水のコラム

トイレのボールタップとは? 仕組みから修理まで徹底解説!

2025年02月28日  トイレ

トイレの水が止まらない、チョロチョロと音がする…。そんなトラブルの原因として多いのが「ボールタップ」の故障です。この記事では、トイレタンクの中で重要な役割を果たすボールタップについて、基本的な仕組みから修理方法まで分かりやすく解説します。DIYで対応できるケースもあれば、専門家への依頼が必要なケースもあります。トイレのトラブルで困ったときの対処法をマスターしましょう。

ボールタップの役割と仕組み

トイレタンクの中には、便器に水を流すための様々な部品が組み込まれています。その中でも重要な役割を果たすのが「ボールタップ」です。定水位弁やフロート弁とも呼ばれるこの部品は、タンク内の水量を適切に保つために欠かせません。

ボールタップの基本的な働き

ボールタップは、トイレタンク内の給水を制御する装置です。タンク内の水位が下がると自動的に給水を開始し、適切な水位まで達すると給水を停止します。

この仕組みにより、トイレを流すたびに適量の水が補給され、次の使用に備えることができます。

タンク内での水の流れの仕組み

トイレのレバーを引くと、以下のような順序で水が流れます。

1. 水を流す時
  • ●レバーを引くとタンク内の水が便器に流れ出します
  • ●タンク内の水位が下がると浮き球も下降します
  • ●浮き球の下降に連動してボールタップが作動し、給水が始まります
2. 水をためる時
  • ●給水によってタンク内の水位が上昇します
  • ●水位の上昇に合わせて浮き球も上がっていきます
  • ●適切な水位まで達すると、浮き球の位置でボールタップが給水を停止します

タンクレストイレとの違い

近年増えているタンクレストイレには、従来型のボールタップは搭載されていません。

電子制御で給水を管理する仕組みを採用しているため、機械的な部品であるボールタップは不要です。そのため、タンクレストイレの水回りのトラブルは、一般のご家庭での修理は難しく、専門業者への依頼をおすすめします。

ボールタップの種類と特徴

トイレタンクで使用されるボールタップは、大きく分けて2種類あります。古くから使われている「浮き球式」と、比較的新しい「ダイヤフラム式」です。それぞれに特徴があり、タンクの構造や使用環境によって使い分けられています。

浮き球式ボールタップの特徴

浮き球式は最も一般的なタイプのボールタップです。給水・止水弁のある本体部分に、アームで浮き球がつながっている構造をしています。

浮き球の形状は球形や楕円形、長方形など様々で、水位の変化に応じて上下することでボールタップの開閉を制御します。比較的シンプルな構造のため、故障が少なく、修理も比較的容易です。

浮き球式ボールタップは、アームと浮き球が一体となって動作する仕組みです。トイレを流すとタンク内の水位が下がり、それに連動して浮き球が下降します。すると給水バルブが開いて水の供給が始まります。タンク内に水が溜まってくると浮き球も上昇し、適切な水位で自動的に給水が止まる仕組みです。

ダイヤフラム式ボールタップの特徴

ダイヤフラム式は本体にフロート部が組み込まれた、よりコンパクトな構造のボールタップです。浮き球のような突出した部分がないため、狭いタンクにも設置しやすいのが特徴です。

水圧の変化でダイヤフラムが上下することで給水を制御します。部品点数が少なく、水位調整が容易なため、最近のトイレタンクではこのタイプが増えています。

ダイヤフラム式の最大の特徴は本体一体型のフロート機構です。タンク内の水圧変化を感知して給水を制御するため、より安定した水位管理が可能です。また、浮き球式と比べてコンパクトな設計のため、様々なタイプのトイレタンクに対応できます。

それぞれのメリット・デメリット

種類 メリット デメリット
浮き球式 ・構造がシンプルで故障が少ない

・部品交換が容易

・水位調整が目視で確認しやすい

・タンク内で場所を取る

・浮き球やアームが破損しやすい

・経年劣化で水位が不安定になることがある

ダイヤフラム式 ・コンパクトな設計で省スペース

・水位調整が簡単

・部品点数が少なく耐久性が高い

・部品交換時は専門知識が必要

・水圧変動の影響を受けやすい

・修理費用が比較的高額

設置環境や使用状況に応じて適切なものを選びましょう。お住まいの地域の水圧や、トイレタンクの大きさなども考慮に入れる必要があります。

ボールタップが原因のトラブルとその症状

ボールタップはトイレタンク内の水量を調節する重要な部品です。しかし、長期間の使用や部品の劣化によりトラブルが発生することがあります。水が止まらない、タンクに水がたまらないなどの症状は、ボールタップの不具合が原因かもしれません。

水が止まらない・チョロチョロ音がする

トイレを流した後、水が止まらない、またはタンク内でチョロチョロと水が流れ続ける音がする場合、ボールタップの故障が考えられます。

ボールタップは、タンク内の水位を調節し、一定の水量が溜まると給水を止める役割を果たしますが、長期間使用すると劣化し、正常に動作しなくなりやすいです。特に、浮き球が正しく動かない、ダイヤフラムの劣化、バルブのパッキンが傷んでいる場合などが原因となります。

この症状を放置すると、無駄な水道料金が発生するだけでなく、タンクのオーバーフローによる水漏れのリスクも高まります。早めの点検・修理が必要です。

タンクに水がたまらない

トイレのレバーを引いても、タンク内に水が十分に溜まらない場合、ボールタップの不具合が原因であることが多いです。

この症状の主な原因として、以下が考えられます。

  • ●ボールタップの給水弁が閉じたままで、正常に開かない
  • ●フィルターや給水管が詰まっている
  • ●ダイヤフラムの劣化により給水がスムーズに行われない

タンクに水がたまらないと、トイレが正常に流れず、衛生的な問題にもつながります。ボールタップや給水管の詰まりを確認し、必要に応じて交換することで問題を解決できます。

浮き球の動きが悪い

ボールタップの仕組みでは、浮き球が上下することで給水のオン・オフを切り替えています。この浮き球の動きが悪くなると、適切な水量調整ができません。

主な原因は以下の通りです。

  • ●浮き球に汚れやゴミが付着し、動きが鈍くなっている
  • ●浮き球を支えるアームが曲がっている、または破損している
  • ●浮き球自体に穴が開き、水が入って重くなっている

これらの問題が発生すると、タンクの水が止まらなくなったり、水が十分に溜まらなくなったりするため、清掃や部品の交換を行って解決しましょう。

パッキンからの水漏れ

ボールタップの各接続部分にはパッキンが使われており、これが劣化すると水漏れが発生します。特に、タンクの給水口やボールタップのバルブ部分にあるパッキンが劣化すると、タンクの外へ水が漏れることがあります。

パッキンの劣化が疑われる場合、次の点を確認しましょう。

  • ●給水管との接続部から水滴が落ちていないか
  • ●タンクの外側や床に水たまりができていないか
  • ●ボールタップ内部のバルブ部分から水がにじんでいないか

パッキンの交換は比較的簡単にできるため、早めに対応することで水漏れ被害を防げます。放置すると水道代の無駄遣いにつながるだけでなく、床材の腐食やカビの発生の原因になるため注意が必要です。

ボールタップの不具合は、放置すると水道料金の増加やトイレの機能低下につながります。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、快適なトイレ環境を維持しましょう。

DIYでできるボールタップの交換方法

ボールタップの交換は、トイレの水漏れや給水不良を解決するために重要な作業です。自分で修理できれば、修理費用を抑えられるメリットがありますが、適切な工具や手順を知らないとトラブルが悪化する可能性もあります。

ここでは、ボールタップをDIYで交換する方法について、必要な工具や交換手順、水位調整のコツなどを詳しく解説します。正しく作業を行い、トイレの快適な使用環境を維持しましょう。

必要な工具と材料

ボールタップの交換には、適切な工具と材料を準備することが重要です。以下のアイテムを事前に用意しておきましょう。

  • ●モンキーレンチまたはスパナ
  • ●ドライバー(プラス・マイナス)
  • ●新しいボールタップ(タンクに合ったものを選ぶ)
  • ●シールテープ(接続部の水漏れ防止用)
  • ●バケツやタオル(作業時の水こぼれ対策)

交換手順の詳細

ボールタップの交換作業は、慎重に行うことで初心者でも対応できます。以下の手順に従って進めましょう。

止水栓を閉める

まず、トイレの給水を止めるために止水栓をしっかり閉めます。止水栓の位置はタンクの下にあることが多いです。

タンク内の水を抜く

レバーを引いてタンク内の水を流し、できるだけ空にします。残った水はタオルやスポンジで拭き取ってください。

古いボールタップを取り外す

接続部分のナットをモンキーレンチで緩め、古いボールタップを取り外します。この際、水がこぼれる可能性があるため、バケツを用意しておきましょう。

新しいボールタップを取り付ける

取り外した部分に新しいボールタップを取り付けます。接続部分にはシールテープを巻いて水漏れを防ぎましょう。ナットを締める際は、過度に締めすぎないように注意してください。

止水栓を開けて動作確認

交換が完了したら止水栓を開け、水が正常に流れるか確認します。異常がなければ完了です。

水位調整のコツ

ボールタップの水位が適切でないと、水の流れが悪くなったり、タンクから水があふれたりする原因になります。水位を調整するポイントは以下の通りです。

浮き球の高さを調整する

ボールタップの浮き球には調整機構がついているものが多く、水位を変更できます。取扱説明書を確認し、適切な位置に調整しましょう。

水位目安ラインを確認する

タンクの内側に水位の目安ラインがある場合、その位置を基準に調整します。適切な水位に保つことで、無駄な水の使用を防ぐことができます。

DIY修理の注意点

ボールタップの交換は比較的簡単な作業ですが、いくつかの注意点があります。

止水栓を確実に閉める

作業中に水が流れ続けると作業しづらく大変です。止水栓をしっかり閉めてから作業を始めましょう。

適切な部品を選ぶ

ボールタップには種類があるため、事前にタンクの型番を確認し、適合するものを選びましょう。

水漏れがないか確認する

交換後はナットの締め付け具合をチェックし、水漏れがないことを確認してください。

愛媛県でおすすめのホームセンター

ボールタップの交換に必要な部品や工具は、ホームセンターで揃えることができます。愛媛県内でおすすめのホームセンターを紹介します。

DCM 美沢店

住所:愛媛県松山市美沢1丁目9番33号
営業時間:8:00〜20:00
豊富な品揃えが魅力の大型ホームセンター。DIY用品のほか、ガーデニング用品や日用品も充実しています。

DCM 朝生田店

住所:愛媛県松山市朝生田町6丁目2番38号
営業時間:9:00〜20:00
DIY用品のほか、家庭用品や食品なども取り扱う店舗。駐車場も完備されており、利用しやすい。

コーナン三津浜店

住所:愛媛県松山市大可賀3丁目670-11
営業時間:8:00〜20:00
日用品から住宅設備まで幅広く取り扱う。プロ向けの建築資材も揃い、DIYユーザーにも人気。

ボールタップの交換は、正しい手順で行えばDIYでも可能です。ただし、不安がある場合や作業が難しいと感じる場合は、無理をせずプロの水道修理業者に依頼することをおすすめします。

プロの修理業者に依頼すべきケース

トイレのボールタップは比較的簡単に交換できる部品ですが、状況によってはDIYでの修理が難しく、専門業者に依頼すべきケースがあります。

DIY修理が危険な状況とは

タンク内の部品が破損している

ボールタップ以外の部品にも損傷があると、交換後も水漏れが続く恐れがあります。止水栓が動かない・壊れている場合、水を止められない状態で作業を行うと、予期せぬ水漏れが発生し、大きな被害につながる可能性が高いです。

ボールタップの型が合わない

ボールタップを正しく設置できないと水漏れの原因になります。適切な型番を選ぶことが重要ですが、専門知識がないと間違った製品を購入するリスクもあります。加えて、配管やナットが固着している場合、無理に外そうとするとタンクや給水管を破損させてしまうことがあります。

これらの状況に当てはまる場合は、無理にDIY修理をせず、専門の業者に依頼してください。

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