆるところが老朽化してくる訳ですが、お風呂の蛇口も残念ながら例外ではありません。
その家庭によって使用する頻度も違いますので、皆が10年とは限らず場合によっては3年や5年でトラブルが起きてしまう場合もあります。
長く使っているかもしれないと感じたら、老朽化して傷んでいる箇所を新しいものと交換しておきましょう。

毎日使用するからこそ傷みも早い

お風呂で使用する蛇口は、ずっと永遠にトラブルなく使用できる訳ではありません。
最近は水やお湯の温度を調節しやすいサーモスタット混合水栓を始め、2ハンドル混合水栓、シングルレバー混合水栓を使用している家庭が多いでしょう。

お湯や水の切り替えも簡単で、使い慣れると本当に便利な蛇口ですが、さまざまな部品がついていて経年劣化に伴い傷んでしまう箇所も多々あります。急に何も出てこないか逆に隙間などができそこから水が漏れて困らないためにも、定期的な点検は必要です。

ゴムパッキンはいずれ劣化する

蛇口には隙間ができてしまいやすいため、そこにはゴムパッキンが挟まっています。
お風呂に限らず、台所などさまざまな蛇口にはこのゴムパッキンがついています。永久的に使える部品ではなく消耗品となるため、時間とともに固くなってしまうのです。
輪ゴムなども使い始めは弾力があり伸び縮みもしっかりとしますが、何回も使っているとたるんでしまいます。同じようにゴムパッキンも10年近く使用していると劣化しますので、交換が必要です。
自分でも交換可能で、部品に関してはホームセンターやインターネットのショップで購入できます。

カートリッジも原因の一つ

なんだかいつものようにお湯が出てこないという時には、カートリッジが原因になっているかもしれません。
正常にレバーが回せるのはこのカートリッジがあるおかげではありますが、ずっと使っていると切り替えが上手にできなくなってしまう可能性があります。
そのうちお湯の出が悪いだけでなく、まったく温かいものが出てこないケースもあります。

原因としてサビや止水栓も考えられる

蛇口にゴミなどを受けるストレーナーがあるのですが、ここにサビが詰まってしまうと水がそれ以上進めなくなってしまい詰まってしまいます。
水道管は鉄でできていますので、長い間使っているとサビがどうしても出てしまいます。
始めの頃はそこまで量が溜まる訳ではありませんが、徐々に蓄積されていき急に止まってしまうのです。
止水栓も水がスムーズに出てこない原因の一つになっている可能性がありますので、気を付けましょう。

蛇口だけじゃない！お風呂のトラブル

水やお湯が出てこなくなってしまうのも大変な事態ですが、実は蛇口だけでなくお風呂のトラブルはさまざまあります。
中でも流す際に髪の毛などさまざまなものが一緒に排水口の中へ入っていくので、急に詰まって流れなくなったり、逆流したりする場合が考えられます。

年数が経った時に蛇口の心配もしなければならないのですが、同時に管の詰まりも気にしなければならないのです。長年使っている管も弱ってきていて、中でヒビが入っていたり壊れている場合もあります。
古くなると汚れも付着してはがれにくくなり、まったく流れないとなってしまうケースもあるのです。

困った時には、まずパイプクリーナーを上手に利用し、今詰まっているものを溶かしましょう。
薬品の力である程度は溶かしてくれますが、排水トラップは複雑な仕組みになっているため頑固な汚れは取りにくくなっています。
どうしようもない時には業者を呼び、修理の依頼をしましょう。

予防にはゴミ受けや定期的な大掃除を心がけよう

簡単に浴槽を掃除してしまう場合も多いと思いますが、たまには時間をかけて大掃除をしましょう。
特に浴槽や洗い場をピカピカにした後は、排水口の蓋も開けて見える範囲は奥まで黒いドロドロなどの汚れを落とします。
そして先程も紹介したパイプクリーナーや、重曹にお酢の組み合わせで排水口の奥まで届くように入れ30分放置を試してみてください。
定期的に行えばこまめに髪の毛などの詰まりの原因になるものをなくせますし、見えないところまできれいになります。
ゴミ受けなども置き、詰まりの原因となるものを流さないようにするのも大切です。